先日ご来店頂いたお子様の眼鏡が完成しました。
R(右)S+3.00 C-6.50 AX5
L(左)S+3.50 C-6.50 AX170
PD56.0㎜
厚みも目立たず、良い仕上がりです。
現在の視力です。
R (0.4) L(0.5p)
(0.5p)=0.5の視力表の正解率が1/3程度。
今後、眼鏡を掛けて視力向上を目指します。
「弱視治療はいつ始めればよいのか?」との質問をよく頂きますので、簡単にご説明致します。
弱視治療は低年齢であればあるほど良い結果が期待できます。
一般的に8~10歳程度で視力の発達は止まると考えられています。
個人差も大きく,7歳で弱視に気付いた場合でも矯正視力が1.0にまで回復したケースもあります。
では弱視治療をしない場合、どのように影響が出るのか?
幼少期はあまり不便を感じる事がないかもしれません。
しかし学校に行く時期になると、長く教科書を読むことが辛くなったり、勉強に集中することが出来ないかもしれません。
又、大人になって不便を感じるようになったとしても、目の成長が止まってしまった後には手の施しようもありません。
両目ともある程度の矯正視力がなければ就けない職も、数は減りつつありますが、まだあります。
何より、健全な方の目に何かあったときには、悪いほうの目だけで生活することになるのです。
最悪の事態も考慮に入れて、出来る限りのことをしておくことが大切です。
弱視治療方法は?
弱視治療の基本は、何と言っても眼鏡による屈折矯正です。
眼鏡で矯正して網膜にピントをきちんと合わせ、鮮明な像を脳に送り、視機能の発達を促すことが治療の基本となります。
又、片方の目のみが特に視力が悪い場合には、健全な方の目をアイパッチと呼ばれる大きな絆創膏のようなもので遮閉したり、やはり良い方の目にアトロピン等の目薬を点眼しわざと見えにくくして、悪い方の目の視力の発達を促す方法も多くとられます。
弱視の完治とは?
正しい屈折矯正をすれば視力が1.0でる眼になり、良好な両眼視の獲得ができたら、弱視が治ったと言えるでしょう。
ここでいう視力とは、あくまでも矯正視力のことであり、裸眼視力ではありません。
弱視治療目的で眼鏡を装用する場合、フィッティング(掛け心地)が重要です。
眼鏡の度数が正確であっても、フィッティングが適切でなければ正しい効果が発揮できません。
子供用眼鏡を販売する眼鏡店には知識、技術が求められます。
特に弱視治療目的の場合、将来のお子様の見え方に非常に大きな影響を与えます。
お子様の眼鏡は技術があり、信頼できる眼鏡店で購入するべきだと私達は考えます。