
世界遺産の探訪を終えたら、今夜はいよいよブダペストのナイトライフを楽しむ。
と、その前にホルトバージでのお昼ご飯から。国立公園内のツアーレストランに向かう。
このブログの読者はご存じだと思うが、海外旅行でガイドさんに連れて行かれるパッケージ内のツアーレストランはマズイのが定番だ。今回もあまり期待せずに向かった。朝から車酔いで体調もあまり良くないので、まぁ、食べれなかったらそれまでだ。温かい日差しの中、オープンエアーのテラスで戴く事にした。

パスタ入りのコンソメスープ。ちと塩辛いが不味くない。うんうん。

「マルハポルコルト」というハンガリー料理。
先ほどの愛らしい灰色牛をパプリカ粉と赤ワインで煮込んだもの。これがかなり美味!! 灰色牛ちゃん、ありがとう!

「レ-テシュ」と呼ばれるスイーツ。アップルパイの様な感じ。

1883年完成の「9つのアーチの石橋」。橋マニアとしては行っとかなきゃ・・だけど、ローマ橋ほど萌えない。

橋の上。さて、出発。

エゲルという町にある「美女の谷」に到着。70ものワインセラーが軒を連ねている。

ここのお店では試飲セットが出るらしい! 行きましょ、行きましょ!

左がロゼで真夏によく飲まれるワイン、右が5種類ミックスのホワイト・ワイン。両方1年物。
店員が英語で丁寧に説明してくれる。ホワイト・ワインは実は赤ブドウから作られてるので、白ワインの見た目と全く違う赤ワインの味わいを楽しんで欲しい・・・と言われて飲んでみたら、普通にスッキリした白ワインの味がした。すいません。

左が「トリフル」(?)とか言ってたっけ。イスラエル語で「No Good」という意味らしい。イスラエル人はそういうけど、結構ウマいじゃんと今も飲まれてるとか。
右が「Bull's Blood」と訳されエゲルでも最も有名な「エグリ・ビカヴェール」。印象としては荒々しいスペイン・ワインに似た感じ。エゲル城に立てこもった兵士達が士気を高めるために赤ワインを飲んでいるところを見た、敵方のオスマン・トルコ軍は、ハンガリー軍が牡牛の血を飲みほしていると思い、恐れて撤退し勝利した・・という逸話が有名。
しかし、「試飲セット」の割にガッツリとチャンポンで戴いたため、結構な酔っぱらい状態。(笑)

車に乗った所で、葡萄畑を発見。

この時期、まだ実はこんなもん。

更に車を走らせ、世界遺産のホッロークー村に到着。
「カラスと石」が村の名前の由来。城に幽閉されていた美女を、カラスが城の石を持ち去って助けた・・という伝説が残っている。

この辺りにはパローツ人が住み、独自の文化を持つ。ハンガリー人の中でも、言葉が多少違うらしい。

村の中心部に有る教会。

旧型のロシア製の車がまだ活躍している。

15分ほどで村の端まで行ける。小高い丘の上に古城が有る。

鳴いてる小鳥に、ずっと話しかけてるヨチヨチ歩きの村の子供。

民族衣装を着た人形。


この村の典型的な家々。

ブダペストに帰って来た。加速が凄い(笑)運転手さんと、ガイドのアンゲリカさん。アンゲリカさんは日本語がとってもお上手。本当、いつも現地人の日本語ガイドさんには驚かされる。移動中、このお二人、車中で休む事無くずっとハンガリー語で会話していた。そんなに話題あんの?途中、僕が眠ってて、目が覚めても同じテンションで喋ってる。(笑)
さて、夜になった。ブダぺストのナイトライフの始まりである。以前お話した通り、Facebookを通してお知り合いになったアダムさんが、今夜は車で色々連れて行ってくれるらしい。メールでやり取りしていたのだが、ドナウ川の氾濫で予定していたライブが中止になったりして今夜のライブを選定するのも苦労したらしい。そして彼自身も川沿いの道が閉鎖されたため車が渋滞し僕のピックアップにかなりの時間を要した。

Adam. He is really nice person & big guy who's friend of many musicians.
国内外のミュージシャンの友人を多く持ち、つい最近もあるバンドのツアーで運転手を買って出たという。ミュージシャンと一緒に居るのが本当に好きなんだそうな。「僕自身は音楽の才能が無いんだけどね。」とは彼の弁。

最初に行ったお店が新しいお店。店名は忘れた。チケット貰ったはずなんだけどな。また、出て来た時にでも・・。遅刻のお詫びに・・とアダムさんにおごって頂いた。
あ、今チケット出て来た。「Opus Jazz Club」。バンド名は「Butterfly Effect」

サックスがメインで、ギター、ボーカル、バイオリン・・という変わった編成。テイク・ファイブなどのスタンダードをやりつつ、ハンガリーの民族音楽を意識したフォーク・ソングをも思い起こさせる、ちょっと不思議な音楽。日本では絶対聞けない。こういうのが聴きたかったんだよね。
でも、客席には大声で喋る人が多く、アダムさんご立腹。「音楽をリスペクトしない人達が多い店は大嫌いだ。この店には二度と来ないよ。」だと。さすがミュージシャンの友達が多いだけにシビアだ。
そして、ジャムセッションが出来る店という事で予め調べておいたブダペスト・ジャズ・クラブへ。

