プロ野球は11月25日 ソフトバンクが2年連続で、セ・リーグ覇者の巨人を圧倒して日本一に輝き 今シーズンを終了した。
プロ野球は11月25日 ソフトバンクが2年連続で、セ・リーグ覇者の巨人を圧倒して日本一に輝き 今シーズンを終了した。
折悪しくも「東京ドーム」を都市対抗野球に明け渡し、「京セラドーム」での開催を強いられたところから運にも見放されたスタートではあったが・・・。
初戦で エース菅野が ソフトバンクの5番で24歳の 栗原 に2ランを浴び、この日あっさり3安打を打たれた時、今年もまた4戦スイープで終わっていくのではないかとの不安が過った。やがて その危惧は瞬く間に4連敗するという確信に近いものに変わっていく。両者の野球が違う気がして今年も、とても勝てそうな気がしないのである。
5番栗原は翌日第2戦も打ちまくり2日間で8打数7安打の大暴れ。栗原を筆頭に、柳田・グラシアル・デスパイネ・中村ら主力・脇役らがこれでもかと打ちまくり、チーム力・野球のレベルの差をひしひしと感じさせられる日が続いた。
何しろ打てない、巨人の選手たちが日ごろからパワーピッチャー慣れしていない事実だけは明らかである。
第3戦に至っては3番手ムーアの前にノーヒットが続き9回2死からの丸のセンター前ヒット1本に終わる有様。 このピッチャーを3番目に出してくるチームの選手層の厚さもさることながら、こんな選手を見つけてくるスカウト陣の目利きの鋭さは感心するしかない。3戦ともにストレートは150キロを難なく超えるリリーフ陣の投手たち、加えて見たこともない縦の大きなカーブを繰り出しG打線は空を切る。これではとても攻略なんてできっこない。ラミレス前横浜監督はパ・リーグ野球はセ・リーグのそれより5年先を走っているというがあながち誇張ともいえない。
第4戦は なんとブルペンディ、和田に始まる7人の投手リリーフの前に初回の先制1点のみで、巨人の選手たちは体力・技術力・精神力のすべての面で太刀打ちできなかった。 栗原と同じ24歳の4番岡本の情けなさそうなベンチでの表情ばかりが印象に残ったシリーズでもあった。
予想通りこのシリーズの流れを決定づけた5番栗原はMVPにも選出された。
力の差を見せつけた4試合でパ・リーグとセ・リーグの“リーグ格差“を指摘する声も上がる。
今年の日本シリーズでも如実に見えたソフトバンクと巨人の差。これはパ・リーグとセ・リーグの力の差にも当てはまる。
セ・リーグ球団が覇権を奪還するためには、リーグ全体のレベルアップが必要ではあるが、これは永遠のテーマとなることだろう。
今年も日本シリーズはパ・リーグの圧勝でプロ野球シーズンも終了。
しかし なんとも 不完全燃焼なのは 私だけであろうか?
注)記事中使用した選手・監督の写真はNHKニュース番組の画面を撮影したものです。