西京極 紫の館

サッカー観戦、映画や音楽鑑賞、読書などなど、
日々のなんやらかんやらを書いてみようかな、と♪

室井慎次 敗れざる者  監督/本広克行

2024年10月17日 22時46分59秒 | 西京極シネマ
【主演】
 柳葉 敏郎
 福本 莉子
 齋藤 潤
 松下 洸平
 筧 利夫

【ストーリー】
これまで現場の捜査員のために戦い続け、警察の組織改革に挑むなど波乱に満ちた警察人生を歩んできた室井慎次。27年前に青島と交わした約束を果たせなかったことを悔やむ彼は、警察を辞めて故郷・秋田へ帰り、「事件の被害者家族・加害者家族を支援したい」との思いから、少年たちと穏やかに暮らしていた。ある日、室井の前に謎の少女・日向杏が現れる。彼女の来訪と共に他殺と思われる死体が見つかり、室井はその第一発見者となるが…

【西京極の評価】
『踊る大捜査線』シリーズがお好きな方なら十分楽しめるのですが、本作は11/15公開予定の続編『室井慎次 生き続ける者』の為のプロローグでしかなく、何もお話としての進展がないまま終わっています。従いまして本作単独で評価を下す事も出来ず止む無く☆3つとしておきます。あとは『生き続ける者』を観てからあらためて評価させて頂きます。悪しからず。

【総合評価】 ☆☆☆★★(満点は☆5つ)
 ストーリー ☆☆☆★★
 演出/演技 ☆☆☆☆★
 映像    ☆☆☆★★
 音楽/音響 ☆☆☆★★

2024.10/18追記:
地元警官役で登場する矢本悠馬くんがめっちゃハジけてて笑わせてくれます。『ゴールデンカムイ』の白石役も良かったけど、矢本クンノリノリやね!

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ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ 監督/トッド・フィリップス

2024年10月11日 20時39分47秒 | 西京極シネマ
【主演】
 ホアキン・フェニックス
 レディ・ガガ
 ブレンダン・グリーソン

【ストーリー】
理不尽な世の中で社会への反逆者、民衆の代弁者として祭り上げられたジョーカー。そんな彼の前にリーという謎めいた女性が現れる。ジョーカーの狂気はリーへ、そして群衆へと伝播し、拡散していく。孤独で心優しかった男が悪のカリスマとなって暴走し、世界を巻き込む新たな事件が起こる。

【西京極の評価】
前作『ジョーカー』から5年。悪のカリスマに祭り上げられたアーサーがその罪を裁かれる裁判劇を中軸に据えた続編。ジョーカーを演じる事でようやく世の中に認知してもらえるようになったアーサーだが、今作ではその立場さえ奪われ、やがて本当の孤独に堕ちてゆくとことん残酷な展開に。今作を観るとまだ前作の方が救いがあった。アーサーに感情移入すればするほど鑑賞後がしんどくなる。その点は覚悟して観て欲しい。

【総合評価】 ☆☆☆☆★(満点は☆5つ)
 ストーリー ☆☆☆☆☆
 演出/演技 ☆☆☆☆☆
 映像    ☆☆☆☆★
 音楽/音響 ☆☆☆☆★

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シビル・ウォー アメリカ最後の日 監督/アレックス・ガーランド

2024年10月10日 23時04分38秒 | 西京極シネマ
【主演】
 キルステン・ダンスト
 ワグネル・モウラ
 スティーブン・マッキンリー・ヘンダーソン
 ケイリー・スピーニー

【ストーリー】
連邦政府から19の州が離脱したアメリカでは、テキサス州とカリフォルニア州の同盟からなる「西部勢力」と政府軍の間で内戦が勃発し、各地で激しい武力衝突が繰り広げられていた。就任3期目に突入した権威主義的な大統領は勝利が近いことをテレビ演説で力強く訴えるが、ワシントンD.C.の陥落は目前に迫っていた。戦場カメラマンのリーをはじめとする4人のジャーナリストは、14カ月にわたって一度も取材を受けていないという大統領に単独インタビューを行うべく、ニューヨークからホワイトハウスを目指して旅に出る。

【西京極の評価】
80年代の戦争映画といえばコッポラの『地獄の黙示録』やキューブリックの『フルメタルジャケット』などベトナム戦争を通して反戦を謳うものが主流だったのが、今やアメリカにとって敵は外ではなく内にあると言う皮肉。それもあと一か月後の大統領選の結果次第では、この映画が現実になる可能性だって否定できないという怖さ。そしてジャーナリズムのあり方についても一緒に考えさせられる見事な構成。僕の中では今年度アカデミー最優秀作品賞候補です!

