西京極 紫の館

サッカー観戦、映画や音楽鑑賞、読書などなど、
日々のなんやらかんやらを書いてみようかな、と♪

10/10 天皇杯3回戦 ジュビロ磐田戦 (静岡・ヤマハスタジアム)

2012年10月11日 22時00分26秒 | サンガ観戦レポート2012
ひさびさにJ1クラブとの対戦、相手はジュビロ。
来季の事を語ると鬼が笑うかもしれないが、
サンガがJ1復帰を果たした時、今の戦術がJ1で通用するか否か。
今日の試合は、その試金石となるのかもしれない。

10月10日と云えば、僕らの年代だと“体育の日”で祝日という感覚だが、
今年の10月10日はフツーのウイークデーでナイターゲームである。
当然、会社もフツーにあります。

休 み ま し た が ナ ニ か ?

で、同じく仕事サボリ組(?)のサポ仲間と共に来ましたヤマハスタジアム。
ここはスタンドがピッチのすぐ近くなので臨場感バツグン。
近過ぎて応援旗を設置するスペースが窮屈なのが唯一の難点かな?

【サンガのスタメン】
 GK:水谷
 DF:安藤、染谷、バヤリッツア、黄大城
 MF:福村、中山、工藤、中村充、駒井
 FW:宮吉
SUB:児玉、酒井、内藤、伊藤、原、長沢、久保

サヌがブルキナファソ代表選出、帰国した関係で、先発ワントップはミヤ。
リーグ戦37節で途中出場ながらチームを勝ちに導いた活躍、
それを買われてのワントップ起用であろう。
今日も活躍してくれることを期待したい。

【試合感想】
序盤から激しい中盤のプレス合戦。
まぁいつものサンガの試合の入り方ではあるが、
相手の磐田もサンガと似たスタイルだけに譲れないという感じだ。

最初に決定的なチャンスを創ったのは磐田。
前半5分あたり、サンガDFラインを突破してきた磐田FWハンサンウン。
シュートを放つもミズがクリアして難を逃れた。
ここ数試合、前半開始直後に失点するという悪癖があったサンガ。
今日はこのピンチを脱した事で流れを掴む。

前半、シュート数はサンガ5、磐田3と少なかったが、
中盤の早いプレスとそれを掻い潜ろうとするショートパス、サイドチェンジと
両チームが多彩な展開を魅せてくれた事で見応えがあった。
サンガで目立ったのは右サイド・安藤。
ちょっとドキッとするミスもあったが、攻守に亘る活躍。
身贔屓の部分も否めないが、前半はややサンガの攻勢だった様に思う。

試合はスコアレスのまま後半へ突入。
後半になると磐田がやや盛り返してくる。
中盤のセカンドボールをサンガが拾えない時間帯が続く。
しかし足が止まった訳ではない。
サンガもだが、磐田もシュートまで持ち込めない。
お互い狭いエリアでのポゼッションが出来ている。
ここは同じスタイルのチーム同士、ガマン比べである。

後半36分に、なかなかボールの収まらないミヤを長沢にチェンジ。
これでややサンガの前線が活性化したが、ゴールには至らず。
ガマン比べは90分間で決着つかず、延長戦に突入。
サンガサポの中には、ここで帰らないと京都へ戻れなくなる者もいたが、
まぁここで帰る気にはなれないよね、普通。

延長に入ってもまだ続くガマン比べ。
試合が動いたのは延長後半2分、バキが2枚目のイエローを喰らって退場、
それで得たサンガゴール左、ペナルティエリアのすぐ外からのフリーキック。
磐田のキッカーは山本康裕。
これが直接サンガのゴールネットを揺らす。
敵ながら見事としか謂い様のない美しいプレースキックだった。
サンガサポため息…

10人対11人という劣勢に立たされたサンガだったが、
昨年の天皇杯ファイナリストとしてのプライドと、
J1クラブに挑むJ2クラブとしてのチャレンジスピリットは
延長後半残り10分でもまだ失っていなかった。

延長終了間際、もはや残りワンプレーと思われた瞬間だった。
我々サンガサポが祈る思いで見つめるゴール裏に向って
必死の形相でドリブル突破を仕掛ける充孝!

