ここはブサメンのアパートの部屋です。相変わらず汚い部屋、こんなに不衛生な部屋はほかにあるんかいな、てくらいの汚い部屋です。雨戸は閉めてなかったのか、陽光が部屋の中に差し込んでます。今ブサメンがドアを開け、部屋に入ってきました。ブサメンはパソコンの前に座り、
「よーし、全部書いてやるからな!」
ブサメンはパソコンのメインのスイッチを入れ、ディスプレイを見ました。当然画面はまだ真っ黒。ブサメンの顔が反射してるだけ。いや、そのブサメンの真後ろに、黒いフードをかぶった男の姿もあります。男は死神が持ってるような鎌を持ってます。それに気づいたブサメンは唖然としました。そして、ゆっくりゆっくりと振り向きました。が、誰もいません。
「おかしいなあ・・・」
パソコンが立ち上がりました。
「よーし、書くぞ! へへ、警察に復讐してやる!」
が、またもやブサメンの真後ろに鎌を持った黒装束の男が立ってます。ブサメンは今度は高速で振り返りました。が、やはり誰もいません。
「おかしい。誰かいる。絶対に誰かいる・・・」
ブサメンは大声で、
「おい、誰だよ! 誰がいるんだよ?」
と、突然テレビがつきました。
「うわーっ!」
ブサメンは大声を出して、座布団をかぶりました。
「じょ、冗談じゃねーよ! なんなんだよ、これ?」
ふつーの男だったら一目散に部屋の外に逃げるてパターンですが、このブサメンはニートな上にほぼ引き籠り。外に逃げるという選択肢がないようです。
ブサメンは頭に載せた座布団をそーと避けました。特に異常は起きてないようです。
「ど、どうしよう・・・
そうだ!」
ブサメンはパソコンであの巨大掲示板に入りました。
「オカルト板、オカルト板・・・」
ブサメンはキーボードに文字を打ちました。
「誰か助けてください 今オレの部屋の中に死神がいるんです・・・
誰か、誰か何かいい方法を教えてくれよ・・・」
しかし、返ってくるレスは、
「メンヘラ発見wwwww」
「はいはい かまってちゃん かまってちゃん」
そんな言葉ばかり。ブサメンはそれを見て、
「おーい、誰か真面目に応えてくまれよ!」
と、そのブサメンの顔のすぐ横に、何か得体の知れないものが浮いてます。ブサメンはそれに気づいたらしく、恐る恐るその方向に顔を向けました。そこには黒いフードをかぶった男の頭部がありました。
「うぎゃーっ!」
ブサメンはエビのように高速で後ずさりしました。
「な、なんなんだよ、お前は!」
黒装束の男は自分のフードに手を掛けました。そしてフードを取ると・・・ なんとその男は一つ眼のドクロだったのです。
「うぎゃ~!」
ついにブサメンは部屋を飛び出しました。
「助けてくれーっ!」
ブサメンは超特急で階段を降りました。と、その足下に突如鎌が現れ、ブサメンの足を引っかけました。
「う?」
ブサメンの身体は思いっきり宙を舞いました。
「うわーっ!」
ブサメンの目にものすごいスピードで地面が近づいてきます。
「や、やめろーっ!」
ふつーの人間だったら本能的に手で顔を防ぐのですが、ニートでほぼ引き籠りのブサメンだと、そんな反射神経は持ち合わせてません。ブサメンは顔面から地面に叩きつけられてしまいました。その瞬間カボチャが潰れるような音が。ワンテンポ置いて、宙に浮いてたブサメンの脚がゆっくりと地面に落ちました。この凄惨な光景を誰かが見てたようです。けたたましい悲鳴と、
「おい、救急車だ! 救急車!」
の声が。ブサメンの顔から血が噴き出してるようで、彼の頭部はあっという間に血の海に沈んで行きました。
テレストリアルガードのサブオペレーションルームに海老名隊員が入ってきました。
「ただいま~」
隊長はテーブルでノートパソコンでインターネットをやってました。隊長は振り返り、
「おかえり」
「あ、隊長、それ、私のパソコン!」
「いいだろ、たまには。
どうやら今夜決行するようだな。一応50人くらい来ると言ってるが、まぁやつらのことだ。来たとしてもせいぜい10人くらいだろうなあ・・・」
「私も行きたいなあ」
「だめ」
「ええ~ どうして?」
「お前、まだJCだろ。18になるまで待ってろ」
「ちぇっ」
月明かりがまぶしい夜です。山間部にある小さな駅。どうやら無人駅のようです。今4人の男女が駅から出てきました。それを3人の男女が出迎えました。
「みなさん、どうも」
「初めまして。どうもどうも」
7人がそれぞれ握手しました。その中の1人、列車組の男の1人が発言しました。
「しかし、すんごいところですなあ。電車が2時間に1本しかないなんて」
それを出迎え組の男の1人が、
「いや~ ここは電車じゃないですよ。まだ電化されてませんから」
なんかかみ合わない会話をしています。と、別の出迎え組の女の子の1人が、列車組の男の1人が持ってきたプラスチック製の四角いケースに注目しました。
