昨日の体験レッスンは、若いのにシドニー・べシェを敬愛するトラッドジャズ系の方でした。ある意味ケニーG系よりも教える(結局、彼の奏法を教える訳ではないけど)のは難しい。理論が学びたいと仰るけど、その理論を使って進化したモダン系を演るなら意味が有るけど、今後もトラッド一本で行きたいなら逆に理論が邪魔をする可能性がある事を伝えました。ただ、奏法に関してはもっと自分より古いタイプの音楽をやってる方に学んだ方が良いと思い、思い付いた方を紹介しました。
例えばロックギターでも、スティーリーダンや或いはフランク・ザッパみたいな音楽を目指すなら理論等を学ぶ必要はある程度有るけど、それ以前のブルース・ギターのリックを繋ぎ合わせながら独自のフレーズを編み出したギターリストをフォローするなら、その人達をコピーして、同じ様にリックを繋ぎ合わせる手法を取った方が手っ取り早いし、正攻法だと思う。トラッドジャズはシンプルなだけにメロディ重視なので、そのロック的なやり方で学んだ方が良いと判断して、レッスンはしない方向で終わりました。余計な音を知る事によって範疇からはみ出した時に、「トラッド」ではなくなるので。
教えられない事、教えない方が良い事…ってのが有るんだなぁと初めて気付かされました。
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