西京極 紫の館

サッカー観戦、映画や音楽鑑賞、読書などなど、
日々のなんやらかんやらを書いてみようかな、と♪

8/19 第29節 横浜FC戦 (京都・西京極競技場)

2012年08月20日 00時21分00秒 | サンガ観戦レポート2012
写真:今日はバックスタンドでビッグフラッグを揚げさせてもらいました!

体調不良の為、2戦連続でサンガの応援不参加。
ほぼ一カ月ぶりに現場復帰です。

復帰第一戦は、アウェイで苦杯を舐めさせられた横浜FC。
思い起こせばあの試合、横浜FCには今季初勝利を献上し、5連勝も阻止された。
サンガは横浜FCに大きな貸しがある訳だ。
ここでその貸しをしっかり返してもらおうじゃあないか!

この日は昼間、町内会の重要イベントのひとつ、地蔵盆を済ませてからの参戦。
お地蔵サマのご加護がサンガにもあります様に!(-m-)ナムナム
ちょっと雨が心配でしたがどうやら天気はもってくれそうな感じ。


写真:コトノちゃん、その「なまはげせんべい」ってどこでもらったの?

【サンガのスタメン】
 GK:水谷
 DF:安藤、染谷、バヤリッツア、酒井
 MF:秋本、中山、工藤、駒井、中村充
 FW:宮吉
SUB:児玉、黄大城、倉貫、内藤、原川、原、長沢

前節ある意味殊勲のレッドカードとなったフクちゃんが出場停止。
代わりに入ったのは前節は途中出場だった今季初スタメンの酒井。
フォーメーションは前節同様ミヤの1トップ。

対する横浜FCは、なんとキング・カズが先発!
大久保&田原のジャンボ2トップの予想をしていたのでちょっと驚いた。
個人的には前節戦ったヴェルディより難敵というイメージだっただけに
田原の先発ではなかったのはラッキーなんですが…さてどうなる?

【試合感想】
前半、横浜FCは良く云えば慎重、悪く云えば消極的な戦い方。
ほぼ全員が自陣でゾーンを形成、いわゆる引きこもり型の省エネサッカー。
サンガにとってみれば、自由に前線でパス回しさせてもらえたのは有難かった。
先制点はそのおかげで生まれたと言っても良いのではなかろうか?

前半10分。
左サイドを持ち上がった酒井がえぐって入れたクロスが
相手GK(か?)に弾かれるも、こぼれ球を拾ったのはミヤ。
自陣に引きこもってくれていたおかげでごっつあん先制ゴール!!
幸先良し!

その後も前半はほぼ9割方横浜陣内で試合が展開。
ほとんど危な気なく…しかし追加点は奪えず…
でもその匂いはプンプンしていた前半でした。
欲を言えば、前半サンガペースの間にもう一点欲しかった。

とは言っても、そこは好調の横浜FC。
簡単には勝たせてはくれません。
智将(?)山口素弘監督、さすがに修正してきました。
後半に入ると前半には見られなかった中盤から前線で猛然とプレスをかけてきました。
サンガのDFラインが徐々に下がってきて、前線のミヤも中盤に吸収されてしまう。
さらに横浜FCはここで田原と投入。
心配していたジャンボ2トップの形になる。
ヤバいゾ、これは…

しかしその心配は必要ないヨとばかりに後半15分過ぎ。
中盤でお得意のインターセプトでミヤから
相手DFラインの裏に抜け出した充孝へボールが渡り、ズドン!
鮮やか過ぎる追加点であっさり2点差に。

ひょっとして楽勝?

