今日は津市で「秘密保護法に反対する市民ネットワーク・三重」主催による秘密保護法学習会「秘密保護法の何が問題か」(講師:石坂俊雄弁護士)が開かれました。約50名弱の参加がありました。石坂氏の講演では、秘密保護法はめちゃくちゃな法律、立法事実(法を作る必要性)もなかった、現憲法では内閣は国会に監視されるのに、秘密保護法では内閣が国会を監視すると逆さまなことが正当化されるという矛盾などが語られました。氏の分析によればこの法律の問題性は情報を隠すことに最も重点があるということで、筆者も考えを整理することができました。大変でも廃止を訴え続けていく必要性があることを強調されましたが、全くそのとおりだと思います。
選挙が近まっており、そのせいもあってか従来より参加者が少なかったと思いますが、大変意味深い集会であったと思います。市民ができることは状況、人によって様々な違いがありますが、何でもやってみることが良い、そうしていきながら本当に自分のできることが見えてくると思います。
この集会の中で、『新・戦争のつくりかた』(りぼん・ぷろじぇくと著 マガジンハウス)の共著者の1人、伊藤美好さんが特別報告として、この本の制作経緯について語ってくださいました。
その中で筆者が最も心に残ったものは次のことです。「まだ秘密保護法、集団的自衛権閣議決定などについて知らない人が多い」ー「けれども、関心のない方にも、秘密保護法って知ってる?って尋ねることからはじめ、知らない、でも最近ちょっと気になること多いよねって返ってきたりしたら、そんなことについて、どう感じる?って聞いてみてもよい。その人に通じる言葉で語りかけ、その人の言葉を聞いてみることが大事だと思う。」
そうすればきっと世の中は変わってくる、とのお話。平和な、戦争のない世の中を少しずつ作る鍵は、身近なところにあるのかもしれません。