38.「生涯現役」で「完全燃焼」
還暦を過ぎれば
今後の「老い」に対しては否応なく立ち向かうことになる。「老い」とは何か? 肉体的な老化は、個人差はあっても人間である以上回避できない現実である。 視力も聴力も日々衰えていくし、精力は減退し、歯にも退化の兆候は現れる。 しかし 精神面では意識的にそのスピードを遅らせることはできる。
「老い」の特徴
行動面では「老い」の特徴を、自覚することでその進行を緩める可能性が残されると思う。 英国の哲学者ベーコンが、その著書「随想集」の中で「老い」の特徴を記している。要約すると(1)異議が多すぎる(2)相談が長すぎる(3)冒険が少なすぎる(4)後悔が早すぎる(5)めったに仕事をとことんまでやり遂げない(6)いいかげんな成功で満足する。などである。
気力と精神力が低下すると
年をとり 経験に頼りすぎると 他人に耳を貸そうとしなくなる。
柔軟な発想ができなくなると 少しずつ頑固になっていくようである。
決断力が弱くなると勇気が衰え わが身を守ることが最優先となる。
やがて気力と精神力が低下すると執着心が消え、諦めが早くなる。
かくして粘りがなくなり手の混んだ面倒くさいことはいやになってくる。というわけである。無欲に徹し「諦観悟達」することが老いの象徴とされる所以であろう。
万物が通ってきた宿命
「老い」は地球上の全ての生きとし生きるもの・万物が通ってきた宿命である。
「この先いつ死んでも悔いはない」くらいの気持ちで、この際開き直ってぴんぴんコロリを志向するのなら、生涯現役で完全燃焼し、とっとと臓器の限界まで使い果たすことであろう。そうすれば心臓でも腎臓でも臓器不全を起こすので すぐにもお迎えが来るのではないか。 勿論このとおりうまくいくかどうかは保証できない。これからそれぞれが個々に実証していくしかないのである。
かくして
あまり たいした人生でもなかったが 確かに「この先いつ死んでも悔いはない」いっそ遺言状でも残しておくとするか。
今日もお立ち寄りいただき有難うございました。
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