
今年は空梅雨なのでしょうか?降雨量が少ないのか東京都の水がめにも少しずつ影響が出てきたみたいですね。
2016年6月 サンディエゴにてマーリンズのイチロー選手が15日(日本時間16日)のパドレス戦で2安打をマークし、ピート・ローズの持つメジャー通算最多安打記録の4256安打を日米通算で上回りました。
日米通算はあくまで参考記録で、米国では日米通算とメジャー記録を比較することに異論もたくさんあるのです。試合後に会見したイチローは記録の扱いについて「どうしてもらっても構わない」としたうえで、「ピート・ローズが喜んでくれれば(自分の気持ちも)全然違う。でもそうではないと聞いていた。だから僕も興味がない」と率直な心境を述べたとのこと。
イチロー大記録も本人はきわめて淡々としているみたい。P.ローズ氏に触れ「喜んでくれれば全然違うが」さもありなん。
イチロー、ローズの記録に並ぶも特別な反応せず淡々としていた背景は、メジャー通算安打はあくまで2979安打。メジャー通算3000本安打には残り21本、こちらがMLBとしての記録です。
イチロー自身はもっと冷静なのに日本のメディアだけ「はしゃぎ過ぎ」では?との感は否めませんね。
周囲の感想をよそにイチローの発想はもっともっと違うものでした。
スポニチアネックス 6月18日(土)7時46分配信 によると記録達成後のインタビューの中でイチローは 「日本だけでピート・ローズの記録を抜くことがおそらく一番難しい…」ときわめてクールにコメントしました。
大リーグは日本の公式戦よりも約20試合多い。試合数が単純に増えることで、安打数は増えると言うのが彼の持論だったのです。
かつて06年7月26日(日本時間27日)のブルージェイズ戦。この試合で2安打したイチローは、メジャーで1279安打としました。オリックス時代に放った1278安打を上回ったのですが、イチローは「スピードが大事」と2度言ったそうです。
すなわち オリックス時代の9年間、951試合で積み上げた記録を大リーグで、54試合も早い897試合で塗り替えたのです。わかりますか?最初からメジャーでやっていればもっと早くローズの記録を追い抜けたかもしれないという言葉の裏返しではありませんか?
日米合算の記録をローズ自身が認めず、米メディアのほとんどが非公認との捉え方。ヤンキースのAロッドなんて「日米通算の記録なんて絶対に認めない」と声を大にしているようです。その通りなのです。今回の4257安打はメジャー記録ではありません。
残念ながら、米メディアも一般市民も日本のプロ野球は米マイナーリーグと同じレベルという認識なのですね。
宣なるかな(ウベナルカナ)ですよ。日米合算はあくまで参考記録です。
4257本は新記録といっても、日本のオリックス時代に稼いだ1278本と合わせてのもの。ローズの偉大な記録はMLBだけで達成された4256本です。これを抜き去ったわけではありません。
しかしですよ、もし最初から彼がメジャーの舞台でスタートしていたら・・。
そうですもっともっと早く抜き去っていた可能性があるのです。
もちろん勝負の世界に「たら・れば」はありません。その時は神のみぞ知る結果ですからね。
写真は東村山市の菖蒲まつりのスナップです。