昨日は、14人の参加で、「秘密保護法、今どうなってるの? 特定秘密保護法と情報公開の現状」の憲法カフェが無事に終わりました。
何度か来てくださる方もあるのですが、憲法カフェとしては初めてのご参加の方が、少なくともその中に6人いらっしゃって、「弁護士に直接法律のお話を聞けるのはとても貴重な機会なので」と言ってくださる方もその中にあり、深く感謝いたしました。久しぶりに開いた甲斐があったとしみじみ思うものです。そういった「貴重な機会」を提供しているのだと。改めて嬉しく思います。
芦葉弁護士のお話で、秘密保護法の特徴、成立施行の時系列の振り返り、国会議員の権限を著しく低下させる法律であるなどの問題点を、まずさらっていただきました。そして自衛官で情報漏えいの罪に問われた方の事件の例を挙げて、一緒に考えました。
特定秘密保護法違反による逮捕者は今のところ出ていないということです。しかし各省庁などの出している特定秘密に指定した情報の件数さえ、本当にそうなのかわからない。各人が批判的に情報や報道を見る視点を養う事の大事さを訴えられました。
また、この法律に関心を持とうと思っている人々でさえ、注意して何が起こっているか知ろうとしなければ「無関心な人々、他者の痛みを感じることのできない人々」になりうるという指摘をいただきました。無関心は、人を傷つけます。知らずにそうなるとはどんなに罪深いことでしょうか。
後半では質問に対する回答やフリートーク、秘密保護法廃止のために何ができるかなどを自由に語り合い、時間いっぱいいろいろな意見や感想がでました。
この法律を自分の中で風化させず、その性質の野蛮さ(基本的人権を愚弄している、いくらでも恣意的に運用できる身勝手さなど)を忘れず、特徴を復習し、自分の人権、他者の人権を大事にしようとする努力を続けること。そして人と繋がり合って強め合うことがとても大事だと思わされる2時間でした。
芦葉甫弁護士と、ご出席の方々に、心から感謝致します。