3/17のエントリ
「なぜ小田急線には運休区間が細切れで発生しているのか」という疑問に対するこたえ。 で取り上げた、小田急電鉄の公式FAQが更新されていました。よほど問い合わせが多いのでしょう。
〔運転見合わせに関して頂戴した主なご質問についての回答〕
リンク切れになる可能性が高いので、そのまま引用させて頂きます。
> ○運転見合わせ区間がなくなったのはなぜか(小田急はなぜ運転見合わせ区間があったのか)?
> 今回の東京電力の計画停電は、都心地域を対象外とし、その他の地域を5つのグループに分け、
> 早朝から夜間まで長時間実施するものとなっています。一方、当社線は路線距離が長く、東京電
> 力から電気を受電する変電設備が沿線に多数(24箇所)あります。これらの変電設備が異常の
> 際は、隣接する変電設備で補完する体制を構築していますが、当初それら変電設備の多く(19
> 箇所)が、今回の計画停電の対象グループに該当することになり、既存の体制では補完できない
> 地域が発生することとなりました。列車運行中に停電があった場合、駅間に停車する列車が発生
> するほか、踏切等の安全性にも問題が生じる恐れがあるため、それらを回避するために、運転見
> 合わせ区間を設定せざるを得ませんでした。ご利用の皆さまには、長期間にわたりましてご協力
> をいただき御礼申し上げます。また、大変ご迷惑をお掛けいたしましたことを、深くお詫び申し
> 上げます。
> その後当社では、電力需要が逼迫する状況下で、電力消費量を抑制しつつ、運転見合わせ区間
> を生じさせずに、お客さまの輸送という鉄道会社としての使命を果たすために、上記変電設備の
> 一部を計画停電の対象から除外していただけるよう、東京電力と協議を行ってきました。その結
> 果、全線で運行可能な程度まで、除外対象の変電設備が増加したため、3月22日(火)より、
> 全線で運行することといたしました。
> なお、全線運行は可能にはなりましたが、依然として計画停電の対象となっている変電設備が
> 残っており、全体的な電力供給量が少ないため、引き続き運転本数も通常より少なくせざるを得
> ない状況となっています。また、他社線との直通運転などを実施しないことなどから、駅や電車
> 内では大変な混雑が予想されますので、駅の入場規制等について、何卒ご理解を賜りますよう、
> お願い申しあげますとともに、なるべく、朝7時30分~9時30分と、夕・夜間17時~20
> 時の時間帯を避けてご利用くださいますよう、ご協力をお願いいたします。
>
> ○特定の区間だけ運転見合わせになっていたのはおかしい。小田急は平等に見合わせ区間を設定
> していなかったのでは?
> 今回の東京電力の計画停電は、都心地域を対象外とし、その他の地域を5つのグループに分け、
> 早朝から夜間まで長時間実施するものとなっています。当社が沿線に設置している変電設備のう
> ち、3月21日の時点で、本厚木以西で6箇所、江ノ島線沿線で2箇所の変電設備が、計画停電
> の対象地域に含まれておりました。15日以降、東京電力の計画停電の実施に伴い、上記の変電
> 設備も実際に停電しました。万一、停電時間帯にその区間を列車が走行していた場合、突然の停
> 電によって駅間などで停車する列車が多数生じるほか、周辺の踏切の安全性も著しく低下するこ
> ととなります。すなわち、お客さまの安全と利便を、より一層低下させる可能性があることから、
> やむを得ず、計画停電が実施されるタイミングに応じて運転見合わせ区間を設定し、当該区間に
> 列車が入らないような措置を取っておりました。
> したがいまして、運転見合わせ区間の設定については、当社のみで決定したのではなく、計画
> 停電が実施されるエリアや時間帯に合わせ決定していたことを、ご理解くださいますよう、お願
> い申し上げます。
>
> ○小田急は、“節電”のために特定区間を運転見合わせにしていたのか?
> 当社で発生している運転見合わせ区間については、上記のとおり、沿線に設置している変電設
> 備が計画停電の対象地域に含まれていたため、停電が実施されるエリアや時間帯に合わせて、や
> むを得ず設定しておりました。したがいまして、“節電対策”として、当社の判断で運転見合わせ
> 区間を設定していたのでないということを、是非ご理解ください。
> 3月22日(火)現在、当社変電設備の大部分が計画停電の対象から除外されたため、全線で
> の運行が可能となりましたが、依然として計画停電の対象となっている変電設備が残っておりま
> す。そのため、運転本数を減らすとともに、駅コンコース照明の減光や消灯、エスカレーターな
> ど一部の駅昇降設備の停止、走行中の列車の空調停止や客室灯の消灯など、お客さまが安全にご
> 利用いただける環境を維持したうえで、可能な範囲で節電を実施しています。ご利用の際は、大
> 変ご不便をおかけしておりますが、事情をご理解いただき、何卒ご協力賜りたく、お願い申し上
> げます。
> なお、駅構内のエレベーターにつきましては、バリアフリーの観点から終日稼動しております
> が、お年寄りやお体の不自由な方、お子さま連れの方が優先的にご利用いただけますよう、皆さ
> まのご配慮を賜りたく、重ねてお願い申しあげます。
>
> ○停電があっても、他の区間から電力を供給できなかったのか?
> 当社の変電施設は、変電設備の不良あるいは、東京電力からの送電が1箇所で停止された場合
> などには、隣接の変電設備で補完できる体制となっております。今回の東京電力の計画停電は、
> 対象範囲が広域であり、また当初は、停電の対象となる変電設備の数が多かったため、既存の体
> 制では補完できない地域が生じ、運転見合わせ区間を複数設定せざるを得ませんでした。
> 依然として、一部に計画停電の対象なっている変電設備がありますが、現在は隣接の変電設備
> で補完できるレベルまで除外対象の変電設備が増加したため、全線運転が可能となっております。
私としては小田急の言い分はもっともだと思います。
利用客としては不便で困るの確かですが、どうしようもないといいますか。
むしろ、小田急にここまでの言い訳をさせる東京電力はどう考えているのかに、興味がありますね。