子供は一人じゃ作れない!非協力的な夫と私の妊活奮闘記

不妊治療に非協力的な夫クマ吉とすったもんだの末に妊娠。不妊治療の様子、高齢出産、育児の様子を綴っています。

いくつまでなら産めるだろう

2019-07-30 | 私と夫の妊活日記

 

助産師の友人と話していると、自分が当たり前と思っている環境がそうでもないことを思い知ることがとても多くあります。

 

例えば3人目の子供を出産するけど3人とも父親が誰かわからない妊婦さん、実の父親との間にできた子供を出産しようとしている妊婦さん、そして海外で卵子提供を受けて出産にのぞむ50代妊婦さん。

 

実の父親との子供を出産する妊婦さんのことも衝撃でしたが、それ以上に衝撃だったのは50代でも妊婦になれるということ。たしかビヨンセも50代で出産しましたよね。

 

50歳といえば閉経をしているので(卵子がもう女性の体内にはない状態)物理的に妊娠は不可能です。

 

だけど医療の進歩は目覚ましい。

日本では認められていませんが、他の人の卵子提供を受け、夫の精子と受精させた受精卵をお腹に戻すことでたとえ50代でも妊娠が可能になることもあるのです。

 

もし精子に問題があれば精子提供を受けて妊娠することだってできる今。もはや閉経に関係なく、妊娠が可能になりつつある時代が到来しています。

 

友人が勤務する産科では年に2-3人は50代妊婦さんがいるとのこと。そう珍しいことでもないと言っていました。

 

これを聞いてクマ子は複雑な気持ちになりました・・・。

子どもが欲しいっていう気持ちはすごくわかるのです。本当に。だからこそ自分も不妊治療したわけです。

 

でも50代になって子供を望む・・・というのは自分ならしないなあ、と思いました。

 

 

もしお金に余裕がありすぎて死ぬまでに使い切れないわ、という50代ご夫婦が望むのなら話は別です。でも一般的に考えると50代で出産すると子供が20歳になるときには自分は70代。自身にも介護や病気でお金がかかってくるはず。

 

 

20代でお金がない、というのとはわけが違うのです。20代ならまだまだ働く体力もあるしお金もこれから実力がついてきますが、50代はその逆。稼ぎも体力も働く場も減っていくのが現状です。

 

そうなると、子供が小さいうちから苦労をかけるのではないか・・・とどうしてもクマ子は思ってしまいます。

 

 

実際友達の話によると、卵子提供で妊娠した50代の女性の中にもソーシャルケースワーカーがついている場合もあるというのですから、どう考えてもお金に余裕がない暮らしの中での妊娠なのでしょう。

 

「そういう人たちはね、自分たちの生活のお金がない、という現実よりも妊娠するということが人生のすべてになっていて、周りが見えなくなっている人も少なくないよ」

 

 

これを聞いてなんだかなあ、と思いました。

女性として気持ちはわかる。

わかるけど生まれてくる子供を思えばどうなんだろう。

 

 

20年前までは40歳前後で初産なんて珍しいことでした。

だからあと20年たてば50歳前後の初産も、もしかしたら当たり前になっているかもしれません。なんせ人生100年時代が到来するのですから。

 

50代で子供を出産する時代が当たり前になったら、今の老後2000万円問題だけでは済まなくなります。夫婦が生きていく2000万以外に子供の20年分の教育費養育費もろもろが計上されるのですから。

 

とすると政府の政策もそれに応じて変わってくるのでしょう。

 

 

晩婚化による高齢出産の現実。

これは日本経済にも大きなインパクトを与えることになりそうです。