いえいえ、そんな訳ありません。
今年のJ2は一試合とて楽勝なんて試合はないのです。
その10分後、横浜FCの武岡にこちらも鮮やかなミドルを決められ
あっという間に1点差でヤバヤバな状態となってしまいました。

その後も横浜FCに攻め込まれる苦しい時間が続きます。
こういう時の応援はしんどい。
でも、応援し甲斐があるのもこういう状況である。
僕がいつも応援旗をセットしている周辺、サポーター席左端っコ軍団の皆さんも
その辺りはよく判っていらっしゃる様で、今日は応援の声も途切れない。
しんどいけど、楽しい。
一瞬も気を抜けないけど、楽しい。
そんな試合です。
なぜなら攻められていてもサンガイレブンの動きが落ちていないから。
みんなこの試合に勝ちたいという気持ちを
ひとつひとつのプレーから感じる事が出来るからだ。

アディショナルタイムは5分。長い。
攻め込まれている身としては5分は永遠に続くと思える長さだ。
クロスを入れられる、弾き返す。
また攻め込まれる、また弾き返す。
頑張ろう!
最後の一秒まで!

そして終了のホイッスル。
勝った。

この勝ちは大きい。
ひょっとすると今季最も重要な勝ち点3となるかもしれない。
それほど大きな一勝である。

試合後、選手が挨拶に来た際、今日ゴールも決めてくれ先日入籍した充孝に
お祝いの気持ちを込めて長渕剛の『完敗』…もとい『乾杯』をサポが大合唱!
自らの決勝となるゴールで自らを祝い、一緒に喜ぶ事が出来た。
お盆休みの最終日、勝利で気持ち良く締めくくれました!!
おめでとう充孝!
ありがとう充孝!

これってやっぱりお地蔵サマの御利益?

【試合結果】 京都2-1横浜FC

【観客数】 10,464人 (京セラスペシャルデーと云う事で動員かかってました)

【得点者】
 京都 :宮吉10、中村充61
 横浜FC :武岡74

【サンガ選手の個人的評価】(10段階評価で5が平均)
 GK:水谷5.5
 DF:安藤5.5、染谷5.5、バヤリッツア6、酒井6
 MF:秋本5.5、中山6、工藤6、駒井5.5(87分 倉貫5.5)、中村充6(70分 内藤5)
 FW:宮吉6.5

【今日の私的MOM】
 宮吉拓実 :前線での動きは相手に脅威を与え続けての1ゴール、1アシスト!

【サンガの現在の成績】
17勝4分8敗 勝ち点55 順位2位(首位・甲府との勝ち点差2)

人気ブログランキングへ ←連勝がさらに7、8と続く様、祈りをこめてポチッと願います!

7/29 第26節 FC町田ゼルビア戦 (東京・町田市立陸上競技場)

2012年07月30日 23時23分29秒 | サンガ観戦レポート2012
写真:メインスタンド改修中の町田競技場。ヘンな建物がグランド内におっ建ってます。

ロンドンオリンピックが開幕し、世間でサッカーと云えば今は
U-23代表がスペインに勝ち「ウェンブリーの奇跡」だったり、
なでしこのメダル獲得への期待だったり…だと思うけど、
僕にとっては、オリンピック<J2リーグであり、日本代表<サンガ。
ゆえに殺人的な猛暑日が続く中、アウェイ遠征で町田へやってきました。

会場となる町田の陸上競技場へ来るのはもちろん初めて。
このスタジアム、町田の市街地からちょっと離れた自然公園の中にある。
スタジアムの入場口の警備員に駐車場の有無を確認すると
町田の駅付近に停めて、シャトルバスに乗って戻って来るしかないとの事。
取り敢えずスタジアムの周囲を回ってみる事にした。
すると…ありました、ありました、駐車場。それも無料の。
場所はきっとちょっとルール違反っぽいのでモゴモゴモゴ…言えません。
で、件の駐車場から徒歩で小山を越えて、猛暑の中スタジアム到着。
途中、山中で道に迷い、プチ遭難してしまい、かなり体力消耗しました(苦笑)


