核家族化が進み 三世代の同居が少なくなることで 祖父や祖母から 教えを受けることが少なくなっていった。 その最たるものが 暦のみかたではないか。 長幼の序と並び 現代社会ではすっかりなりを潜めたもののひとつである。
前日「土用の丑の日」についての 記事の中で 土用(どよう)とは、各季節の終りの約18日間のことで、これは五行思想に基づく季節の分類の一つであると記述した。 古来日本人は 暦を見て物事の判断基準としてきたが、最近は冠婚葬祭のような催事でもあまり気にしなくなった分野である。
五行思想(ごぎょうしそう)は、古代中国に端を発する自然哲学の思想で、万物は木・火・土・金・水の 5 種類の元素から成るという説である。また、5種類の元素は、互いに影響を与え合い、その生滅盛衰によって天地万物が変化し、循環する、という考えが根底に存在する。
◆陰陽五行説の基本:木:もく、火:か、土:ど、金:こん、水:すいの五行に それぞれ陰陽(甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸)二つづつ配する。(金は「きん」でなく「こん」と読ませる)
◆陰陽とは: 甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸、を指しこれを十干という。
音読みでは、こう、おつ、へい、てい、ぼ、き、こう、しん、じん、き、と読む。
音読みでは陰陽と五行にどう対応しているか分かりにくい。
訓読みにすると、甲:きのえ、乙:きのと、丙:ひのえ、丁:ひのと、戊:つちのえ、己:つちのと、庚:かのえ、辛:かのと、壬:みずのえ、癸:みずのと、となり、五行が明解になる(かのえ、かのと、は金)
陰陽は語尾の
「え」が陽、「と」が陰である。「えと」の呼び名はここに由来する。 語源は「え」は兄、「と」は弟である。「えと」は本来、十干ないし干支の呼称だった。きのえ、は「木の陽」という意味。
四季の変化は五行の推移によって起こると考えられた。また、方角・色など、あらゆる物に五行が配当されている。そこから、四季に対応する五行の色と四季を合わせて、青春、朱夏、白秋、玄冬といった言葉が生まれた。詩人、北原白秋の雅号は秋の白秋にちなんだものである。
平賀源内の機転ですっかり有名になった「土用の丑の日」は夏の最終月(土の月、土用)の丑の日(丑は土の五行)ということである。
各季節に十二支を配すると、
春は、二月寅、三月卯、四月辰(五行は木、木、土)
夏は、五月巳、六月午、七月未(五行は火、火、土)
秋は、八月申、九月酉、十月戌(五行は金、金、土)
冬は、十一月亥、十二月子、一月丑(五行は水、水、土)となる。
陰陽五行思想(おんみょうごぎょうしそう)とは、中国の春秋戦国時代ごろに発生した陰陽思想と五行思想が結び付いて生まれた思想のことであるが 二つの組み合わせによって、より複雑な事象の説明がなされるようになったのである。
【出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』】
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「丼」
陰陽五行説は木火土金水に陰陽を付けている。
青春、朱夏、白秋、玄冬といった言葉。
陰陽五行思想の成り立ち。
昔の日本の思想は、漢文とともに、中国の思想に
深く影響を受け今日に至っていることが分かります。
中国5000年の歴史は重いものが有ります。
それから考えると、日本人の思想と信念の軽薄
さを感じてしまいます。