●JR羽越本線を活かす私案で若手職員と意見交換(後編)
~局長私案への若手意見編~ ※「前編」はこちら
◆局長私案①「主に田んぼの真ん中を突っ切る路線という特徴を生かした振興策」について、意見交換の概要を紹介します。
※私案①を詳しくはこちら
【羽越本線全般に関して】
・右側(北側)は、道の駅などを作ってどんどん活性化しているイメージがあるし、左側(南側)については、学校の分校などもなくなってさらに降車する機会が減っていくことが懸念されると思っていたので、何らかの仕掛けの必要性は感じていた。
・月岡温泉は、自分の友人でも遠方から公共交通機関使ってくるほど魅力があると思うので、効果的に誘客につなげるツールだと思う。
・地元にいてもほとんど乗る機会がない。理由として、目指すべき目的地がないことがあるのでは。あとは、本数が少ないこと。例えば、温泉に行きたいと思ったら、できるだけ効率的に行きたいという需要があれば、電車で行くとすれば乗り継ぎがいいとか、または、駅から降りてすぐ行ける方を選ぶのではないか。実際、月岡駅などは、降りても月岡温泉街は遥か彼方で、駅から温泉が見えない。駅を降りた瞬間のワクワク感がなく、途方に暮れる駅。温泉に最短経路で行きたいという若者などには選ばれにくいのではないか。
局長:
・月岡温泉は、自分の友人でも遠方から公共交通機関使ってくるほど魅力があると思うので、効果的に誘客につなげるツールだと思う。
・地元にいてもほとんど乗る機会がない。理由として、目指すべき目的地がないことがあるのでは。あとは、本数が少ないこと。例えば、温泉に行きたいと思ったら、できるだけ効率的に行きたいという需要があれば、電車で行くとすれば乗り継ぎがいいとか、または、駅から降りてすぐ行ける方を選ぶのではないか。実際、月岡駅などは、降りても月岡温泉街は遥か彼方で、駅から温泉が見えない。駅を降りた瞬間のワクワク感がなく、途方に暮れる駅。温泉に最短経路で行きたいという若者などには選ばれにくいのではないか。
局長:
例えば駅で途方に暮れている人を、地元の人が声かけて相乗りタクシーのように対応する仕組みや、農家屋敷みたいなところに連れて行ってお茶を飲んで軽い体験をしてもらうなどをワンクッション入れることで、交流にもつながるのでは。
・電車の良いところは、お酒を飲んで乗れること。電車は本来目的地があって乗車するものだが、例えば田んぼを眺めながら酒を飲む、ということだけでも悪くない。だから、学生さんに勧めていいかどうかはあるけど、居酒屋列車みたいなものもいいかもしれない。羽越本線は走っていない時間が多いイメージがあるので、そのスキマ時間を利用して居酒屋列車などイベント列車という使い方もあるのではないか。
局長:
そういう企画もおもしろいが、車窓を楽しむだけだと沿線に恩恵がない。何か地元に貢献できるような仕掛けを作りたい、と考えている。
【若い人・学生、農業体験など】
・学生のうちに「新潟らしさ」を体験してもらう機会に接することで、住み着いたり戻ってきたりするきっかけになるのでは。併せて、例えば月岡温泉の宿泊施設で宿泊体験( 5組限定など)などを広告効果を狙って実施して、翌日は羽越本線使って加治川の桜など他の場所に触れる等も魅力的ではないかと思う。
・古い農家を改築したレストランなど、魅力的な場所であれば交流機会を体験してみたい。
・幼少時にサツマイモ掘りなどを通じて自然に触れる機会というのは大切と思う。
・新潟と言えばコメというイメージは強いので、アルバイトなどで学生が関与することで関心を持ってもらう方策はいいのではないか。
・県外の人に、新潟の観光地で有名なところ?と聞かれたときに、すぐ答えられない。長岡花火などはあるのだろうけど。
・古い農家を改築したレストランなど、魅力的な場所であれば交流機会を体験してみたい。
・幼少時にサツマイモ掘りなどを通じて自然に触れる機会というのは大切と思う。
・新潟と言えばコメというイメージは強いので、アルバイトなどで学生が関与することで関心を持ってもらう方策はいいのではないか。