写真:町田市の鳥・カワセミがモチーフというマスコット・ゼルビー。目つき悪いが愛想は良い。

町田は今季J2入りを果たすも厳しい戦いを強いられ、最下位に沈んでいる。
しかしながら僕の町田の印象は悪くはない。
西京極でのサンガホームゲームでは、2-1で勝利したが接戦だった。
特に町田のFW勝又と平本はクセ者だ。要注意。

【サンガのスタメン】
 GK:水谷
 DF:安藤、染谷、バヤリッツア、黄大城
 MF:倉貫、中山、工藤、中村充
 FW:宮吉、久保
SUB:児玉、酒井、内藤、駒井、伊藤、原川、原

オリンピック代表に追加召集されたウヨン、
出場停止の秋本とフクちゃんの抜けた穴を埋めるのは…ベテラン倉貫とテソン。
2トップには裕也が復帰。ミヤとのコンビは久し振り。
一方の草津。僕が警戒していた勝又はベンチスタート。
前回の対戦時にはいなかった外人(ディミッチ)と平本の2トップ。
さて、どうなることやら…

【試合感想】
試合は前半から落ち着きがない感じでした。
ボールが中盤で行き来するものの、決定的なシーンを作れず、
お互いがたまに苦し紛れに枠外にシュートを放つ感じ。
開始15分から20分すぎ、町田に5連続でCKを与えるピンチもあったが、
どうにかこうにか凌ぎ切り、0-0で終わるかと思われた前半終了間際、スコアが動く。
中盤インターセプトしたボールを工藤が町田のDFラインの裏へスルーパス。
DFラインの裏へ抜け出したミヤがきっちり決めて先制ゴール!
サンガ得意の得点パターンでいい時間帯に得点、ハーフタイムを迎える。

後半になると、町田の前線と中盤にやや疲れが見えて反応が遅れ始める。
前半繋がり難かったサンガのパスが繋がるようになる。
後半8分、今度は後半頭から左サイドハーフに投入された駒井が
町田の右サイドで粘って上げたマイナス気味のクロスに
2列目から飛び込んできた充孝が強烈なシュート!
これまたサンガのひとつの得点パターン。
後半早々の追加点でアウェイスタンドのサンガサポはおおはしゃぎ!
(でも、暑いので既にちょっとバテ気味ではありましたが…)

ここでさらにもう1ゴールして試合を決めてしまいたかったところだが、
そうは上手くやれないのが、今のサンガ。

町田が北井、勝又、庄司と攻撃的な選手を入れてきたせいか、
町田の前線でボールが回る様になって、ヤバい雰囲気になってくる。
一方のサンガは博貴→内藤、ミヤ→原川という
攻めるんだか、守るんだか、はっきりしない交代カードを切ってしまう。
前半で裕也も交代しちゃってるんでFWなしの状態。
弱り目に祟り目で守備の要のバキの脚がつるという緊急事態に。
もう交代カードは使い切ったので耐えるしかない。
案の定、残り2分で町田に1点返されて、楽勝ムードは消し飛ぶ。
負けるとは思わなかったが、やっぱり楽な試合ではなかった。
今日の交代カードの使い方は大木さんよりアルディレスの方が上やったね。

試合終了後、あまりの暑さに軽い熱中症になるサポもいた様だ。
この時期の応援はサポにとって命を削っている感覚がある。
今の状況からすれば、内容より結果ではあるが、
たまには楽に観られる試合をしてもらえんもんだろうか?
だって翌日(月曜日)は京都に帰って仕事なんだからサ。

【試合結果】 町田1-2京都

【観客数】 2,822人 (この暑さとあの僻地へよくこんだけ来たと云いたい)

【得点者】
 町田 : 北井88
 京都 : 宮吉45、中村充53

【サンガ選手の個人的評価】(10段階評価で5が平均)
 GK:水谷6
 DF:安藤5.5、染谷6、バヤリッツア5.5、黄大城6
 MF:倉貫5.5、中山5.5(75分 内藤5.5)、工藤6、中村充6
 FW:宮吉6(70分 原川5.5)、久保5.5(46分 駒井6)

【今日の私的MOM】
 駒井善成 : 途中出場で流れを変えた。2点目のゴールは善成のサイドアタックから。

【サンガの現在の成績】
 14勝4分8敗 勝ち点46 順位7位(首位・甲府との勝ち点差4)

人気ブログランキングへ ←このまま連勝を伸ばせる様に…ポチッとお願いします!

