新潟久紀ブログ版retrospective

ほのぼの愛車遍歴18「三菱・ギャラン・ヴィエント」(その7)

◇◇◇三菱・ギャラン・ヴィエント
 [1994年10月から2009年9月まで子育て時代を支えてくれた]◇◇◇

▼7トラブル続きの終盤(その3)
 よくよく振り返って考えて見る。ホテルへのチェックインに際して駐車場では誘導に従って車を停めて、指示に従いキー付きの車を誘導員に預けたのだ。ハザードランプが点いていたら、誘導員が施錠する際に確認して消灯すべき責任があったのではなかったか。
 法的に争えばどう転ぶかは分からないが、素人考えではそのように思えてならない。よって今回のバッテリー交換はホテル側で負担すべきではないのか。私は一万円足らずの金銭で大事に騒ごうというつもりはなかったが、筋の問題としてどうなのか。まだ若くて諦めが早くなかった私はホテル側に質してみずにはおれなくなった。
 ガソリンスタンドの従業員さんは私の考えを聞くと、面倒そうな表情一つせずに「私には判断しかねますのでホテルに聞いてみましょう」と言ってくれた。観光地の施設の従業員ともなれば色々な輩とのやりとりがあるのだろう。「一旦ここは支払ってくれ、弁償してもらうかどうかはあなたがホテルと交渉してくれ」とでも言えただろうに、先ずは私の意を伝えてくれるという。彼に対する好感度は一気に上がったので、ホテルの判断がどうなろうとこの店舗に迷惑はかけたくないなという思いにさせた。
 ホテルフロントとの電話のやりとりを側聞いていると、ずいぶん私側に寄った話をしてくれているようだ。私が彼との話の中で口にした「何度もこのホテルを利用しているリピーターだ」ということも折り込んでくれて、要はホテル側が得意客の心象を下げないように判断した方が良いのではという促しに聞こえるほどだった。
 数分間のやり取りを終えるとガソリンスタンド従業員の彼は私に向かい直して「状況を勘案して今回の費用はホテル側で負担するとのことです」と結果を伝えてくれた。バッテリー上がりやら、職場からの緊急電話やらでモヤモヤしていた心の曇りが一気に晴れたようだった。不運が続く時は少しでもラッキーが有れば気の持ち直しに向かえるものだ。
 私は、ホテルとのやり取りを代行してケリを付けてくれた従業員に深くお礼を伝えると、「そのためのホテル提携スタンドですから」と彼は事もなさげであった。その言葉に更に気をよくした私は、ささやかなお礼のつもりで、新潟の家に帰るまでのガソリンは十分あったのだが、山間地のために少し単価が高いガソリンを満タンまで給油してもらってから出掛けたのだ。
 人とのふれあいが印象深かった話として、”リゾートホテルでのバッテリー上がり事件”を長々と書き下したが、ギャランヴィエントは所有12年目のこの事件の頃の前後にも振り返ってみると様々トラブルが思い返されてきた。今から考えるとよくも無事で過ごしてこれたなあという事の枚挙にいとまが無い"相棒"だったのだ。


(「ほのぼの愛車遍歴18「三菱・ギャラン・ヴィエント」(その7)」終わり。「ほのぼの愛車遍歴19「三菱・ギャラン・ヴィエント」(その8)」に続きます。)
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