67. 五月に思うこと
プロ野球セパ交流戦もたけなわ 新緑の五月も残り二日で終わろうとしている。 今年の五月は 還暦を迎えたこともあり 経験したことのない不思議な 感慨深い瞬間でもあった。
正直言って 若い頃から 息災に六十歳の今日を迎えられるなどと一度も思ったことはなかった。家系的に見ると我が家に生を受けた男子は祖父も父も叔父も弟も誰一人五十歳の壁を越えることすら出来なかった。
三世代にわたりそれが続くと 単純に短命だけとも言い切れない 因縁めいたものを感じていた。 それゆえ いわゆる老後の計画など 考えることすらなかった。
何とか後半の人生の「コア」になるものを模索していくつかの「やっていけそうなこと」は見つけたが それとていつまで続くかは定かでない。
これからの自分の使命をあえて言えば負のスパイラル解消ではないかと思う。 先祖の残した係争の元は 自分の代で何とか解消し子孫には継承したくない。 三世代続いたネガティブ・スパイラルだけは断ち切っておきたい。
天寿を全うし生き抜くことが後世のために良い手本となるのである。 逆順の家系に生まれた者の宿命なのか「愛別離苦」「怨憎会苦」「求不得苦」「五陰盛苦」の「四苦」はいやと言うほど味わって来た。
これからは「生・老・病・死」の「四苦」を「苦」としてでなく生きている証(あかし)として実感していくことにしよう。 少しずつ身の程を知り 年齢を自覚しながら生きていくのである。
「食べ過ぎないこと」「風邪を引かないこと」そして「できるだけ転ばないこと」の三点を「年をとったら気をつけなきゃいけないこと」として七十歳を過ぎてなお元気溌剌の永六輔氏が言っていた。 ご本人が転んで骨折した直後に言っていたので奇妙に説得力があった。
確かに視力も落ちている。老眼が進みすっかり遠視になっている。歯も一気に弱くなっているし、歩くときに足があまり上がらなくもなっている。
情けないが明らかに「老い」の兆候である。
さりとてこの先大きな冒険も出来ないであろうし、比較的平穏な日々が続くのではないかとさえ思えるようになった。
何やら久しぶりに抹香くさい話になってしまった。 まあいいか「この世に~~ねばならないことなど何もない」 淡々と生きていけば良いらしい。 面白おかしく 人生そのものを味わいながら。
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いつもコメント有難うございます。
運命に負けず 挫けず 精進する そんな生き方を
ご先祖がハラハラしながらも見守ってくれているんですよね。
ただし 私欲を捨て 人のためになることを いつも考えていないと いっきに 見捨てられそうでもありますが…。
次は70歳の壁でしょうか? そこいらあたりが限界でしょうか。
「丼」
感謝の念に尽きます。