「それは?」
「ふふ、これは・・・」
男はそのケースを開けました。それは充電式インパクトドライバーでした。
「ジャーン! インパクトドライバーですよ。これで石碑をぶっ壊すんです!」
それを見て別の男が、
「ダメダメダメ! そんなものじゃ、石碑は壊れないって!」
男は駅前の道端に駐めてあるクルマの後部に行きました。1.5ボックスタイプのクルマです。どうやら彼のクルマのようです。男はハッチバックを開けました。そこには巨大なハンマーや巨大なバールがあります。それを見て一同が感嘆な声をあげました。
「おお~っ!」
その中でも特にすごいのは、巨大なハンドブレーカー。男はそのハンドブレーカーを抱え上げました。
「これくらいないと石碑は壊せませんよ!」
「こりゃあすごいですねぇ。あなた、解体屋?」
「いや~ 親父が解体工なんですよ。今日は借りてきました!」
「こいつぁ頼もしいですなあ! じゃ、行きますか」
7人が2台のクルマに分乗して出発しました。
2台のクルマが山道を走ってます。かなりきれいに整備された道です。先頭を走る軽自動車の車内。先ほどの2人の男の会話が続いてます。まずは助手席の男の発言。
「ずいぶんと立派な道ですねぇ」
運転してる男の返答。
「これ、石碑を設置するためだけに作った道なんですよ。あんなキモいエイリアンのために税金をジャブジャブ使うなんて、最低ですよ」
「ダメだなあ、日本政府は。こんなものを作る金があるんなら、戦闘機やミサイルをもっともっと作ればいいのに」
「石碑は絶対破壊しないといけないですねぇ」
「ところで今日、50人来るって話だったけど?」
「まあ、この手のオフ会の参加人数は、だいたいこんなものですよ」
ここで後部座席に座ってた女の子が口を挟みました。
「それなんですが、噂では例の写真をネットに上げた人が、今朝死んだみたいなんです。それにびびって、たくさんの人が回避したみたいなんです」
運転席と助手席の男2人は、それを聞いてびっくりです。
「ええ~?」
女の子はさらに話を続けました。
「なんでもその人はオカルト板に、誰か助けてください 今オレの部屋の中に死神がいるんです、て上げた直後に、階段から落ちて死んだようなんです」
これで2人の男はさらにびびるかと思いきや、
「あは、なんだよ、それ? 今時死神ってw」
「若干ゃ草の世界ですなぁ」
2人の男は思わず高笑いを始めてしまいました。後部座席の女の子はそれを見て元々感じていた嫌な予感が、悪寒に変わったようです。
「よーし、全部書いてやるからな!」
ブサメンはパソコンのメインのスイッチを入れ、ディスプレイを見ました。当然画面はまだ真っ黒。ブサメンの顔が反射してるだけ。いや、そのブサメンの真後ろに、黒いフードをかぶった男の姿もあります。男は死神が持ってるような鎌を持ってます。それに気づいたブサメンは唖然としました。そして、ゆっくりゆっくりと振り向きました。が、誰もいません。
「おかしいなあ・・・」
パソコンが立ち上がりました。
「よーし、書くぞ! へへ、警察に復讐してやる!」
が、またもやブサメンの真後ろに鎌を持った黒装束の男が立ってます。ブサメンは今度は高速で振り返りました。が、やはり誰もいません。
「おかしい。誰かいる。絶対に誰かいる・・・」
ブサメンは大声で、
「おい、誰だよ! 誰がいるんだよ?」
と、突然テレビがつきました。
「うわーっ!」
ブサメンは大声を出して、座布団をかぶりました。
「じょ、冗談じゃねーよ! なんなんだよ、これ?」
ふつーの男だったら一目散に部屋の外に逃げるてパターンですが、このブサメンはニートな上にほぼ引き籠り。外に逃げるという選択肢がないようです。
ブサメンは頭に載せた座布団をそーと避けました。特に異常は起きてないようです。
「ど、どうしよう・・・
そうだ!」
ブサメンはパソコンであの巨大掲示板に入りました。
「オカルト板、オカルト板・・・」
ブサメンはキーボードに文字を打ちました。
「誰か助けてください 今オレの部屋の中に死神がいるんです・・・
誰か、誰か何かいい方法を教えてくれよ・・・」
しかし、返ってくるレスは、
「メンヘラ発見wwwww」
「はいはい かまってちゃん かまってちゃん」
そんな言葉ばかり。ブサメンはそれを見て、
「おーい、誰か真面目に応えてくまれよ!」
と、そのブサメンの顔のすぐ横に、何か得体の知れないものが浮いてます。ブサメンはそれに気づいたらしく、恐る恐るその方向に顔を向けました。そこには黒いフードをかぶった男の頭部がありました。
「うぎゃーっ!」
ブサメンはエビのように高速で後ずさりしました。
「な、なんなんだよ、お前は!」
黒装束の男は自分のフードに手を掛けました。そしてフードを取ると・・・ なんとその男は一つ眼のドクロだったのです。