国内外は勿論、アメリカのトップ・アーティストも来るお店。変わった造りで、入ってすぐバーラウンジになっており、そこを抜けるとホールの様になっていて、真ん中が大きな直径15mほどの太い円柱になっている。円筒の脇のスロープを登ると円柱の上がステージと客席になっている。
今回は、前回、呑み過ぎて酔っ払ってメチャクチャになったプラハの二の舞にならぬよう、ビール1杯に抑えて演奏。(笑)
一応、権利を保有している僕のソロのみ。(笑) 案内してくれたアダムさんも、「君のソプラノは素晴らしい!好きになったよ。」と言ってくれた。この僕の後ろに立っている、Kristof Bacsoというtenor sax、So nice ! He must be one of the greatest young lions in Hugary & Euro. オーソドックスな面も、NYに代表される最近のContemporaryなSoundも持ち合わせている。まぁ、やっぱり、マーク・ターナー系はこちらでもトレンドなんだね。
終了後、ホストバンドの面々と記念撮影。

左よりJózsef Barcza Horváth(b)、Akos Laki(ts)、僕、Kristof Bacso(ts)、Elemér Balázs(ds)。
ホスト・バンドの面々は、勿論最高だったが、まだ10代くらいの若者からベテランまで多くのミュージシャンが現れた。僕は出ずっぱりで何曲も演奏した。NYのジャムほどシビアではなく、あまり凝った曲はやらなかったけど、いわゆるアマチュアの下手なミュージシャンは一人もおらず、全員がこのブダペストでジャズの仕事を求めてこのセッションに臨んでるという感じがした。英語しか喋らないちょっとスノッブな感じの若いテナー奏者は僕の事をやたらとシカトするので、ライバル視されてるんだなぁと思った。昔、NYに居た頃の、炎バチバチのジャムセッションを思い出した。こういう刺激、たまに受けないとね。
後日、彼らとはFacebookで繋がり、再会の約束をした。最後に、僕をホテルまで送ってくれたアダムさんには感謝のしるしに、僕のCDをプレゼントした。とても喜んでくれて、ハグして別れた。後日、メールでCDを凄く気に入ってくれたと書いて送ってくれた。チェコのギターリストのLiborもそうだけど、全く違う文化を持つ、違う人種に、「ジャズ」という自国の文化でないもので通じ合えた・・という悦びは何物にも代えがたい。最高の夜だった。


と、その前にホルトバージでのお昼ご飯から。国立公園内のツアーレストランに向かう。
このブログの読者はご存じだと思うが、海外旅行でガイドさんに連れて行かれるパッケージ内のツアーレストランはマズイのが定番だ。今回もあまり期待せずに向かった。朝から車酔いで体調もあまり良くないので、まぁ、食べれなかったらそれまでだ。温かい日差しの中、オープンエアーのテラスで戴く事にした。

パスタ入りのコンソメスープ。ちと塩辛いが不味くない。うんうん。

「マルハポルコルト」というハンガリー料理。
先ほどの愛らしい灰色牛をパプリカ粉と赤ワインで煮込んだもの。これがかなり美味!! 灰色牛ちゃん、ありがとう!

「レ-テシュ」と呼ばれるスイーツ。アップルパイの様な感じ。

1883年完成の「9つのアーチの石橋」。橋マニアとしては行っとかなきゃ・・だけど、ローマ橋ほど萌えない。

橋の上。さて、出発。

エゲルという町にある「美女の谷」に到着。70ものワインセラーが軒を連ねている。

ここのお店では試飲セットが出るらしい! 行きましょ、行きましょ!

左がロゼで真夏によく飲まれるワイン、右が5種類ミックスのホワイト・ワイン。両方1年物。
店員が英語で丁寧に説明してくれる。ホワイト・ワインは実は赤ブドウから作られてるので、白ワインの見た目と全く違う赤ワインの味わいを楽しんで欲しい・・・と言われて飲んでみたら、普通にスッキリした白ワインの味がした。すいません。

左が「トリフル」(?)とか言ってたっけ。イスラエル語で「No Good」という意味らしい。イスラエル人はそういうけど、結構ウマいじゃんと今も飲まれてるとか。
右が「Bull's Blood」と訳されエゲルでも最も有名な「エグリ・ビカヴェール」。印象としては荒々しいスペイン・ワインに似た感じ。エゲル城に立てこもった兵士達が士気を高めるために赤ワインを飲んでいるところを見た、敵方のオスマン・トルコ軍は、ハンガリー軍が牡牛の血を飲みほしていると思い、恐れて撤退し勝利した・・という逸話が有名。
しかし、「試飲セット」の割にガッツリとチャンポンで戴いたため、結構な酔っぱらい状態。(笑)

車に乗った所で、葡萄畑を発見。

この時期、まだ実はこんなもん。

更に車を走らせ、世界遺産のホッロークー村に到着。
「カラスと石」が村の名前の由来。城に幽閉されていた美女を、カラスが城の石を持ち去って助けた・・という伝説が残っている。