7/22 第25節 愛媛FC戦 (京都・西京極競技場)

2012年07月23日 00時47分59秒 | サンガ観戦レポート2012
写真:今日はゲーフラ祭りだよ!パーサもゲーフラ持って応援するよ!

昇格レース未だ黄信号点灯中!

前節アウェイ熊本戦で勝利したとはいえ、順位は7位。
自動昇格はおろか、プレイオフ出場権獲得圏内にも届いていないのが現状。
対戦相手が上位であろうが、下位であろうが関係なく勝つしかない。

で、今日はゲーフラ祭りです。
サポーター連合会主催で、ゲートフラッグを作る部材はサポ連で用意。
クラブも協力してテントを建ててくれました。
とにかく一本でも多く、ゲーフラを掲げてサンガの勝利を盛り上げたい。
子供からご年配のサポーターも参加してくださり、大いに盛り上がりました。

ゲーフラ祭りが盛り上がっても、肝心の試合が盛り上がってくれないと話にならん。
今日の試合を盛り上げてくれる選手たちは…

【サンガのスタメン】
 GK:水谷
 DF:安藤、染谷、バヤリッツア、福村
 MF:秋本、工藤、鄭又榮、中山
 FW:宮吉、中村充
SUB:児玉、酒井、黄大城、駒井、原川、原、久保

前節上手く機能したアンカー秋本。
今回は充孝をFWのポジションに上げ、中盤にウヨンが復帰。
原川、久保がベンチ入り。出番はあるか?

そして試合前、一番スタンドがどよめいたのは主審がコールされた時。

ま た し て も 佐 藤 隆 治 か 。

いや、まぁ、よっぽど、サンガの試合の笛が吹きたいんでしょうね。
はい、好きにやっちゃってくらさい。
今日は主審はいないものとして応援に集中したいと思います。

【試合感想】
引いてカウンターを狙ってくるかと思いきや、愛媛はDFラインを高くし、
コンパクトな陣形を保ってサンガにプレッシャーをかけてきた。
つながらないパス。
ヘンなタイミングで吹かれる笛…おっとゴニョゴニョゴニョ。
とにかく愛媛のしかけた網に悉く引っ掛かってる印象だ。
はっきり云って流れは良くない。

膠着していた試合が動いたのは、サンガ前半唯一のチャンスだった前半20分過ぎ。
左サイドで果敢に攻撃参加を繰り返していたフクちゃんが持ち上がり、工藤にパス。
工藤が入れたクロスに頭で合わしたのは前節でもゴールを決めている博貴!!
よっしゃ先制!!

前半のうちにさらに追加点を獲って試合の主導権を握りたかったが、
愛媛のコンパクトな守備をその後も突破できず前半を1-0で折り返す。
サンガのシュートはゴールを含め2本。
一方の愛媛もシュートは1本のみ。
中盤のボールの奪い合いに終始した前半だった。
このまま1点差で逃げ切れるとは思えない。
勝負は後半、一方のスタミナが切れれば一気に試合は動くと思われたが…

なんと後半になっても、愛媛の運動量は落ちない。
相変わらずコンパクトな陣形を維持したまま。
敵ながらあっぱれな運動量である。

そうやって追加点のチャンスをいくつも逃しているとピンチに陥る訳で…
後半10分頃、愛媛のコーナーキック。
ニアサイドで見事に合わされて同点ゴール。
やっぱな。

この頃からポツポツと落ちてきた雨が、遂には本格的な雨となった。
このまま引き分けたりしたら泣きっ面に蜂ならぬ濡れネズミだよ。
流れは良くないけど、何とかゴールを決めてくれっ!!

