インフルエンザ(季節性)の予防接種の後がかゆい!
何気なく一度掻いちゃったら、我慢できない
では嵐の『Snowflake』を聴いてからどうぞ
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妄想ドラマ 『Snowflake』 (16)
新しい年が始まって5日目、美冬はアトリエの前に来ていた。
距離をおこうと決めたはずなのに、ハワイのお土産を渡すだけと自分に言い訳しながら。
ハワイでの一週間、悟のことが頭から離れなかった。
眩しい太陽の日差しも、きらめく海も、楽しいパーティーも悟のことを
忘れさせてはくれなかった。
あの夜に見た一枚の絵のために、悟のことで心が乱れる自分をもてあましていた。
このまま帰ろうか迷いながら佇んでいるとドアが開いて、悟が飛び出してきた。
「お帰り、楽しかった?あっ、その前にあけましておめでとう、今年もよろしく」
「おめでとうございます。今年は個展にむけて頑張ってね。きょうはお土産渡しに寄っただけなの。
ありふれてるけどTシャツとチョコ」
「ありがとう」
悟は小さな紙袋を受け取ると、ちょっと中をのぞいてから美冬を見た。
「見せたいものがあるんだ。早く入って!」
何かが吹っ切れたようなすがすがしい笑顔で、澄んだ瞳が輝いている。
「完成したの?」
「うん。最初に美冬さんに見てもらいたかったんだ」
アトリエに入るとパッと明るい色彩が目に飛び込んできた。
突然別世界に引き込まれるような錯覚を覚えた。
ハワイに行く前に見た時とはまるで違う印象の絵になっている。
絵の中心を貫く、光を放つ大きなうねりは空高く伸びていく大木のようでもあり、大河の流れのようにも見える。
その流れはいろんな物をまきこんで、力強く未来へ伸びていく悟自身と重なり、
美冬は感動していた。
悟の代表作となるであろう大作だった。
ありふれた言葉ではうまくその感動を伝えられないことがもどかしくてたまらない。
悟が美冬の肩に手を置いて、どう?というように顔を覗き込んだ。
美冬が大きく頷くと、悟が突然美冬を抱きしめた。
「悟君離して!」
「いやだ」
悟を突き飛ばしてドアへ向かった美冬の前に悟が立ちはだかって言った。
「この前、絵を見たこと知ってるんだ。俺の気持ちを知っていて、それでもここへ来てくれたんだろ?
違うの?俺に会いたくて来たんじゃないの?」
「ごめんなさい。ここへ来たのは間違っていた。私は佐和野さんと」
「他の男の話なんて聞きたくない。俺が知りたいのは美冬さんが俺のことをどう思っているかだよ」
「それはもちろんいい子だと思ってるし」
「もう子ども扱いはやめて。ほんとはそんなこと思ってないだろ。何を恐れているの?」
「わからない・・・よくわからないの。時間をちょうだい」
悟はもう一度美冬を抱きしめた。
「俺じゃだめ?愛せない?俺は美冬さんがいてくれたら何も怖いものはないよ」
美冬はもう逃げなかった。
悟の腕の中で、ずっと前からこうなることがわかっていたような気がしていた。
----------つづく--------
何気なく一度掻いちゃったら、我慢できない
では嵐の『Snowflake』を聴いてからどうぞ
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妄想ドラマ 『Snowflake』 (16)
新しい年が始まって5日目、美冬はアトリエの前に来ていた。
距離をおこうと決めたはずなのに、ハワイのお土産を渡すだけと自分に言い訳しながら。
ハワイでの一週間、悟のことが頭から離れなかった。
眩しい太陽の日差しも、きらめく海も、楽しいパーティーも悟のことを
忘れさせてはくれなかった。
あの夜に見た一枚の絵のために、悟のことで心が乱れる自分をもてあましていた。
このまま帰ろうか迷いながら佇んでいるとドアが開いて、悟が飛び出してきた。
「お帰り、楽しかった?あっ、その前にあけましておめでとう、今年もよろしく」
「おめでとうございます。今年は個展にむけて頑張ってね。きょうはお土産渡しに寄っただけなの。
ありふれてるけどTシャツとチョコ」
「ありがとう」
悟は小さな紙袋を受け取ると、ちょっと中をのぞいてから美冬を見た。
「見せたいものがあるんだ。早く入って!」
何かが吹っ切れたようなすがすがしい笑顔で、澄んだ瞳が輝いている。
「完成したの?」
「うん。最初に美冬さんに見てもらいたかったんだ」
アトリエに入るとパッと明るい色彩が目に飛び込んできた。
突然別世界に引き込まれるような錯覚を覚えた。
ハワイに行く前に見た時とはまるで違う印象の絵になっている。
絵の中心を貫く、光を放つ大きなうねりは空高く伸びていく大木のようでもあり、大河の流れのようにも見える。
その流れはいろんな物をまきこんで、力強く未来へ伸びていく悟自身と重なり、
美冬は感動していた。
悟の代表作となるであろう大作だった。
ありふれた言葉ではうまくその感動を伝えられないことがもどかしくてたまらない。
悟が美冬の肩に手を置いて、どう?というように顔を覗き込んだ。
美冬が大きく頷くと、悟が突然美冬を抱きしめた。
「悟君離して!」
「いやだ」
悟を突き飛ばしてドアへ向かった美冬の前に悟が立ちはだかって言った。
「この前、絵を見たこと知ってるんだ。俺の気持ちを知っていて、それでもここへ来てくれたんだろ?
違うの?俺に会いたくて来たんじゃないの?」
「ごめんなさい。ここへ来たのは間違っていた。私は佐和野さんと」
「他の男の話なんて聞きたくない。俺が知りたいのは美冬さんが俺のことをどう思っているかだよ」
「それはもちろんいい子だと思ってるし」
「もう子ども扱いはやめて。ほんとはそんなこと思ってないだろ。何を恐れているの?」
「わからない・・・よくわからないの。時間をちょうだい」
悟はもう一度美冬を抱きしめた。
「俺じゃだめ?愛せない?俺は美冬さんがいてくれたら何も怖いものはないよ」
美冬はもう逃げなかった。
悟の腕の中で、ずっと前からこうなることがわかっていたような気がしていた。
----------つづく--------
いったい 悟君を・・
どうしたいの~
やめてー
なんで そこでやめるかな
自分でもどうしたいのか???
ダラダラと迷走しています
一応ラストだけは見えているんですけど。