もうすぐ四月。
モータースポーツも他のスポーツと同様に開幕を迎えます。
モータースポーツを題材にした映画はたくさんあります。
今回は、僕がお気に入り(オススメではなく)の3本「グランプリ」「栄光のル・マン」「カーズ」を紹介します。
「グランプリ」(1966年/アメリカ)
監督:ジョン・フランケンハイマー
出演:ジェームス・ガーナー、イブ・モンタン、三船敏郎
1960年代。
F1レースに参戦するドライバーと周囲の人間の物語です。
主人公はシートを失ったピート・アロン(ジェームス・ガーナー)。
新規参入した日本チームの社長、矢村(三船敏郎)に誘われてレース出場の機会を得ます。
未知数のマシンでベテラン、若手などのライバルといかに戦ってゆくのかが見ものです。
この日本チーム、モデルになったのはお察しの通りホンダです。
矢村(三船敏郎)と本田宗一郎氏の外見は似ても似つかないですが、モータースポーツに対する情熱は共通しているように思いました。
「栄光のル・マン」(1971年/アメリカ)
監督:リー・H・カッツィン
出演:スティーブ・マックィーン
1970年代。
毎年6月にフランスで行われるル・マン24時間レースに挑むドライバーの物語です。
当時はポルシェとフェラーリがル・マンで戦っており、この映画でも主人公はポルシェ、ライバルはフェラーリという図式になっています。
主演のスティーブ・マックィーンは、俳優でありながらレーサーという肩書も持っているので、自らステアリングを握って撮影しました。
「大脱走」でもバイクを奪って平原を走っていましたね。
音楽を担当したのはフランス人のミッシェル・ルグランです。
代表作は「シェルブールの雨傘」「思い出の夏」などで市川崑監督作品の「火の鳥」でも美しい楽曲を提供しています。
「カーズ」(2006年/アメリカ)
監督:ジョン・ラセター
全米で行われている自動車レースNASCARを題材にしたディズニー/ピクサーの長編アニメーションです。
一匹狼気質のルーキー、ライトニング・マックィーンが仲間や友情の大切さを知ってゆく物語です。
子供も楽しめる映画なのですが、レースシーンはリアルです。
車が走るたびにタイヤのゴムカスやブレーキ跡などで路面コンディションが荒れてくる様子やクラッシュなどでペースカーが入り順位に影響する駆け引きが描かれています。
中でも感心したのはタイヤ交換のシーンです。
F1をはじめとする国際レースや日本のレースの多くでタイヤはセンターボルト1個で固定されています。
しかしNASCARでは、参加チームの運営費低減のため市販車と同じ5穴ボルトです。
従って実際にも迅速なピットワークが求められるのですが、映画終盤にタイヤ交換のエピソードを使っています。
製作する側がNASCARをよく理解している証拠ですね。
今回はモータースポーツにこだわってみました。
紹介できませんでしたが「汚れた英雄」や「ハイティーン・ブギ」なども僕は気に入っています。