同点にされたサンガの狙い目は、高い位置にある相手DFラインの裏のスペース。
再三ミヤがDFラインの裏へ抜け出そうと試みるもすべてオフサイド判定。
え~、主審。一回くらいはオフサイドじゃなかったんではないの?
一応京都のホームなんだから、その辺の空気を読めって。

あんまりオフサイドを取られるもんで、佐藤隆治に嫌われたと思ったのか
ミヤを引っ込めて久保裕也を投入する大木さん。
え~、ミヤの動き良かったやん!
なんでミヤを引っ込めちゃうん?

代わった裕也も悪くはなかったが、ミヤに比べると裏へ抜け出す動きが少なく、
愛媛の守備網に絡め取られるシーンが続く。

ここで2枚目の交代カードを切る大木監督。
後半途中で脚を痛めていたウヨンに代えて原川力を初起用!
その原川、トップ下の位置で奮闘。何度かおおっ!と思わせる動きを見せてくれた。

だが、試合を決めたのは原川クンではありませんでした。
もはや1-1のまま勝ち点を1づつ分け合うしかないのかと思われた
アディショナルタイム3分が経過したラストワンプレー。
サンガが右45度ゴールから20m程度の距離で得たフリーキック。
ウヨン無き今のキッカーはフクちゃん。
フクちゃんのキックしたボールは綺麗にゴール前へ入った。
そこで相手選手との空中戦を制した秋本が頭で合わせた!

ゴールネットが揺れる!
歓声!
抱き合うサンガイレブン。
倒れ込む愛媛イレブン。
降りつける雨が今はただただ心地良い。

試合終了を告げる佐藤隆治の笛。
これが吹けて満足して頂けましたでしょうか、主審?
とりあえず今日は勝ったから良しとするけど、もう来んといてね、隆治。

あ~疲れた。
勝って良かった…
こんな試合がこれからも20試合近く続くと思ったら気が遠くなるわ、ホンマ。


【試合結果】 京都2-1愛媛

【観客数】 5,434人

【得点者】
京都 :中山25、秋本90+4
愛媛 :石井53

【サンガ選手の個人的評価】(10段階評価で5が平均)
 GK:水谷6
 DF:安藤5.5、染谷5.5、バヤリッツア6、福村6
 MF:秋本6.5、工藤5.5、鄭又榮5.5(78分 原川6)、中山6
 FW:宮吉6(60分 久保5.5)、中村充5.5

【今日の私的MOM】
 秋本 倫孝 :アディショナルタイム、FKから競り勝ってのゴールに救われた!

【サンガの現在の成績】
 13勝4分8敗 勝ち点43 順位7位(首位・東京Vとの勝ち点差6のまま)

人気ブログランキングへ ←さぁこのまま連勝を伸ばして行こう!ってことでポチッとお願い致します。

7/15 第24節 ロアッソ熊本戦 (熊本・熊本県民総合運動公園陸上競技場)

2012年07月16日 17時11分52秒 | サンガ観戦レポート2012
写真:KKWIGの立派なオーロラビジョン、サンガの旗もはためいている!

前日まで続いた九州地方の豪雨は、福岡、熊本、大分3県で
死者26人、行方不明者6人を出し、その他にも多くの被害をもたらした。
今日の試合会場である県民競技場(通称KKWING)のすぐ近くでも
河川の氾濫や土砂崩れなどで多くの人たちが被害に遭っていると聞いた。
ここ熊本にやって来るまでは、試合自体が開催されるのかも不安があった。

真夜中3時にサポーター仲間と車2台で京都を出発。
片道720Kmを運転交代しつつ走破し、熊本に着いてみると快晴。
湿度は高いが、どうやら雨の心配はなさそうだ。
熊本の人たちにとっても、我々遠征組にとっても一安心である。

ここKKWINGは、昨年熊本との対戦時の会場だった
こじんまりとした水前寺競技場とは違い、
広大な運動公園の中に作られた立派な多目的スタジアム。
りっぱな分だけ、この巨大な器を満杯にするのは並大抵のことではない。
開場してスタンドに入ってみると、やっぱり熊本側のスタンドはスッカスカ。
それなりにサポーターはいるが、これでは迫力に欠ける。
前回同様、水前寺開催で良かったのではないかな?(と余計なお世話)


写真:試合前キックインにも参加した熊本親善大使のスザンヌ。熊本に力を!

