新潟久紀ブログ版retrospective

ほのぼの散歩2020.11.28(心の座標点)

 日々のあれこれで、調子に乗りすぎてみたり塞ぎ込みがちになったりと、心理状態が揺れ動きゆく中で、自分にとってのニュートラルはどうであったか、それに比しての今の高さや低さの程度はどうなのか、"善き状態"のための復元や上昇を考えたときに、これまでの経験から見てどの様な"修正"が必要なのか…。
 己を省みて心情をリセットするための"心の座標点"のようなものが、誰にでもあると思う。それは、信頼できる相談相手であったり、お気に入りの楽曲を聴くことであったり、繰り返し読み返す本であったり、人それぞれに千差万別だろうし、同じ人でも課題によって異なるのかもしれない。
 単純な私は、生まれてこの方、海辺近くの街に住み続けていることもあって、その時の心持ちのレベル感を振り返ったり、自省的に生活の姿勢を考えたくて歩いていると自然と海岸へと足が向いている。
 これまでの生活の半分以上を過ごしている新潟市においてのそれは、関屋分水の河口にある関分記念公園ということになっていて、月に一度は自然と足が向き、五階程度の高さの展望台から地球の丸さを実感できる日本海の水平線と佐渡の向こうまで無性に見渡したくなる。
 振り返ってみれば、その高みに至るまで歩いてきた関屋分水路の川岸の長きと越後平野の広大さ、果ては絶対的な県境となる越後山脈が見渡され、郷土の地理的景観がこれまでの人生の経過を見立てているかのように感じられる。
 私事や仕事などなど、昔を思い出したり先々を思い描いたり、ひとしきり物思いにふけり、12メートルほど眼下の公園で遊ぶ親子連れの声で現実に連れ戻されてしまうころ、"思い"や"想い"を新たにして、コンクリートの階段を一つ一つ下りて、階下の"地べた"に足をつけるのだ。


(「ほのぼの散歩2020.11.28(心の座標点)」終わり。「ほのぼの散歩2021.2.21(春を待つ新潟の散歩道)」に続きます。)
☆ツイッターで平日ほぼ毎日の昼休みにつぶやき続けてます。
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