この2冊の本の著者は、日本に初めてヨガを紹介した先生。
左の本が、沖正弘先生が書かれた「沖ヨガ入門」右が佐保田鶴治先生のが亡くなる直前に書かれた「88歳を生きる」
沖先生の本を読んでいて驚いたのは、沖先生が昭和26年に小生も毎年お世話になっている、インドのロナバラにあるカイバラヤダムヨガ研究所(アシュラム)でヨガを学ばれている。この研究所は100年以上の歴史がある。インドに何度も出かけ、インドから伝統的なヨガを日本へ紹介した。現在は、龍村先生が沖ヨガを引き継いでいる。この本には沖先生のインドでの修行の様子が詳しく書かれている。インドとインドヨガ入門の本。
佐保田先生は、62歳でヨガを始められ、やはり何度もインドへ行かれてヨガを学ばれている。1962年までは、大学のインド哲学の大学教授。退官後に62歳でヨガを始められた。87歳で(昔の数え年で88歳。)亡くなられた。インド哲学やヨガ経典の本を何冊も出版されている。1973年に日本ヨガアシュラムを創設した。小生は50代でヨガを始めた。
現在日本のヨガブームは、1990年代にアメリカのパワーヨガを持ち込んた日本人のヨガの先生たちがブームを作ったが、オーム真理教の事件でヨガは、かなりのダメージを受けて、広がらなかった。この10年ほど、ホットヨガ、アシュタンガヨガ等が人気を集めている。ポーズのみのヨガが中心だ。
残念ながら、沖先生や佐保田先生が教えた、ヨガをポーズだけにとらわれず、ポーズ、インド哲学、ヨガ哲学、呼吸法、詠唱、瞑想全てを総合的に教えられる先生は少ない。お二人の教えが引き継がれていれば、日本のヨガ界はだいぶ違った気がする。
お二人とも著者を沢山書かれているので、本物のヨガに興味がある方は是非読んでみてください。