相手DFをかわし…
GK竹重の動きを見極めて…シュート!!

ゴール!!!!

土壇場で劇的な同点ゴール!
まさに意地とプライドが生んだゴールだった。

勝負は遂にPK戦に。
サンガは後攻。
磐田一人目、決まる。
サンガ一人目、安藤。成功!
磐田2人目、決まる。
サンガ2人目、原一樹。成功!原、ガッツポーズ!
磐田3人目、決まる。
サンガ3人目、アツ。冷静に…あくまで冷静に、成功!
磐田4人目、やはり決めてきた。ミズ、ちょっと動き読まれたか?
サンガ4人目、長沢。

あー!!!GK正面弾かれた!!

長沢、痛恨のミスキック。
もう後がない…ミズ、防いでくれ~っ!!

磐田5人目、ネットが揺れた…万事休す。
今年のサンガの天皇杯は終わった。

代表戦で前田と駒野抜きだったとはいえJ1で5位にいるチームと
120分互角にやりあえた事は誇って良いと思う。内容も悪くなかった。
ただ、ここまで選手らが、頑張ったのが解かるだけに
勝たせてやりたかった。正直、悔しい。

済んだ事は仕方ない。
4日後に待つリーグ戦に向け、気持ちを切り替えよう。
選手も、サポーターも。
今日の悔しさを来季J1という舞台で晴らす為に。


【試合結果】 磐田1(5PK3)1京都

【観客数】 2,756人(比較的サンガサポーターは来てましたが…)

【得点者】
 磐田:山本康109
 京都:中村充120

【サンガ選手の個人的評価】(10段階評価で5が平均)
 GK:水谷6
 DF:安藤6.5、バヤリッツア5.5(107分退場)、染谷6、黄大城6
 MF:福村5.5、中山5.5、工藤6.5(110分 酒井5.5)、中村充6.5、駒井6.5(111分 原5.5)
 FW:宮吉5(81分 長沢6)

【今日の私的MOM】
 中村充孝:延長後半終了間際、鬼気迫る突破でPK戦に持ち込む同点弾!

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9/23 第35節 水戸ホーリーホック戦 (京都・西京極競技場)

2012年09月24日 01時28分01秒 | サンガ観戦レポート2012
写真:コトノちゃんお気に入りスイーツのドーナツは即完売!食べたかった…

前節山形相手に勝利し、連敗を4で止めたサンガ。
しかしリーグ戦残り8試合、自動昇格圏には勝ち点差5。
上位が足踏みしてくれる事を願いつつ、サンガは勝たねばならない。
厳しい状況である事に変わりはない。

今日の相手はこのところの対戦では相性の悪い水戸。
特にベテラン鈴木隆行にしてやられている印象が強い。
まずは鈴木隆に好きにやらせない事、それがポイントといえる。

試合当日は朝から雨。
その雨も時間が経過するにつれて小雨となり、
スタジアムへ向かう時間にはすっかり晴れてサッカー観戦日和に。
これでサンガが勝ってくれさえすれば言う事なしなのだが…

【サンガのスタメン】
 GK:水谷
 DF:安藤、バヤリッツア、福村
 MF:駒井、鄭又榮、工藤、中村充、中山、黄大城
 FW:サヌ
SUB:児玉、酒井、秋本、内藤、原、宮吉、長沢

このところ1トップが日替わり気味のサンガ。
今日の1トップは久し振りに先発復帰のサヌ。
ベンチにはこれまた久し振りの秋本が入っている。
リードして秋本を投入、逃げ切りを図る展開になるだろうか…

【試合感想】
試合の入り方はあまり良くなかった。
ボールに寄せにはいっているものの、ボールの扱いが雑。
「なんだか落ち着きのない試合やな~」
とか思っている内に前半3分、カウンターからサイドに展開され、
上がった低い弾道のクロスをダイビングヘッドで合わされ、あっさり先制を許す。

コレはアカンパターンやんか!!

これまでサンガは先制されると、そのまま逃げ切られる事が多かった。
若いチームゆえと言ってしまえばそれまでだが、
今は残り試合で獲得可能な勝ち点24を一つでも落としたくない状況。
1点のビハインドを跳ね返す強さなくして昇格などあり得ない。

選手を信じて応援するしかない!!

