今年の元旦のことです。長い付き合いの友人からの年賀状に「年初から宮内庁の行事参加があり緊張しています。」との一行手書きがありました。 都内著名医院の院長でもある彼のことですから、一般参賀の裏方でスタンバイを義務付けられたのかと思い「医師は正月から大変だなあ。」と勝手に解釈していましたが、事実は全く予想外な方向へ発展していきました。
ほどなくして、義妹からのメールと 高校時代の同級生からの電話で 医師である友人が新春皇居で開催される今年の「歌会始」で入選者の一人に名を連ねているというのです。
早速WEBを閲覧し氏の輝かしい功績を知りましたが、喜びより驚きの方が強く、少したって若干の興奮すら覚えました。
それにしても還暦をはるかに過ぎたころ、入院患者の一言がきっかけとなり新しく始めた歌の世界で、この快挙。 歌を詠み始めて5年もたたないうちに我が国の歌人の最高峰と目される「歌会始」入選作に選出されるなんて「この才能はどこからきているのだろう?」我々凡人には図りしれない英知と才覚にただただ感嘆するしかありません。
でも考えてみると 氏の母君が俳句のメッカ四国・松山で歌を詠む会などでご活躍のことでもあり、「うべなるかな これがDNAというものなのか」と少し納得はしましたが・・。郷里の愛媛県では「愛媛新聞」を筆頭に大々的に報道され、地元の同級生はわがことのように喜び 氏が知人であることを誇りに思うのでした。
さて 入選の知らせをくれた友人たちと都内で祝賀の宴が開催されることになり、2月下旬に氏の勤務先近くの会場で祝賀会を開催、在京の同級生に加え四国や関西からも友人たちが駆け付け、この快挙をこの会に参加した全員でわがことのように喜び、和やかに旧交を温める機会を持ちました。
この秋にはなんと松山で地元の同級生たちが集い、氏の快挙を祝う催しも予定されているそうです。
これを契機に 久しぶりに会った小学校時代からの友人たちとの触れ合いが急激に増加し、次々にメールや電話が入るようになりました。幼少時にご近所に住んでいた幼馴染の同級生から夏の夕涼み会名目の集まりに参加を求められたりしましたが、あいにく体調不良やら野暮用多く時間も取れず、やんわりお断り。
その結果として秋になったらこちらで夕食会をセットする旨約束し、あわただしかった今年の夏も終わっていきました。
そんなこんなで10月2日町田在住の同級生のご要望で4人の夕食会を企画したところ、いつの間にか在京の他の同級生も参加されることになりました。「秋の食事会」と銘打った集いに参加者は総勢八名となり在京メンバーの過半数を超えてしまいました。 起案とは異なり結果は数人のクラス会ならぬ「XX高のセミ同窓会」となりました。
ご依頼のお二人からのリクエストに応え私がイタリアンレストランの予約を手配することにしました。
10月2日 18時30分 池袋東武レストラン街 ダイニングシティ スパイスの14階 イタリアンベール POLLO PORRO(ポロ ポロ) に 集合をご案内。
さてポロ ポロはワインと共に楽しめるアンティパストやメインの肉料理に加え、季節のおすすめメニューが用意されています。 お料理のレベルもB級よりは少し上、どこへ出しても恥ずかしい内容ではないとのこと。特に石窯の料理が自慢でステーキやらグリルドチキンが売りのお店です。
しかし、軽々しく予約はしたものの参加者全員 年齢的にシェフのおすすめ宴会料理は多すぎないか、費用的にも問題ないか気になるところ。 もともとの依頼者の到着が定刻であったため相談もできず直前まで悩んだ末に彼女の許可を得ないまま シェフのおすすめの献立で「ゴーサイン」
前菜から始まって、凝った料理の数々に全員ほぼ満足げ。 初参加のメンバーもいて にぎやかに昔話に花が咲き、あっという間に2時間半が経過、心配していたワインもボトル一本追加で充足し、そこそこの予算内でお開きになりました。皆さんとても喜んでくれてほっとしています。
この日は男女半々で8人が参加、よく考えてみると参加者たちは卒業してから半世紀を超えていました。 全員この先何度顔を合わせる機会が持てるのかという時期に達しつつあります。 参加された皆様 引き続きご自愛のうえ、健康にはくれぐれもご留意くださいますように。
秋の夜長私の脳裏にある「交遊抄」に少し手を加え慶事を追加した嬉しい瞬間でもありました。
注)記事中掲載した写真は2017年2月の集合写真および朝顔の写真を除き2017年10月2日に撮影されたものです。
注)記事中掲載した写真は2017年2月の集合写真および朝顔の写真を除き2017年10月2日に撮影されたものです。