この辺りにはパローツ人が住み、独自の文化を持つ。ハンガリー人の中でも、言葉が多少違うらしい。

村の中心部に有る教会。

旧型のロシア製の車がまだ活躍している。

15分ほどで村の端まで行ける。小高い丘の上に古城が有る。

鳴いてる小鳥に、ずっと話しかけてるヨチヨチ歩きの村の子供。

民族衣装を着た人形。


この村の典型的な家々。

ブダペストに帰って来た。加速が凄い(笑)運転手さんと、ガイドのアンゲリカさん。アンゲリカさんは日本語がとってもお上手。本当、いつも現地人の日本語ガイドさんには驚かされる。移動中、このお二人、車中で休む事無くずっとハンガリー語で会話していた。そんなに話題あんの?途中、僕が眠ってて、目が覚めても同じテンションで喋ってる。(笑)
さて、夜になった。ブダぺストのナイトライフの始まりである。以前お話した通り、Facebookを通してお知り合いになったアダムさんが、今夜は車で色々連れて行ってくれるらしい。メールでやり取りしていたのだが、ドナウ川の氾濫で予定していたライブが中止になったりして今夜のライブを選定するのも苦労したらしい。そして彼自身も川沿いの道が閉鎖されたため車が渋滞し僕のピックアップにかなりの時間を要した。

Adam. He is really nice person & big guy who's friend of many musicians.
国内外のミュージシャンの友人を多く持ち、つい最近もあるバンドのツアーで運転手を買って出たという。ミュージシャンと一緒に居るのが本当に好きなんだそうな。「僕自身は音楽の才能が無いんだけどね。」とは彼の弁。

最初に行ったお店が新しいお店。店名は忘れた。チケット貰ったはずなんだけどな。また、出て来た時にでも・・。遅刻のお詫びに・・とアダムさんにおごって頂いた。
あ、今チケット出て来た。「Opus Jazz Club」。バンド名は「Butterfly Effect」

サックスがメインで、ギター、ボーカル、バイオリン・・という変わった編成。テイク・ファイブなどのスタンダードをやりつつ、ハンガリーの民族音楽を意識したフォーク・ソングをも思い起こさせる、ちょっと不思議な音楽。日本では絶対聞けない。こういうのが聴きたかったんだよね。
でも、客席には大声で喋る人が多く、アダムさんご立腹。「音楽をリスペクトしない人達が多い店は大嫌いだ。この店には二度と来ないよ。」だと。さすがミュージシャンの友達が多いだけにシビアだ。
そして、ジャムセッションが出来る店という事で予め調べておいたブダペスト・ジャズ・クラブへ。

国内外は勿論、アメリカのトップ・アーティストも来るお店。変わった造りで、入ってすぐバーラウンジになっており、そこを抜けるとホールの様になっていて、真ん中が大きな直径15mほどの太い円柱になっている。円筒の脇のスロープを登ると円柱の上がステージと客席になっている。
今回は、前回、呑み過ぎて酔っ払ってメチャクチャになったプラハの二の舞にならぬよう、ビール1杯に抑えて演奏。(笑)
一応、権利を保有している僕のソロのみ。(笑) 案内してくれたアダムさんも、「君のソプラノは素晴らしい!好きになったよ。」と言ってくれた。この僕の後ろに立っている、Kristof Bacsoというtenor sax、So nice ! He must be one of the greatest young lions in Hugary & Euro. オーソドックスな面も、NYに代表される最近のContemporaryなSoundも持ち合わせている。まぁ、やっぱり、マーク・ターナー系はこちらでもトレンドなんだね。
終了後、ホストバンドの面々と記念撮影。

左よりJózsef Barcza Horváth(b)、Akos Laki(ts)、僕、Kristof Bacso(ts)、Elemér Balázs(ds)。
ホスト・バンドの面々は、勿論最高だったが、まだ10代くらいの若者からベテランまで多くのミュージシャンが現れた。僕は出ずっぱりで何曲も演奏した。NYのジャムほどシビアではなく、あまり凝った曲はやらなかったけど、いわゆるアマチュアの下手なミュージシャンは一人もおらず、全員がこのブダペストでジャズの仕事を求めてこのセッションに臨んでるという感じがした。英語しか喋らないちょっとスノッブな感じの若いテナー奏者は僕の事をやたらとシカトするので、ライバル視されてるんだなぁと思った。昔、NYに居た頃の、炎バチバチのジャムセッションを思い出した。こういう刺激、たまに受けないとね。
後日、彼らとはFacebookで繋がり、再会の約束をした。最後に、僕をホテルまで送ってくれたアダムさんには感謝のしるしに、僕のCDをプレゼントした。とても喜んでくれて、ハグして別れた。後日、メールでCDを凄く気に入ってくれたと書いて送ってくれた。チェコのギターリストのLiborもそうだけど、全く違う文化を持つ、違う人種に、「ジャズ」という自国の文化でないもので通じ合えた・・という悦びは何物にも代えがたい。最高の夜だった。