しかし、そんな心配は杞憂でした。
この日、サンガのピンチらしいピンチはこの失点シーンのみ。
失点して目が覚めたのか、ここからはサンガの怒涛のラッシュが始まった。

中盤でプレスからパスカット、競り合いからのインターセプト。
サイドチェンジも時折織り交ぜつつバラエティ豊かな攻めを見せるサンガ。
シュートこそ精度を欠くものの、何度もゴールかと思わせるチャンスを作る。
守備でも失点時の甘さは消え、厳しくアタックして水戸に自由を与えない。
ボール保持率は水戸3のサンガ7くらいの印象。
とにかく押せ押せの時間帯が続く。

そしてそれがようやくゴールという結果に結びついたのは前半32分。
前線で変幻自在のボールさばきをみせていたサヌから駒井へパスが通る!
それを駒井がきっちり決めて、まず同点。

後半に入ってもサンガの攻勢は変わらず。
後半開始直後に、充孝から博貴へつながったパスを博貴が水戸ゴール前にクロス。
そのクロスに飛び込んできたのはテソン!!
テソン、サンガ入団後初となるゴールであっさりと逆転。
その後もほとんどの時間帯、ほとんどのエリアでサンガが試合を支配。
後半28分、またも充孝からのスルーパスを
駒井がゴールラインギリギリでキープし、マイナス気味のクロス。
ゴール正面で待ってましたと脚を振り抜いた博貴のシュートは
水戸ゴールのネットに突き刺さり、勝ちを決定づけた。
サヌと交代して入ったミヤにも後半36分にゴールが生まれ、
まさに今季ホームゲームでは初めてのサンガ祭となりました。

気持ちいい!

欲を云えば、もう3点くらいは獲れた試合でした。
決定的なシーンは他にも数回はあったし、そこはまだまだ甘い。
それは今後の“のびしろ”とポジティヴに考えたい。


写真:試合後の挨拶は逆転ゴールを決めたテソン!よ~やった!!

試合後、他会場の試合結果で3位・大分も2位・湘南も負け、
上位対決の千葉と東京Vは引き分けと、サンガにとっては願ってもない結果に。
これで順位は3位に浮上。自動昇格圏である2位・湘南との勝ち点も2に迫った。

今日の試合はゴールラッシュで楽しかった。
でも、今日の勝ちは今日で忘れよう。
気持ちは次の試合に切り替えないと。

残り7試合。
ひとつひとつ勝ちを重ねる事で甲府、湘南にプレッシャーをかけていく。
そして、シーズンの最後に選手と一緒に笑いたい

【試合結果】 京都4-1水戸

【観客数】 7,478人

【得点者】
 京都:駒井32、黄49、中山73、宮吉81
 水戸:橋本3

【サンガ選手の個人的評価】(10段階評価で5が平均)
 GK:水谷5.5
 DF:安藤6、バヤリッツア5.5、福村5.5
 MF:駒井6、鄭又榮6、工藤5.5、中村充6(82分 内藤5.5)、中山6、黄大城6.5
 FW:サヌ6.5(71分 宮吉5.5)

【今日の私的MOM】
 黄大城:決勝点となった初ゴールを含め、市川とのマッチアップにも軍配

【サンガの現在の成績】
 19勝4分12敗 勝ち点61 順位3位(自動昇格圏2位・湘南との勝ち点差2)

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9/8 天皇杯2回戦 松本山雅FC戦 (長野・松本平広域公園総合競技場アルウィン)

2012年09月09日 13時42分59秒 | サンガ観戦レポート2012
写真:3ゴールで圧勝、喜び爆発のサンガイレブン

リーグ戦3連敗中に天皇杯。
どういったモチベーションで戦えば良いのか難しい試合である。
選手にとっても、サポーターにとっても。
ましてや相手がリーグ戦で1分1敗と苦手としている松本山雅。
それも松本山雅の大勢のサポが待つアルウィンでのアウェイ対戦。
サンガにとって有利な条件はひとつもないと言って良い。
だからこそ勝たないといけない。
不利な条件下で勝ってこそ、リーグ戦を戦う自信につながる。

