皇居の落書き

乱臣賊子の戯言

皇室について論じることの苦しさ

2005-07-22 00:55:38 | 筆者のつぶやき
皇室について、あれこれと論じることにつき、筆者は、最近、胸の奥に苦しさのようなものを感じることがある。
世間での皇室をめぐる議論を見るにつき、物足りなさを感じ、真実はこういうことなのではないかという思いから、今まで、夢中で書いたりもしてきたのだ。
ここで、「真実」ということを述べたが、一口に「真実」といっても、それは多面的ではあろう。
筆者が言いたいのは、日本人の一人として見落としてはいけないはずの真実ということであり、筆者としては、皇室というお立場にある方々に対しての、人間としての共感ということが、大きな問題意識としてあったのだ。
このことは、今でも間違いではないと思っているが、ただ、こうして書き連ねていくうちに、どうしても、筆者自身のみすぼらしさというものを痛感してしまうのだ。
筆者自身、決して、高尚なことばかりを書くことが似合うような人間ではないのである。
ただ、つまらない存在としての自分に安住し、そのような自分の視点でのみ皇室を眺め、皇室を論じるということについては、結局、皇室というご存在を自らの次元に引き下げることになるようにも思われ、やはり、有意義とは思われない。
そこで、このような細々としたブログといえども、かなり無理をしながら書いているのである。
ただ、このように考えてみると、皇室に対して叱りつけるような物言いを行う者、しかもそれで生活の糧を得ているような者については、筆者としては、いよいよ理解不能である。
コメント (9)
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鎌田勇氏の「孤独の皇太子苦悩する日々」という記事について

2005-07-22 00:34:09 | 皇室の話
少し前の記事になるが、「文芸春秋」平成17年5月号に、鎌田勇氏の「孤独の皇太子苦悩する日々」と題する記事が掲載されている。
昨年5月の皇太子殿下のご発言をめぐっては、様々な議論がなされてきたが、一読してみて、これこそが真実だったのだろうと、確信した。
皇室の方々のお人柄を考えれば、至極当然な内容であるのだが、あまりに低俗な憶測報道が重ねられた後では、やっとキチンと説明してくださる方が表れたと、本当に嬉しくなった。
また、安心というか、何だかホッとしたような気持ちにもなった。
皇太子殿下におかれては、ものすごく孤独な境遇なのではないかと心配していたが、真剣に殿下のことを考え、また相談に応じることができる人が、こうして身近におられるのだなと、実感できたからである。
また、同号に掲載されている神野直彦氏の「皇太子殿下と「子どもの詩」」という記事も、素晴らしい。ここには、象徴としての在り方ということが、示唆されているようにも感じられた。
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