杏ちゃん主演のドラマ「偽装不倫」がスタートしました!これは前に漫画で読んで、面白いなあと思ってた作品。
派遣社員として働くパラサイトシングルの主人公が3年続けた婚活に疲れ、旅行に出たとたんイケメンに出会う、、、というまさに王道ラブストーリーなのですが。
独身時代に読んでいたので、30歳過ぎての独身という肩身の狭い思いにすごく共感できたのでした。
ドラマを見ながらふと思い出したのがとある友人。
地元で働いていた時、月一回のペースで食事にいく独身女子仲間がいました。
クマ子を入れて5人。そのうちの1人、O先輩は年齢も違うし同じ部署になったこともないので、食事で集まる時に話すぐらいの仲でしたが、気がきつそうに見えてとってもナイーブな性格であることはなんとなく感づいていました。
O先輩は当時43歳の独身。とにかく食べることが好きで新しい店、雑誌で特集が組まれたフードは片っ端から食べるという人。
そのせいかポッチャリ体型ですがそんなことは気にしません。メイクやファッションには全く興味なく、食べることに幸せを感じる、、、そんな人でした。
ある日、5人のうちの一人、Pちゃんがめでたくお見合いで結婚が決まった時のこと。食事会を兼ねて彼女のお祝いをした時のことです。
みんなで「おめでとー!!」「どんなご主人?!」「いいなあー!」など言いながら盛り上がってると、突然O先輩が本気で泣き出したのです。
そんなにPちゃんの結婚に感動したのかー、と思っているとまさかの言葉が、、、。
「ううう、、、。結婚。そうやってみんなそうやってどんどん人生を進めていくんでしょ。そうやって幸せになっていくのになんで私だけ不幸なの??私だって結婚して孫を親に見せてあげたいのに43で独身。子供はもう無理。お父さん癌なのに、、、」
まだアルコールも入っていない段階だったので一気にその場がシーンとなりました。そして気まずいまま食事会は終了。
この後も誰かが結婚したり出産したりすると、O先輩はこんな風な発言で周りを凍らせていたのです。
一度、クマ子は失礼を承知で言ってしまいました。
O先輩、結婚したいなら、婚活しましょうよ。ダイエットもしてファッションも変えてメイクもレッスンに通って綺麗になって見返してやりましょうよ!と。
すると彼女はこう言ったのです。
「内面を見てくれる人がいい」と。
この時思ったのです。
この人は努力をしないで他人の芝生が青いのを恨めしく思っているだけだ、と。
クマ子は知っています。
Pちゃんだってもともとポッチャリでした。でもお見合いをするにあたりダイエットをしてスリムな体型を手に入れた上、維持をする努力をしていました。
お見合い相手に一目惚れして一度振られたのだけど、自分が必死のなって再度振り向いてもらえるようになったのです。
出産した友達も、ずっとずっと長年不妊治療をしていました。辛いこともあったでしょう、でも会社ではそんな素振りをみせずいつもニコニコしていました。
O先輩は何も努力をせず内面を好きになってくれる人がポンっと目の前に現れるのを待っているだけ。
それでいて隣の芝生が青いことを恨めしがっているようにクマ子には見えたのです。
自分の人生は自分で切り開くしかありません。誰かが幸せをお膳立てしてくれることはありません。
人と比べたら自分がみじめになることだってたーーーーっくさんあります。そんなことしてたらキリがない。
そもそも比べてどうするのか、という話です。
独身の人は家族がある既婚者が羨ましい。
既婚者は自由がある独身が羨ましい。
子供がいない人は子供がいる人が羨ましい。
子供がいる人はいくつになっても恋人のような夫婦二人が羨ましい。
どんな人生でも立場が変われば隣の芝生が青いもの。
だから比べるなんて意味がない。
大切なのは自分が今を生きているかということ。
それができていれば良いのです。
人生が楽しくなるもつまらなくなるもあなた次第。
それなら与えられた環境で楽しく生きていたいものです。