京都から片道350km程度、比較的近距離の遠征。
前回リーグ戦で対戦した際は、競技場周辺の駐車場に停めさせてもらえず、
松本空港の向こう側に車を停めさせられて3kmくらい歩かされた。
だが今回は天皇杯。地元サッカー協会主催と言う事もあってか
競技場アウェイゲートのすぐ近くの駐車場に停める事が出来た。
まずはアウェイの洗礼を受けずに済んだって事で(笑)

リーグ戦に比べると松本山雅のサポーターの数はやはり少ない。
それでも6千人の集客があるのだから凄いのだけれども。
サンガのサポーターはアウェイとしてはまぁそこそこ。
松本は関西と関東のちょうど中間にあるので両方から同じ位サポが来ている。
みな熱心なサポばかりなので少ないながらも良い応援が出来そうだ。

ここアルウィンでは毎回松本山雅のサポーターに驚かされる。
今回驚いたのは、サンガグッズのブースに松本山雅サポーターが大挙押し寄せて
サンガのグッズを大量に購入してくれていたことだ。

サンガサポはまず相手チームのグッズなんて買わないからね。僕もだけど。
ほんまにサッカーの試合をお祭りとして楽しんでいるんですね。
ある意味羨ましい。
もう僕らにとってサンガの試合はある意味仕事であり、修行だからね。
ちなみにサンガグッズのブースの八つ橋は完売状態でした。

【サンガのスタメン】
 GK:水谷
 DF:安藤、酒井、バヤリッツア、黄大城
 MF:鄭又榮、福村、工藤、中村充、中山
 FW:駒井
SUB:児玉、内野、倉貫、伊藤、サヌ、宮吉、長沢

リーグ戦で負傷(亜脱臼で全治3週間)したソメ、体調不良の秋山は帯同せず。
代わりにリーグ戦累積出場停止中のバキは天皇杯なのでスタメン。
ミヤをベンチに置いて、駒井を1トップにする珍しい布陣。
相手の松本山雅もメンバーが数人落ちている様なのでお互い様かな?

【試合感想】
結果から言うとほぼ完勝。
1失点したのは後半バキがかわされてのミスからのもので
まぁ1試合に1回は起こり得る事だと思うので気にならない。
それよりも3点目を獲れたという事がデカい。
さらに駒井クンの1トップが予想以上にハマったのも良かった。

まず試合の入り方が良かった。
サンガはいつものコネコネした横パスが少なく、
相手ゴールへ向かう縦へ展開する意識が高いと感じられた。
そしてシュートを打とうとする意識もあった。
その意識が前半4分、13分という早い時間帯での2ゴールを生んだ。
いずれも前線で駒井、博貴、充孝、工藤らが仕掛けて得たチャンスだ。
ゴール裏を埋めた松本山雅のサポーターもこの2点で黙らせる事に成功した。

どんなもんじゃい。

こうなると早く試合を決める3点目がほしかったが、
そこはさすが松本山雅、かんたんに試合を投げ出したりはしなかった。
単発ではあるが、サンガゴールに迫る決定的なシーンが何度かあった。
それはいずれも好反応を見せたミズがセービング!
この日のミズはいつにも増してキレキレでした。

2点差というのはサッカーではご存知の通り結構危険な点差である。
2点獲った側には「勝てるだろう」という油断が生じ、
2点獲られた側には「1点獲ればまだいける」と思わせる点差だからだ。
特に2点差で迎えた後半の早い時間帯に1点返されるのはマズい。
だから個人的には一番注意したかったのは後半開始からの15分間だった。
その15分間相手に主導権を持たせなかったのが勝因と言える。
先にも書いた通り、案の定後半20分あたりで守備のミスから失点したが、
その前に失点したのと、そうでないのとでは大きく違う。
気持ちに余裕がある分、一度奪われた試合の流れを再度呼び戻す事が出来た。
それが最後35分過ぎの博貴のダメ押しゴールに結実した。

