皇居の落書き

乱臣賊子の戯言

日本の民主主義の限界

2024-09-22 21:53:33 | 皇室の話(3)
令和6年9月22日15:22、共同通信より配信の「皇族確保の協議、中間報告へ 衆参議長、首相と週内に面会」と題する記事がある。

これが日本の民主主義の限界なのであろう。

「女性皇族が婚姻後も皇族の身分を保持する案」については、配偶者と子の身分の扱いで話がまとまりそうにない。

「養子縁組による旧皇族男系男子の皇族復帰案」については、反対論もあり話がまとまりそうにない。

結局、秋篠宮家の長男悠仁さままでの、皇位継承の流れをゆるがせにしてはならないことは「おおむね賛同する意見が多かった」ということを確認したというだけで、現行制度を変えるということにはならないのだろう。

情けない話だ。

男系男子を維持するということにしても、このブログの「男系に固執したその後、秋篠宮家の系統は存続可能か」でも触れたお嫁さんの問題はどうなるのだろう。

民間からのお嫁さんを守るために、プライバシーの確保、メデイア対応、皇室の環境・生活に順応するためのプロセス、体調のケア、メンタルのケアなど、かなり大きな問題がたくさんある。

これまで、何となく皇室内の問題として皇室に任せておけばいいという考え方で、これまで失敗してきたのではなかったのか。

これらの問題は、皇室の方々が当事者ではあるものの、こういう問題があるのでこうして欲しい、考えて欲しいとか、言い出しにくい問題なのではないかと思う。

少なくとも、将来皇位を継承する方の妃となった方が、これまで苦しく辛い状況になっていたのは明らかなのだから、本当に安定的な皇位継承を考えるのであれば、どこにどのような問題があったのか、どのようにすれば軽減できるのか、考えてみる必要があるのではないのか。
こういう問題意識のない人間がいくら皇室は大事だと言ってみたところで、嘘くささしか感じられない。

将来皇位を継承する方の妃であれば、お世継ぎを生むことは大きな役目となるのは仕方が無い。

ただ、男子でなければならないというのは。
せっかく生まれてきた子が女子であったとき、微妙な祝福になってしまうというのは。

安全確実に産み分ける方法というのはあり得るのだろうか。

しかし、そのような方法を皇位継承資格者に適用するということは、人間の命の価値を男と女とで分けるということになるのではないか。

この際、皇室制度の廃止についても、もっとまともに議論されてもよいのかもしれない。

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