【サンガのスタメン】
 GK:水谷
 DF:安藤、染谷、バヤリッツア、福村
 MF:秋本、工藤、中村充、中山
 FW:宮吉、駒井
SUB:児玉、酒井、黄大城、鄭又榮、伊藤、原、サヌ

ここ8試合勝ち星から遠ざかっているサンガはシステムを変えてきた。
これまでCBで起用してきた秋本をワンボランチにし、
工藤、充孝、博貴の3枚を攻撃に回す事で前線に厚みをつけようという作戦。
決定力不足が当面の課題だったのである意味当然の対策だが、
果たしてそれが機能するかどうか…それはやってみないと分らない。

対戦するロアッソ熊本は、不調のサンガと対照的だ。
順位こそ下位にいるものの、直近の試合では3連勝中。
堅守速攻、1-0で競り勝つというスタイルが実現出来つつある。
J1昇格を目標に掲げるチームならば、引き分けさえ許されない状況。
試合前には豪雨被害を見舞う横断幕を掲示したり、
ロアッソ熊本コールを送ったり(サンガコールを送り返されたり)、
亡くなった方に対するスタジアム全体での黙とうを行ったりしたが、
勝負は勝負である。勝ち点3絶対奪取

【試合感想】
さすがは連勝中で勢いのある熊本。
前半は一方的に押されまくりの状況。
前線からのプレス、早いパス回し、そしてサイドチェンジ。
熊サポにとっては楽しくてたまらん45分だったのではなかろうか?

一方のサンガは、プレーに精彩がない。
ひとつひとつのプレーが良く云えば慎重、悪く云えば消極的。
とにかく自信無さ気で、臆病とさえ思えるほどの出来の悪さだった。
相手のオープン攻撃に合わせたのか、らしくなく逆サイドにも張っていて
これまたここ最近練習なんかしたことなさそうなサイドチェンジなど試みる。
そんな付け焼刃が上手くいくはずもなく、インターセプトされ反撃を受ける。
いつゴールを割られてもおかしくない展開だった。

そのピンチを防いだのはいうまでもなくGK水谷だ。
前半だけで2本決定的なシュートを見事な反応で弾き返した。
まさに神様、仏様、水谷様である。

正直前半の試合展開と同じくサンガサポの応援もイマイチだった。
暑さと湿度でサポーターもバテ気味。僕もしんどかった。
だが、このままでは夜通し車を走らせて熊本まで来た甲斐がない。
コールリーダーらと後半最初から飛ばしていこうと申し合わせた。
気合入れるぜ!!

そんなサンガサポの想いを感じ取ってくれたのか、後半は状況が一変。
サンガイレブンが後半開始と同時に猛烈に攻勢に転じた。
熊本イレブンの動きも前半に比べ明らかに悪い。
熊本の最終ラインが下がり始める。
持ち前のショートパスを繋ぎつつ押し込むサンガ。
このあたりサッカーとは不思議なスポーツだと言わざるを得ない。
同じ選手、同じ条件にもかかわらず、状況がここまで激変するのだ。
それがいまここKKWINGで現実となった。

サンガの攻勢が結果に繋がったのは試合も終盤にさしかかった後半36分。
熊本ゴール前にミヤがドリブルで持ち込み充孝へパス。
充孝はさらに工藤につなぐ。その工藤がミドルシュート!
これはポストに嫌われるも、こぼれ球を再度押し込んだのはキャプテン博貴!

