昨今「老眼治療」と言う名の下で行われているモノビジョン法。
主にレーシック、コンタクトレンズにより、行う矯正です。
眼鏡にて処方する場合もあります。
モノビジョンとは左右眼を遠方・近方に振り分けて見る方法。
理論上は遠方~近方まで見えるようになります。
先日ご来店頂いたお客様もモノビジョンレーシック手術を受けていました。
術後、肩こりがひどくなったとの訴えです。
(例)
右眼 遠方視(S±0.00D=焦点距離∞)
左眼 近方視(S-2.50D=焦点距離40cm)
明視域 ∞~40cm
一見すと素晴らしい矯正方法、しかしデメリットもあります。
それは、両眼視を全く無視した矯正方法だと言う事。
特に意図的(人工的)にモノビジョンにて矯正した場合にデメリットを感じ易くなります。
遠近感や立体感の低下、日常的に感じる違和感、全身に出る症状(肩こり)等々。
例えるなら「腰の痛みは取れますが肩こりにはなります」と言った具合に。
そもそも人間は両眼で物を見る様に設計されています。
今まで両眼で物を見ていた生活がある日突然、片眼づつ見る生活に変化するのです。
中には性格に変化が表れてしまう方もいらっしゃいます。
単純に考えても違和感が出ると思いませんか?
私も検査を通じて「モノビジョンの様な矯正度数に合わさざるを得ない」場合があります。
これは左右の度数差があまりにも大きい為、不当像視を考慮した上での事です。
「老眼治療」この魅力的な言葉の裏に、デメリットがある事も理解すべきだと思います。