「うぎゃ~!」
ついにブサメンは部屋を飛び出しました。
「助けてくれーっ!」
ブサメンは超特急で階段を降りました。と、その足下に突如鎌が現れ、ブサメンの足を引っかけました。
「う?」
ブサメンの身体は思いっきり宙を舞いました。
「うわーっ!」
ブサメンの目にものすごいスピードで地面が近づいてきます。
「や、やめろーっ!」
ふつーの人間だったら本能的に手で顔を防ぐのですが、ニートでほぼ引き籠りのブサメンだと、そんな反射神経は持ち合わせてません。ブサメンは顔面から地面に叩きつけられてしまいました。その瞬間カボチャが潰れるような音が。ワンテンポ置いて、宙に浮いてたブサメンの脚がゆっくりと地面に落ちました。この凄惨な光景を誰かが見てたようです。けたたましい悲鳴と、
「おい、救急車だ! 救急車!」
の声が。ブサメンの顔から血が噴き出してるようで、彼の頭部はあっという間に血の海に沈んで行きました。
テレストリアルガードのサブオペレーションルームに海老名隊員が入ってきました。
「ただいま~」
隊長はテーブルでノートパソコンでインターネットをやってました。隊長は振り返り、
「おかえり」
「あ、隊長、それ、私のパソコン!」
「いいだろ、たまには。
どうやら今夜決行するようだな。一応50人くらい来ると言ってるが、まぁやつらのことだ。来たとしてもせいぜい10人くらいだろうなあ・・・」
「私も行きたいなあ」
「だめ」
「ええ~ どうして?」
「お前、まだJCだろ。18になるまで待ってろ」
「ちぇっ」
月明かりがまぶしい夜です。山間部にある小さな駅。どうやら無人駅のようです。今4人の男女が駅から出てきました。それを3人の男女が出迎えました。
「みなさん、どうも」
「初めまして。どうもどうも」
7人がそれぞれ握手しました。その中の1人、列車組の男の1人が発言しました。
「しかし、すんごいところですなあ。電車が2時間に1本しかないなんて」
それを出迎え組の男の1人が、
「いや~ ここは電車じゃないですよ。まだ電化されてませんから」
なんかかみ合わない会話をしています。と、別の出迎え組の女の子の1人が、列車組の男の1人が持ってきたプラスチック製の四角いケースに注目しました。
「それは?」
「ふふ、これは・・・」
男はそのケースを開けました。それは充電式インパクトドライバーでした。
「ジャーン! インパクトドライバーですよ。これで石碑をぶっ壊すんです!」
それを見て別の男が、
「ダメダメダメ! そんなものじゃ、石碑は壊れないって!」
男は駅前の道端に駐めてあるクルマの後部に行きました。1.5ボックスタイプのクルマです。どうやら彼のクルマのようです。男はハッチバックを開けました。そこには巨大なハンマーや巨大なバールがあります。それを見て一同が感嘆な声をあげました。
「おお~っ!」
その中でも特にすごいのは、巨大なハンドブレーカー。男はそのハンドブレーカーを抱え上げました。
「これくらいないと石碑は壊せませんよ!」
「こりゃあすごいですねぇ。あなた、解体屋?」
「いや~ 親父が解体工なんですよ。今日は借りてきました!」
「こいつぁ頼もしいですなあ! じゃ、行きますか」
7人が2台のクルマに分乗して出発しました。
2台のクルマが山道を走ってます。かなりきれいに整備された道です。先頭を走る軽自動車の車内。先ほどの2人の男の会話が続いてます。まずは助手席の男の発言。
「ずいぶんと立派な道ですねぇ」
運転してる男の返答。
「これ、石碑を設置するためだけに作った道なんですよ。あんなキモいエイリアンのために税金をジャブジャブ使うなんて、最低ですよ」
「ダメだなあ、日本政府は。こんなものを作る金があるんなら、戦闘機やミサイルをもっともっと作ればいいのに」
「石碑は絶対破壊しないといけないですねぇ」
「ところで今日、50人来るって話だったけど?」
「まあ、この手のオフ会の参加人数は、だいたいこんなものですよ」
ここで後部座席に座ってた女の子が口を挟みました。
「それなんですが、噂では例の写真をネットに上げた人が、今朝死んだみたいなんです。それにびびって、たくさんの人が回避したみたいなんです」
運転席と助手席の男2人は、それを聞いてびっくりです。
「ええ~?」
女の子はさらに話を続けました。
「なんでもその人はオカルト板に、誰か助けてください 今オレの部屋の中に死神がいるんです、て上げた直後に、階段から落ちて死んだようなんです」
これで2人の男はさらにびびるかと思いきや、
「あは、なんだよ、それ? 今時死神ってw」
「若干ゃ草の世界ですなぁ」
2人の男は思わず高笑いを始めてしまいました。後部座席の女の子はそれを見て元々感じていた嫌な予感が、悪寒に変わったようです。