少しでも可能性があればそれに賭けてと頑張った議員、国会外の多数の市民の応援の声にかかわらず、安保法制関連法案は参議院本会議で可決しました。筆者は幾多の犠牲を払って国会前に連日集まり、18日からは徹夜で訴え、あるいは地方街頭で渾身の訴えをした市民のこれらの行動、野党(一部を除く)議員の、特に牛歩を実行した山本太郎議員の努力を、尊いものとして高く評価し、胸に刻むつもりです。歴史の目がこれらを賞賛すると信じます。
それに引き換え、数々の嘘とごまかし、暴力によって本会議可決まで持ち込んだ人々の行動に深い嘆息を尽き、憤りをどのような言葉で表現したらいいのかと思っています。
審議中であっても数々の前倒し準備がされている現状を見聞する限り、未だ施行前と言っても成立ということの意味する事態の深刻さー何が起こるかわからないという不安と悲しみに苛まれました。現に沖縄ではこれに勢いを得て、辺野古の抗議活動のキャンプを酒に酔った男女20名で襲撃するというひどい事件が起こりました。イギリスで早速武器の展示会で説明する日本企業の様子が報道されました。この日本が堂々と武器を売るなんて、断腸の思いで眺めた人が多かったはずです。
しかし恐れるべきものでないものを恐れないのが、真の戦いです。市民一人ひとりを、国民を、国会議員は舐めてかかってはいけません。これからも市民の抵抗は続きます。法案に賛成した議員の行動をよく記憶しておきたいと思います。
NHKニュースでは、特別委員会の採決がされた?という混乱の状況の直後に、「委員会で採決され、可決しました」という報道をしたことに多くの人がそうか、と思わされてしまったかと思いますが、映像を見た多くの人は疑義を唱えています。
次のような申し入れが、東大名誉教授、醍醐聰さんによって立ちあげられています。緊急ですが、賛同を募集していますので、どうぞ多くの方に広めて下さいますよう。
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【以下、転送転載、拡散歓迎】
「安保関連法案の採決不存在の確認と法案審議の再開を求める申し入れ」への賛同のお願い
政府・与党は9月17日の参議院安保特別委員会で、2つの安保関連法案ほか
計5件の案件を「採決」し、「可決」したとみなし、マスコミもそのように
報道しています。
しかし、「採決」の場面をテレビで視た多くの市民の間で、「あのように委員
長席周辺が騒然とし、委員長の議事進行の声を自席で委員が聴き取れない状況で、
5件もの採決がされたとは信じられない」という声が飛び交っています。至極
もっともな感想ではないでしょうか?
ということは、「強行採決」に抗議する以前に、「採決」はそもそもなかった
というのが真相ではないでしょうか?
このような余りに理不尽な状況が既成事実としてまかり通るのを見過ごすことは
できません。
そこで、緊急に山崎参議院議長、鴻池安保特別委員会宛てに、添付のような申し
入れをすることにしました。
以下のとおり、皆様に賛同の呼びかけをさせていただきます。
<http://netsy.cocolog-nifty.com/blog/>
「安保関連法案の採決不存在の確認 と法案審議の再開を求める申し入れ」への賛同のお願い
http://netsy.cocolog-nifty.com/blog/2015/09/post-6f5b.html
賛同いただける方は次の署名フォームにご記入の上、至急、送信下さるようお 願い
いたします。
<http://form1.fc2.com/form/?id=009b762e6f4b570b> http://form1.fc2.com/form/?id=009b762e6f4b570b
申し入れは、賛同者名簿を添えて、今国会の会期末(9月27日)までに提出します。
それに合わせて賛同署名は9月25日(金)10時締切りとします。
時間が切迫しているため、僭越ながら、醍醐1人の呼びかけでスタートさせていただ
きましたが、呼びかけ人に加わっていただける方は次へご一報をお願いします。
shichosha_kangeki@yahoo.co.jp <mailto:shichosha_kangeki@yahoo.co.jp> または、080-7814-9650
あわせて、この呼びかけ転載した私設のブログ記事をお知らせします。
「安保関連法案の採決不存在の確認と法案審議の再開を求める申し入れ」
への賛同のお願い
http://sdaigo.cocolog-nifty.com/blog/2015/09/post-bd74.html
呼びかけ人
醍醐 聰(東京大学名誉教授)
<mailto:shichosha_kangeki@yahoo.co.jp>
shichosha_kangeki@yahoo.co.jp
電話:080-7814-9650