♪オゥ!オゥ!ヘイ!ヘイ!なっかやまひろっきオーオーオ!♪

もうサポーターも汗だくヘロヘロ。
僕自身、心の中では喜んでいるけど、表情は疲労困憊。
応援旗をどうにかこうにか振り切ったが…いや、ほんま、疲れた。
一点を獲る事が如何にしんどい事かを痛感した。
そして一点が如何に重いものかと云う事も思い知った。

得点を取って勝ちを確実にしたかったのだろうか。
コールリーダーは応援のペースをスローテンポに切り替えて、
試合の締めにかかる指示をスタンドにした。
個人的には残り時間ももっと応援で煽って欲しかった。
よりアップテンポの応援で限界まで引っ張って欲しかった。
サンガがより強かなチームになってもらいたいからだ。


写真:最期まで闘い続けるサンガイレブン!よくやった!

結果的に試合は1-0のまま逃げ切り、8試合ぶりに勝ち点3をゲットした。
勝利が嬉しいのはもちろんだが、
相手のスタミナ切れに助けられた勝利であるのも事実。課題は山積み

奇しくも日付が変わって熊本から帰還した京都は祇園祭の宵山。
京都の梅雨は祇園祭の鉾の巡行で明けると言われる。
果たして熊本戦での勝利がサンガの梅雨明けを告げるものとなるか否か。
それは次節、ホーム西京極で愛媛との対戦の内容にかかっている。

【試合結果】 熊本0-1京都

【観客数】 7,620人 ( KKWINGのキャパだとスッカスカの印象 )

【得点者】
 京都 :中山81

【サンガ選手の個人的評価】(10段階評価で5が平均)
 GK:水谷6.5
 DF:安藤5.5、染谷6、バヤリッツア6、福村5.5
 MF:秋本5.5、工藤5.5、中村充5.5、中山6
 FW:宮吉5.5(87分 原-)、駒井5(64分 鄭又榮5.5)

【今日の私的MOM】
 水谷 雄一 : 前半の2本のスーパーセーブなくして勝利はなかった

【サンガの現在の成績】
 12勝4分8敗 勝ち点40 順位7位(首位・千葉との勝ち点差6)

人気ブログランキングへ

7/1 第22節 ファジアーノ岡山戦 (京都・西京極競技場)

2012年07月02日 00時22分38秒 | サンガ観戦レポート2012
写真:試合前のどしゃぶりがウソのように止んだピッチ…中途半端に止まれると腹が立つ!

前半戦終わって11勝3分7敗、勝ち点36で順位7位。
首位と勝ち点差5とはいえ、全く満足できない成績である。
ここまで内容で圧勝できたのは甲府に3-0で勝った一試合のみ。
こんな状況ではJ1復帰なんて現実味を感じない。
課題は明確、守備ではセットプレーでのマークの緩さと、
攻撃面では相手ゴール前での攻撃に厚みと工夫が足りないところだ。
その点が果たして修正されているか…?

試合当日、朝からどしゃぶり
どうせ濡れるんだからと濡れてもいい服装で臨んだ。
開場してすぐ予想通りのスコールですっかり濡れて、
「雨の方が応援に燃えるゼぇ。ワイルドだろ~?」
とかうそぶいていたところが、試合開始前になんと雨が止んだ。
雨も降ってないのにパンツまでびしょ濡れなのをあらためて意識すると…
なんとなくテンションダウン…
でも、試合に勝ってくれさえすれば…

【サンガのスタメン】
 GK:水谷
 DF:安藤、秋本、染谷、福村
 MF:鄭又榮、中山、工藤、中村充
 FW:駒井、久保
SUB:児玉、酒井、黄大城、内藤、原川、原、三根

前節のイエローで累積出場停止のバキの代わりに
DFラインに入ったのは怪我から復帰したソメ。
いきなり先発だが、期待している。
そして前節、アウェイ水戸で初出場を果たしたサンコン(三根くん)。
同じくルーキーの原川くんもベンチ入り。
出場機会が巡って来るか? 期待、期待。

