前のエントリに書いた Ivis HF M43を購入するきっかけとなった、前機の事故についてちょっと書いておきます。
主にHDムービー用として多用してきた、キャノン PowerShot SX1 IS を落として壊してしまいました。
三脚を立てて載せていたのですが、撮影場所の足場の関係で三脚が中途半端な開き方になっていたせいで、ぐらーっと倒れてしまいました。これまでは同じような脚の開き方でも倒れずに大丈夫だったんですけどね...
開いていたバリアングル液晶がタテに地面に直撃する形で転倒してこんな姿になってしまいました。
意外と原型は留めてるのですが、さっぱり動きません(笑)。
電源ONにすると、一部のランプが点灯します。
そして液晶バックライトが光っているのが「く」の字のなったバリアングル部の隙間から見えます。
あとはレンズ部がちょっとジコジコ言います。
...が、それ以上は進みません。
バリアングル液晶はここまでしか閉まらない状態。
隙間からバックライトが光ってカッコイイんですが、それじゃどうしようもありません(笑)。
レンズは出っぱなしで停止。テレ側にもワイド側にも動きません。
当初は修理しようかと思ったのです。
ただ...
実はこのSX1 ISは、落下水没等までカバーする保険に加入していて有効期限がまだ僅かに残っているのですが、2年前に海水をかぶって故障させてしまった事があり、そのときの修理代(約¥38,000-)でほぼ補償枠を使い切ってしまっている事が判明。
じゃあ普通に修理したらいくらくらい掛かるのかなぁと思ってWebで検索したのですが、こういう激しい落下の事例はあまり見当たりません。
普通に考えると、「筐体破損のない水かぶり」を上回る金額が掛かると予想されますので、4万円以上?? いやそれはちょっと...この手のカメラの修理代としてはあり得ないですよ。
直すなら同型の中古機はどうかなぁと、試しにヤフオクで中古品の相場を調べてみたところ、使用僅少の良品が1万円代半ばです。
これなら直すよりも中古だなぁ。
...と思い奥さんに相談したところ、2度も壊したカメラまた買うの?とのご指摘。実は
事故以外でも一度入院している事もあって「呪われたカメラ」とまで言われる始末。いや気持ちは分かります、カメラはデジタル機もフィルム機も掃いて捨てるほど持っていますが、いまだかつてこれほどトラブルに見舞われたのはこのSX1 ISだけなものですから(笑)。
で、新品で買うとしたら後継機種が良いと思ったのですが。
PowerShot SXシリーズの現在の最新機種は
SX40 HS で、性能的にはなかなかのスグレモノの様子。
シリーズ伝統の高倍率ズームはワイド側にも強い24-840mmの20倍ズームに進化しています。撮像素子には流行の裏面照射CMOSを採用。性能的には十分そう。お値段も、価格コムで4万円前後とわりと手頃な価格帯です。いや、2011年末の発売から3ヶ月程度でこれはそうとうお買い得なんじゃないですかね。SX1 ISは発売後だいぶ経過してからなのに5万円台半ばで買いましたからね。
概ね良さそうなのでSX40 HSを買う気になりかけたのですが、よく調べたら気になる事と残念なことが1つずつ。
気になる事は、フルHD動画のフレームレートです。
SX1 ISの1920×1080は30fpsですが、SX40 HS の1920×1080では24fpsです。実は私はこの辺りの違いがイマイチ分かっていないのですが、30fpsの方が「普通のビデオカメラっぽい」感じらしいのと、いままで30fpsで撮りためてきたので24fpsには気分的に抵抗があります...そう、「分かっていないからこそ」気になる場合もあるのです(笑)。
残念なのは、単三乾電池が使えない事。
主に動画用に使っていた私にとっては、エネループが使える単三電池仕様の SX1 IS は素晴らしいカメラだったのですが、専用バッテリになってしまうのは痛い! コンパクトデジカメのサイズのバッテリの容量は大きくありません、SX40 HS 用の純正バッテリも920mAhです。こんなのでフルHD動画なんて撮ったらすぐに電池が切れてしまいそう。
で、この辺の不満と懸念を抱えてSX40 HSを使うのだったら、ほぼ同じ値段で買える“動画が本業”のビデオカメラを買った方がいいかなぁ...ということで、Ivis HF M43の購入に踏み切った次第です。
そんな訳で、使命を終えた私のSX1 IS ですが。
振り返ってみると、たくさん持っている私のカメラの中でも実はもっとも活躍した1台だったかもしれません。
動画も静止画もそこそこ綺麗、室内でも屋外でも撮りやすい(←ワイド側に強い20倍ズームはオールマイティに扱いやすい)、緊急時にもすぐ使える(←単三エネループが使えるのはエライ!)、バリアングル液晶で見上げ&見下ろしが撮りやすい(←子供目線で追いかけるのにウエストレベルで撮りやすい)、強力な手ブレ補正でラフに撮れる、さほど高額でないので惜しげなく使える(←3年前にこの内容で5万円はリーズナブルでした)、等々、ほかにない実用性を持ったカメラで、私はたいへん気に入って多用していました。
電車の動画用として買ったはずが、日常のスナップでも意外なくらいに活用していまして。そういえば、私だけでなくて奥さんが持ちだして使っている場面も多々あったような(笑)。
...うーん、やっぱり中古を1台買っておくかなぁ。