・県外の人に、新潟の観光地で有名なところ?と聞かれたときに、すぐ答えられない。長岡花火などはあるのだろうけど。
・不安定な世相を反映して、自分の周りでも農業回帰の声も聞こえる。自分が学生時代にはそういった農業体験などに携わってこなかったものの、魅力的に感じる。当時であれば触れてみたかったという思いはある。
局長:
やっぱり、農業体験とかに引き込むには、学校の行事とかの枠組みに組み込まないと難しいのかもしれない。急にひとりぼっちで「田舎にどうですか」とノープランでは難しい。プログラムというかパッケージがある程度必要なのかもしれない。
◆局長私案②「櫛形山脈という“日本一小さい”低山の魅力を通じた振興策」について、意見交換の概要を紹介します。
※「私案➁」を詳しくはこちら
局長:
「低山ブーム」「日本一小さい山脈」に関して、低い山でのハイキング、軽登山に関して、また魅力の発信の方法などについて、皆さん実際どう考えるか。
・私には子どもがいるので、安全であることが前提でも、低いということで行きやすいということはあると思う。どんな植物が自生しているかなど図鑑のようなもので確認できるといいのでは。
・ 「日本一」って聞くと、関心を持ちますね。いままで全然知りませんでしたが。
・自分は小学校のころに登ったことがあり、普通に登って降りてこられた。登りやすい山だと思う。
・富士山だと「行ってきた」ということを周りに話したくなる。それは、多分「日本一高い山」だから。「高い」ということはそれ自体で魅力というか知名度があってのことで、逆に「低い」山となると、それだけではステータスになりにくいのでは。何らかの付加価値がないと難しいのかな。
・登ったことはないが、低い山ということで気軽に行けるという要素はある。モデルルートやパッケージツアーなどがあるといいのでは。例えば、どのくらいで到着するのか、遭難などの心配はないのか、など。健康への影響や天気急変の危険性なども低い山だと思うので、目安などがあると一歩踏み出しやすくなるのではないか。
・ 「日本一」って聞くと、関心を持ちますね。いままで全然知りませんでしたが。
・自分は小学校のころに登ったことがあり、普通に登って降りてこられた。登りやすい山だと思う。
・富士山だと「行ってきた」ということを周りに話したくなる。それは、多分「日本一高い山」だから。「高い」ということはそれ自体で魅力というか知名度があってのことで、逆に「低い」山となると、それだけではステータスになりにくいのでは。何らかの付加価値がないと難しいのかな。
・登ったことはないが、低い山ということで気軽に行けるという要素はある。モデルルートやパッケージツアーなどがあるといいのでは。例えば、どのくらいで到着するのか、遭難などの心配はないのか、など。健康への影響や天気急変の危険性なども低い山だと思うので、目安などがあると一歩踏み出しやすくなるのではないか。
局長:
・モデルルートの話があったが、様々なルートの所要時間、楽しみ方、難易度など、そういうパッケージを示したいとは思っているが、ただそれだけではなく、ここならではの楽しみ方を提示したいと考えていて、例えば、回る場所場所で設置したQRコードからゆかりのエピソード(歴史など)がみられるなど仕掛けたい。単に綺麗なマップを作るんではなくて、逆に寂れた中でこそ味わいのある魅力になるのではと考えている。
・櫛形山脈には桜が100種類以上ある。咲く時期が異なるので、時期をずらしながら楽しめるという利点はある。
・「お城」と「桜」など、見栄えの良さがあれば売りになると思う。
・季節や時期によって楽しみ方が変わり、複数回来られるような魅力をアピールできるといい。100種類超の桜は、咲く時期が異なるため、そのきっかけになるのでは。
・季節や時期によって楽しみ方が変わり、複数回来られるような魅力をアピールできるといい。100種類超の桜は、咲く時期が異なるため、そのきっかけになるのでは。
局長:
・「見栄え」という観点ではアピールできる点が少ないが、地元の人とは、桜の木で櫛形山脈の登山証明手形を制作するのはどうかと話している。非常に珍しく、持って帰って自慢できる、形に残るものとして。
・タイムカプセルというアイディアについては、要はリピートさせるための手法として、お金をかけずに簡単にできるものとして考えてみた。
・小学校のころ、タイムカプセルを埋めたことがあり、記憶に残っている。吸引力になりうるのでは。「もう一回来たい」思わせる仕掛け。
・植林を一緒にできるなど、自分の足跡を残して来れるというのも魅力かもしれない。
・高い山は難しいが、「日本一低い」と登りやすそうでいい。
・登山+αがあると、より魅力的になるのではないか。
◆結びに(局長から感謝のことば)
本日はお忙しいところ、意見交換会にご参加いただきありがとうございました。テーマがあった方が話しやすいかなということもあり、「羽越本線100年を活かした地域振興の私案」をたたき台にして、意見を聞かせていただきました。
地域振興に関する横ぐしの連携の手法は色々あると思いますが、常時繋がっているのではなく、関心のあるテーマがあれば都度集まるという自然体の緩い連携が好ましいかなと考えています。好きな人(関心がある人)から、知見やひらめきなどを積極的に頂戴し、地域振興に関するよりよいアイディアに繋げていきたいと考えており、関心があるテーマについて局内の職員から任意で参加してもらう仕組みを作れないかと考えています。
今現在、ひとつ考えているテーマとして、「加治川の歴史的建造物の再建を活用した地域振興」があります。このテーマでは、民間の人も交えて知恵出しをする機会を設けており、行政がありきたりのコンクリート造りで決めてしまうのではなく、先々を見据えたあり方を様々な視点から検討し地域振興につなげていこうとしています。このテーマについては、関心のある職員から、アイディアを頂戴する機会を設けたいと考えています。
また、これ以外でも、個別のテーマに応じて意見出しに協力してもらう職員を募ることもあると思いますので、興味を持たれたらぜひ参加してみてください。
地域振興に関する横ぐしの連携の手法は色々あると思いますが、常時繋がっているのではなく、関心のあるテーマがあれば都度集まるという自然体の緩い連携が好ましいかなと考えています。好きな人(関心がある人)から、知見やひらめきなどを積極的に頂戴し、地域振興に関するよりよいアイディアに繋げていきたいと考えており、関心があるテーマについて局内の職員から任意で参加してもらう仕組みを作れないかと考えています。
今現在、ひとつ考えているテーマとして、「加治川の歴史的建造物の再建を活用した地域振興」があります。このテーマでは、民間の人も交えて知恵出しをする機会を設けており、行政がありきたりのコンクリート造りで決めてしまうのではなく、先々を見据えたあり方を様々な視点から検討し地域振興につなげていこうとしています。このテーマについては、関心のある職員から、アイディアを頂戴する機会を設けたいと考えています。
また、これ以外でも、個別のテーマに応じて意見出しに協力してもらう職員を募ることもあると思いますので、興味を持たれたらぜひ参加してみてください。
(「JR羽越本線を活かす私案で若手職員と意見交換(後編)」終わり。続きは近くupします。)
☆ツイッターで平日ほぼ毎日の昼休みにつぶやき続けてます。
https://twitter.com/rinosahibea
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☆「活かすぜ羽越本線100年」をスピンオフ(?)で連載始めました。
☆「新発田地域ふるわせ座談会」を日記と別建てで連載してます。
☆新潟久紀ブログ版で連載やってます。
①「へたれ県職員の回顧録」の履歴リストはこちら
②「空き家で地元振興」の初回はこちら
③「ほのぼの日記」の一覧はこちら
➃「つぶやき」のアーカイブスはこちら
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