【総合評価】 ☆☆☆☆☆(満点は☆5つ)
 ストーリー ☆☆☆☆☆
 演出/演技 ☆☆☆☆☆
 映像    ☆☆☆☆★
 音楽/音響 ☆☆☆☆☆

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悪魔と夜ふかし  監督/コリン&キャメロン・ケアンズ

2024年10月09日 19時19分31秒 | 西京極シネマ
【主演】
 デビッド・ダストマルチャン
 ローラ・ゴードン
 イアン・ブリス
 イングリッド・トレリ
 リース・アウテーリ

【ストーリー】
1977年、ハロウィンの夜。放送局UBCの深夜のトークバラエティ番組「ナイト・オウルズ」の司会者ジャックは、生放送のオカルトライブショーで人気低迷を打開しようとしていた。霊聴やポルターガイストなど怪しげな超常現象が次々と披露されるなか、この日のメインゲストとして、ルポルタージュ「悪魔との対話」の著者の著者ジューン博士と本のモデルとなった悪魔憑きの少女リリーが登場。視聴率獲得のためには手段を選ばないジャックは、テレビ史上初となる“悪魔の生出演”を実現させようともくろむが…

【西京極の評価】
ファウンド・フッテージ形式のオーストラリアン低予算ホラー。70年代のTV放送に見せる為、敢えてレトロっぽいフィルタリングが施されているのは面白い。アイデアとしては面白いんだけど、ホラーとしての怖さは…と言えばそれほどでもない。昔、TVワイドショー『プラスα』で稲川淳二の生き人形をリアルタイムで視聴した僕としてはその衝撃を超えて欲しかったな。そりゃ無理か(苦笑)

【総合評価】 ☆☆☆★★(満点は☆5つ)
 ストーリー ☆☆★★★
 演出/演技 ☆☆☆★★
 映像    ☆☆☆★★
 音楽/音響 ☆☆☆★★

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Cloud クラウド  監督/黒沢清

2024年10月04日 19時33分39秒 | 西京極シネマ
【主演】
 菅田 将暉
 古川 琴音
 奥平 大兼
 岡山 天音
 荒川 良々
 窪田 正孝

【ストーリー】
町工場で働きながら転売屋として日銭を稼ぐ吉井良介は、転売について教わった高専の先輩・村岡からの儲け話には乗らず、コツコツと転売を続けていた。ある日、吉井は勤務先の工場の社長・滝本から管理職への昇進を打診されるが、断って辞職を決意。郊外の湖畔に事務所兼自宅を借りて、恋人・秋子との新生活をスタートさせる。地元の若者・佐野を雇って転売業は軌道に乗り始めるが、そんな矢先、吉井の周囲で不審な出来事が相次ぎ…

【西京極の評価】
菅田将暉演じる主人公・良介は真面目に働く気持ちはなく、一攫千金を夢見る転売ヤー。犯罪ギリギリの転売を繰り返し、いろんな人間の恨み・妬みを積み重ねてゆく。まさに現代のネットビジネスやSNS上で繰り広げられているヘイトの如し。SNSのヘイトが現実になったらどんな恐ろしい事になるのか。それが本作のテーマだろう。ホラーという視点から言えば『Chimeチャイム』の方が怖いが、本作は明確なテーマがあるのでその辺はお好みかな?

【総合評価】 ☆☆☆★★(満点は☆5つ)
 ストーリー ☆☆☆☆★
 演出/演技 ☆☆☆★★
 映像    ☆☆☆★★
 音楽/音響 ☆☆☆★★

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