前回のリーグ戦後、松本山雅の反町監督には
「(京都と対戦したら)10回やって1回勝てるかどうか」と
勝った余裕から大層なおべんちゃらのコメントを頂きましたが、
この日の試合後(反町監督は試合中審判に抗議して退場処分になったみたいだが)
プレスコメントでまた「だから10回やって1回勝てるかどうかだって言ったでしょ」
的な発言をしていた模様。
今回はおべんちゃらではなく悔し紛れのお言葉として受け止めさせて頂きます(笑)

さて、勝って兜の緒を締めよ。
天皇杯でとりあえず3回戦ヤマハスタジアムへの切符は手に入れたが、
リーグ戦で連敗中という状況は何も変わっていない。
この勝ちをリーグ戦に繋げなければ、天皇杯でこの先勝ち進む事も叶うまい。
今日はミスからの1失点は大目に見とくけど、次はこれを0にしないといけない。

勝つと帰りの道程も楽々である。
土曜日の試合で翌日が休みというのも勤め人にとっては有難い。
やはり土曜日開催はいいな~。
土曜日開催がデフォルトのJ1に復帰したいな~。
ホンマ、そう思った1日でした。

【試合結果】 松本1-3京都

【観客数】 6,317人 (天皇杯2回戦で6千人は敵ながら立派…)

【得点者】
 松本:楠瀬64
 京都:工藤4、駒井13、中山83

【サンガ選手の個人的評価】(10段階評価で5が平均)
 GK:水谷7
 DF:安藤6.5、酒井6、バヤリッツア5.5、黄大城6.5
 MF:鄭又榮6、福村6、工藤6.5、中村充6、中山6
 FW:駒井7(84分 宮吉5.5)

【今日の私的MOM】
 駒井 善成:積極的なドリブル突破を仕掛けて1トップの役割を果たした

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9/2 第32節 湘南ベルマーレ戦 (京都・西京極競技場)

2012年09月03日 00時26分01秒 | サンガ観戦レポート2012
写真:クイズです。パーサが真剣な眼差しで見つめる先にあるのは…(答えはレポートの末尾に!)

6連勝の後、松本山雅、草津に連敗。
内容が悪い訳ではないが、負けは負け。
今日の湘南も含め、ここから3試合は上位チームとの対戦が続く。
ここがJ1復帰に向けての正念場かもしれない。

試合前のサポーターミーティングでも応援のやり方について
今のままで良いのか?
新規参入チームの応援にさえ負けている様に感じる!
等の意見が交わされた。
チーム状況が厳しくなると、応援もノリが悪くなる。
特にサンガのサポーターは試合の状況に声量が影響されやすい傾向があるだけに…
次回のホーム戦までにどうやったら気持ちを切らす事なく試合に入れるか、
各自アイデアを募る事を宿題とした。
サポーターだって苦しいのだ。

その大事な試合、守備の一角を担うバキが累積で出場停止。
このところアンカーで起用されていた秋本も体調不良でメンバーから外れそう。
以上の事前情報から、どういった布陣になるのか注目していたが…

【サンガのスタメン】
 GK:水谷
 DF:安藤、染谷、酒井、黄大城
 MF:鄭又榮、福村、工藤、中村充
 FW:駒井、宮吉
SUB:児玉、内野、中山、倉貫、伊藤、原、サヌ

な、な、なんと!?
酒井をセンターバックに入れて、フクちゃんをMF登録。
これまで出場停止以外ではスタメンから外れた事がなかったはずの
キャプテン博貴がベンチスタート!?
果たしてこの新布陣、機能するや否や…(チョー心配…)

2人目の子供が生まれた原クンのゴールでゆりかごダンスが観られるか?
久々に起用されたサヌのバク宙パフォーマンスも観たいところ。

【試合感想】
試合開始時、サポーターの応援も勢いがあったし、
その応援に後押しされたかの如く心配していた新布陣も縦への意識が強くて、
中盤でのセカンドボール争奪戦もサンガが攻勢気味に観えた。
要するに良い感じで試合に入れたのである。

入りは良かったのだ、本当に。

前半、サンガの放つシュートはことごとく枠を外れる。
序盤の勢いが徐々に減衰してくる。
落ち着きを取り戻し始めた湘南の中盤がセカンドボールを拾い始める。
戦前の予想通り、湘南は得意の戦術
“引いて奪ってサイドチェンジ”を多様するカウンターを仕掛けてくる。
はっきり言って狭いサイドでパスを回すサンガにとっては苦手なタイプだ。
しかし、今日のサンガは縦への素早い展開がある為、
湘南のカウンターに上手く対応出来ている様に思えた。

