当店には沢山のお子様がご来店します。
子供の頭の形は左右非対称が多く、左右テンプルの長さを交換する事もしばしば。
なぜ左右非対称になるのか?
それは乳幼児時期は頭蓋骨がまだ未完成で、寝る体勢により骨の形が変化する為です。
右を向いて寝る事が多ければ右方が長く、左方は短くなります。
ここで当店の子供用眼鏡購入時におけるテンプル交換率を見てみましょう。
購入数は比較しやすいように100件にまとめています。
購入数100 kooki snoopy series
片方テンプル交換件数35
両方テンプル交換件数13
約半数の確率でテンプルの長を交換しています。
適切な長さを選択しなければ、快適な掛け心地は提供できません。
特にお子様の肌はとても敏感でデリケート。
無理な状態で眼鏡を装用し続けると痛みを伴い、次第に眼鏡を嫌がるようになります。
眼鏡を装用しなければお子様の視力向上は期待できません。
フィッティング次第で子供たちの視力を左右してしまう恐れがある。
この事実を眼鏡店は謙虚に捕らえ、責任を持って調整するべきだと考えます。
最近、各メーカーから子供用眼鏡が相次いで発表されています。
特に海外のセレクトブランドは子供用眼鏡に相当力を注いでいます。
しかしデザインを優先するあまり、機能性に乏しいものを数多く見かけます。
大人向けの眼鏡フレームであればデザイン優先と言う考え方も良いでしょう。
しかし子供用眼鏡は治療器具であり、ファッションアイテムではありません。
デザインが良くても機能性が無ければ子供用眼鏡としての価値はありません。
デザイナーには治療器具と言う観点があるのでしょうか?
デザインだけを優先するのであれば、子供用眼鏡は作らないでほしいと切に願います。
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