あと、試合前、選手紹介の後に審判団の紹介があったが、
今日の主審が“西村雄一”というアナウンスで場内がどよめいた。
はい、みなさん、よくわかっていらっしゃる。
今日は審判の笛を期待するのはやめときましょうね。

【試合感想】
試合は序盤からサンガが攻勢に出る。
このところ見られなかった前線からの積極的なプレスが復活。
ゴールへの意識は十分に感じられた。
DFラインはリスクを負ってでも押し上げている。
そのせいで岡山に何度かラインの裏を使われてピンチに陥ることもあったが、
個人的にはチンタラチンタラ遅攻するよりは、
今日の戦い方の方が緊張感があってスピーディで面白い。

前節ようやく今季初ゴールを決めた裕也。
今日は心なしかこれまでよりシュートを打とうという姿勢が見える。
何度か岡山ゴールに迫るも、最後のシュート精度が甘く枠を捉えられない。
ワンゴール決まったからといっていきなりブレイクスルーは出来ないか?

ハーフタイム、前半の応援リードでテンポが乱れた事で
サポ内で小さな口論となったが、僕がいつも陣取るゴール裏のはじっこでは
中央の応援テンポに合わすしかない訳で…ただひたすらついていくだけ。
そんなとこで揉めてないで、とにかくもっと声出していこう!

そんな応援のゴタゴタもサンガのゴールが決まれば解消されるもの。
試合が動いたのは、裕也が引っ込んでフェルナンド(原)が入った後の後半29分。
持ち前の細かなパス回しで中央つないで最後に決めたのは充孝!
待望の先制ゴール!!

ここでさらに追加点が欲しいところだったが、決めきれない。
どうにもこうにも中盤の浮き球のパスのトラップが雑。
トラップミスしたボールをすべて岡山に奪われて、なかなかペースを掴めない。

今のJ2は1点で勝てるほど甘くない。
その厳しい現実を目の当たりにさせられたのは先制した数分後。
サンガのゴール前でボールを回されてDFが右往左往。
何度かクリアできるチャンスもあったはずだが、それも叶わず。
結局岡山のFW川又に同点ゴールを決められゲームは振り出しに…

その後サンコン投入するも、まったくボールを触らせてもらえず、
終了間際にソメ、秋本がゴール前で相次いで痛む状況に。
最後の最後までサンガはペースを取り戻す事なく
勝ち点1づつを分け合う結果となってしまった。

試合後のゴール裏には拍手もブーイングなく、ただただ沈黙。
負けなかったから良いという試合ではない。
先制ゴールも遅かったし、追加点が獲れなかったのも問題。
前半に何度かあったチャンスをモノに出来なかった事がこの結果に繋がっている。

幸いにも上位チームが引き分けたり、負けたりと
サンガにお付き合いしてくれたので、下を向く必要はないが、
上を向いて胸を張れる内容では決してない。
いつまでもサポーターも大人しくはしていられなくなるよ、ホント。

【試合結果】 京都1-1岡山

【観客数】 4,930人 (試合開始直前の豪雨で客足伸びず…)

【得点者】
 京都 : 中村充74
 岡山 : 川又80

【サンガ選手の個人的評価】(10段階評価で5が平均)
 GK:水谷5.5
 DF:安藤6、秋本5.5(90分 黄大城-)、染谷5.5、福村5.5
 MF:鄭又榮6.5、中山5.5、工藤5、中村充6
 FW:駒井5.5(86分 三根-)、久保5.5(62分 原5.5)

【今日の私的MOM】
 鄭又榮 : 特に前半、深い位置からインターセプトでチャンスメイクした。

【サンガの現在の成績】
 11勝4分7敗 勝ち点37 順位7位(首位・東京Vとは勝ち点差6)

人気ブログランキングへ