前半30分までは。

中盤のボールの競り合いに負け、絵に描いた様なカウンターから
湘南のFW(たぶん大槻)がサンガのDFラインを突破。
シュートを放つもミズの果敢な飛び出して一旦は弾き返す!
しかしミズの弾き返したボールはさらに駈け込んで来たキリノの前に…

あぁ…ツイてない。

失点はしたが、この時点でまだサンガには十分に勝機はあった。
前半に関して言えば、シュート数もサンガの方が上回っていた。
その証拠に後半始まってすぐに工藤のゴールで追いつけたのである。

流れはまだウチにある!

その流れが変わってしまったのはその同点ゴールのすぐ後、
ソメが負傷で交代してしまってからだ。
ソメに代わって入ったのはベンチスタートだった博貴。
必然的にフクちゃんとポジションを入れ替わる形になったのだが、
結果から云えばこれが良くなかった。
それまで速かった縦への展開が、博貴を経由する事でテンポダウン。
良くない時のサンガに良く見られた際限ない横パス。
なかなか前線にボールが収まらない。

あ~、良くない流れになってきたぞ…

するとセットプレーの守備で、ミスが出る。
湘南のコーナーキックからファーサイドへ上がったクロスに
飛び込んできた相手にマークが甘くなり、追加点を許す。
今シーズン、幾度となく観てきたセットプレーでのマークの甘さ。
全然改善出来ていない。

湘南は再逆転した事でより守備的になり、
サンガはその閉ざされた相手ゴールをこじ開ける事が出来ない。
時間だけが消費されていく。
原を、サヌを投入しても、前線にボールが収まらない。
シュートが打てなきゃ、ゴールも生まれない。
試合はそのまま終了。
まんまと湘南に逃げ切られた。

いつの間にか応援もトーンダウンしてしまっていたし、
前に立ってリードする立場の人間としては責任も感じてはいるが、
今日の応援は悪くはなかったと思っている。
いつもより声は出ていたはず。
それでも選手の力にはなり得なかった。
それが悔しい。

残り10試合。
もう負けられない。


【試合結果】 京都1-2湘南

【観客数】 6,248人

【得点者】
 京都:工藤47
 湘南:キリノ33、大槻56

【サンガ選手の個人的評価】(10段階評価で5が平均)
 GK:水谷6
 DF:安藤5、染谷6(51分 中山5)、酒井5.5、黄大城6
 MF:鄭又榮5、福村5.5、工藤6、中村充5.5
 FW:駒井5.5(79分 サヌ5)、宮吉5(61分 原5)

【今日の私的MOM】
 水谷 雄一:1失点目もナイスな飛び出しで一度は神セーブしたのに…ツイてない

【サンガの現在の成績】
 17勝4分11敗 勝ち点55 順位6位(首位・甲府との勝ち点差9)

冒頭のクイズの答え

サンバ隊のオネーサンのお尻デシタ!
お尻に見惚れてるから負けんねんっ!


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8/22 第30節 松本山雅FC戦 (京都・西京極競技場)

2012年08月23日 00時45分43秒 | サンガ観戦レポート2012
写真:ハーフタイム、僕の応援旗に逆転の願いを込めるコトノちゃん。しかしその願いは…

いつもこのレポートは試合後、帰宅して自宅のPCで書いています。
今日のレポートを書くのは正直、ツラい。
でも、書きます。

今日の試合は平日水曜日のナイターゲーム。
前節から中2日ではあるが、連続してホームゲームなのはラッキー。
会社を定時に退社して西京極へ向かう。
7連勝し、あわよくば首位に返り咲くと信じて。

【サンガのスタメン】
 GK:水谷
 DF:安藤、染谷、バヤリッツア、福村
 MF:鄭又榮、秋本、工藤、中村充、中山
 FW:宮吉
SUB:児玉、酒井、倉貫、駒井、原川、原、久保

