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アンブッシュアに関するアンケートを取りたいとの事でメールにて回答しました。
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使用楽器、下唇や上唇を巻くか?、咥える深さ、角度、シラブル(発音)、息のスピード、舌の位置、初心者のアンブッシュアやアンブッシュアの途中変更について…などです。
自分は「ダブルリップ」という特殊なアンブッシュアなので、他の人の意見が聞きたかったし、特に同じダブルリップの方がいらっしゃれば、情報を仕入れる事が出来るかも知れない…との思いもあり、発売を心待ちにしてました。
結果、ダブルリップの人は僕一人だけでした。残念…。特にずっとダブルリップだと思い込んでた池田篤さんが、随分前にダブルを辞めてたという事実は、心の支えを失い、かなりショックでした(笑) シングル並みにタイトで張りのある音だなぁ…とは思ってはいたのですが。
ダブルリップについてはネットで本当に色々検索しましたが、結局「こういうアンブッシュアも有るよ」的な紹介程度のものが殆どで、実際に継続してやってる人のお話はレアです。僕もダブルリップを始めてもうすぐ1年になろうとしています。自分なりに考えて演奏に支障が出ない様に工夫して来ましたが、まだ楽器がフワフワ揺れる事から来るテクニックの退行には若干の悩みが残っています。顎関節症さえ無ければ…と思う事もたまにあります。
なので、他のプレイヤーのコンセプトはとても重要なのです。でも他に居ないので、結局は自分で考えなきゃ…という事になりましたが。
アマチュアの人がこれを読むと、皆言う事があまりにもバラバラで迷うと思います。ジャンルも、クラシック、ジャズ、フュージョン…と様々なプレイヤーが混ざってるので、音に対して求めてるものが元々違う事から、完全一致はあり得ないし、例え同ジャンルでもやはり求めるサウンドはそれぞれ異なるだろうし、骨格や口腔内の作りも個人差が有るので、意見が違うのは当たり前。僕自身も「お!この人と考えてる事一緒!あ、でもこの部分は真逆じゃん…」などと思いながら読み進めて行きました。
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僕は「アンブッシュアは型」だと考えてるので、鏡見ながら自分のアイドルの画像と見比べて近付けるのが手っ取り早くて得策だと考えています。僕自身もアイドルが変わる度に、それをやって型を変えて来ました。今はゲッツを始めクール・ジャズ系の人達の型を真似しながら、自分のやり方を模索しています。口腔内の事は見えないので、模索するしかないのですが、少なくとも外側のアンブッシュアは見えるモノなので真似るのが有効だと思います。このやり方を長年やってるので、レッスンでも音を聞いただけで、見ないでも大体どういうアンブッシュアをしてるか分かったり、その人の欠点まで分かる事も多々有ります。
今回の記事では、ファット・リップの方も多いと分かり驚きました。僕も挑戦してみたけど全くダメでした。まだダブルの方が自分にとっては現実的だと思いました。でも、生徒でシンリップもダブルもダメでファットにしたらいきなりハマった!って人も過去に居ました。今教えてる生徒には、シングルだと噛みすぎる為、ダブルを勧めてみると、そっちの方がスムーズに行くようになった人も居ます。教えてて思う事は「人それぞれ」という事に尽きます。
結局は、自分の求めてる音によってアンブッシュアは全く異なるし、単純に、その理想の音を出してる人から実際に色々聞くことが出来れば、それが理想へのショートカットに繋がると強く思いました。「これこそが唯一の正解!」なんてものは世の中には無いのです。
現時点での宮地スグルの演奏はこちらでチェック!
一番の理由は、元々サックスはフレーズに無茶が効く楽器で、他楽器以上にフレーズが複雑化しているのが原因かと思われます。特に激しい音飛びを多用する場合、オクターブキーを押したり離したりの連続です。歯の支えの有るシングルでは何とも無いですが、ダブルだとこれにより楽器がかなり揺れます。特にシングル→ダブルに移行した場合、シングル用のフレーズが困難になります。なので諦める人が多いかと思われます。
自分もそうなのですが、諦める事無くその対処法を模索中です。