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ウォーン・マーシュの音源、一体ウチにどれくらい有るのか…と並べてみた。今後まだ増える予定。晩年のが中心になりそうだけど。ほぼ毎日、これらを聴いている。家でも、出勤中の車内でも。昨日、出勤中にズートを聴いてみたけど、刺激が足りなくてすぐにマーシュに変えた。それくらい今はハマっている。
今朝、久々にクリス・ポッター聴いたら、「あー、成程、そういう事かぁ」と思った。こう言う「気付き」って時々有るけど、今回はマーシュを死ぬ程聴きまくったお陰だ。
やはりモチーフ・デベロップメントが大切。一つのリズム・フィギュアに音を嵌めてソロを構築して行くってのも、音列のシェイプに沿ってデベロップして行くのも重要。
となると、準備したフレーズは徐々に必要なくなって来る。所謂「No Lick」。あぁ、これってバークリー時代に色んな人達から教わった事だったなぁ。インプロビゼーションの真髄ってやはりここに有るんだ。ポッターもマーク・ターナーも普通に愚直なまでもコレをやってるんだね。テクニックに押されて見失いがちだけど、意外と基礎的な事を重要視してる気がする。
バークリー時代、マーシュなんて全然知らなかったし興味も無く、ブレッカー大好き人間だった自分にとっては真逆に感じる存在だっただろう。でも、その当時から既にターナーを始め注目してた人達は居たのだ。そして、現在のコンテンポラリー・ジャズへの道筋となっている。ジャズを学ぶ上でそれを無視する事は出来ない。
僕も全く無視して来た訳でなく、寧ろ大切にはしてたけど、フレーズに頼る部分はまだ大いに有る。自分の練習方法もこれから変化させて行かないとな。ただ、アマチュアの生徒さんにコレをいきなり押し付けるのは可哀想(笑)なので、やはりトランスクライブからのコピーフレーズやオリジナル・フレーズの書き方を教えて、それをアドリブに活かす方法は続けるだろう。
でも、教えてて思うのは、多くの生徒がフレーズに溺れる事によって、本来の意味の「インプロビゼーション」を見失ってるという事。やはり、その場で何かをゼロから創り上げなければインプロバイズとは言えない。自分もフレーズに頼る限りそういう事にはなる。だから1950年代後半、ビバップで閉塞感が生まれモードに時代が動いたのだから。
まぁ、バランス感覚は大切なので、フレーズも大切だとは相変わらず思う。何故なら、マーシュよりストック・フレーズを多く持っているゲッツの方がポップで伝わりやすいという利点も有る。フレーズもジャズの歴史上大切なコミュニケーション・ツールには違いない。人間社会の「言葉」と同じなのだから。でも、ジャズはそれだけでは無いという事。
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おっと、レニー・トリスターノのアルバムにもマーシュが参加してるの忘れてた。これらがまた凄いのだ。
いずれ時間が出来たらマーシュのソロ解析をここにアップしようと思う。
↓こちらのサイトで「warne marsh」で検索して頂くと、過去のレコード感想文が読めます。是非!
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