前節なかなか良い攻撃参加をしていた酒井は今日はベンチスタート。
ウヨンがロンドン五輪から帰国して久々にスタメン復帰。
裕也もU-19代表戦から帰ってきてベンチ入り。
代表では5ゴールを決めてきたんだから、今度はサンガでも…

【試合感想】
試合は序盤は松本山雅の縦に早い攻撃にサンガはやや後手に回る。
元々、松本山雅は縦のロングパスを使い早く敵ゴールまで運ぶ速攻型。
最終ラインから細かくパスをつなぐ遅攻型のサンガとは正反対のチームだ。
特にサンガの右、松本山雅の左サイドが使われている感じ。
しっかりしろ、安藤!

攻め込まれはするものの、ソメ、バキの両センターバックは
要所を押さえた守備で、相手にシュートを打たせない。
守備は押され気味ながらまずまず。

一方攻撃はどうかと言うと、こちらも悪くはない。
時間が経過するにつれ、少しづつサンガの中盤も落ち着きが出てきて
相手のパスをインターセプトして反撃出来る様にはなってきた。
(記録上は前半、松本山雅シュート4本に対し、サンガは7)互角以上には攻めている。
しかし、シュートが枠を捉えられない。
前半の決定的なチャンスもミヤのシュートは松本山雅GK白井に阻まれ、
そのこぼれ球を充孝がシュートするも…ゴールマウスの遥か上。

そうやってチャンスを自ら潰してしまうと、どうなるか?
前半35分あたりに与えた松本山雅のコーナーキック。
入ったクロスをFW塩沢に押し込まれ痛い先制ゴールを許す。
まさかこれが決勝点になるとは思わなかった。

後半に入ると大木監督の采配では珍しく早めに攻撃カードを切ってきた。
ボランチの秋本を下げて、ドリブラー駒井を投入。
さらにもう一人のボランチ・ウヨンに代えてFW裕也を起用。
あきらかに前懸りとなったが、どうしても前線にボールが収まらない。
松本山雅は先制した虎の子の1点を守るべくゴール前を固めている。

駒井のシュートも、博貴のシュートも、ことごとくゴールマウスに嫌われる。
そして松本山雅のGK白井が憎たらしいほど良いセービングを見せる。
最後の最後が崩せない。

時間は残り少ない。
松本山雅は完全に逃げ切り態勢。
サンガは怒涛の攻めを見せ、そして遂に最大のチャンスが訪れる。
残り時間5分くらいで裕也が倒されPK奪取!!
で、蹴るのは…

裕也…お前が蹴るのか!?
大丈夫なのか?
頼むで!
はずすな!

…またしても松本山雅GK白井がPK阻止しやがってくれました。

アカン…こんだけチャンスをもらってそれを活かせないんじゃ
サッカーの神様も愛想を尽かすわ。
連勝は6でストップ。
勝ち点の上積みは出来なかった。
ただ他の上位昇格ライバルチームも引き分けやら負けで順位は2位のまま。
昇格ダンゴレースは継続中である。

試合後、ゴール裏へ挨拶にきた裕也を誰も責めなかった。
僕も責めなかった。
「次こそゴール決めろよ!」と声をかけた。
裕也はうつむいていた顔を上げて、手を振ってくれた。
お前が苦しんでいるのは、みんな分っている。
申し訳ないと思っているのも、みんな感じている。
この苦しみは、裕也自身がゴールを決める事で乗り越えていくしかない。

がんばれ裕也。
みんなお前を信じている。

【試合結果】 京都0-1松本

【観客数】 6,741人

【得点者】
 松本:塩沢39

【サンガ選手の個人的評価】(10段階評価で5が平均)
 GK:水谷5.5
 DF:安藤5、染谷6、バヤリッツア6、福村5.5
 MF:鄭又榮5.5(67分 久保3)、秋本5(46分 駒井5.5)、工藤5.5、中村充5.5、中山5.5
 FW:宮吉5(80分 原川5.5)

【今日の私的MOM】
 バヤリッツア:失点シーン以外はポイントを押さえた守備だっただけに…

【サンガの現在の成績】
 17勝4分9敗 勝ち点55 順位2位(首位・甲府との勝ち点差3)

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