9月23日 海東の「だごなげまつり」に行ってきましたよ~
昨年、むらまち探検隊で小川を散策した時、宇城市小川郷土資料館で見たビデオ
第7回飛騨高山映像祭ビデオコンクールで最優秀賞に輝いた
那須基夫氏の「だこなげまつり」
この映像を見て、来年は絶対行かねば~~~と、
やっと祭りを見ることができました。
だごなげ祭りの簡単な説明
小川町を流れる砂川を二里ほど上がって行くと山間に海東村があります。
この村では、今から750年前から、海東地区(宮園・和田・竹中・嫐迫・野添・島越・城若市)
の7地区で、毎年2回春と秋に行われている「川だご」という川祭りがあります。
昔々・・・ちょっと長いですが読んで下され
宮園側は砂場の河原で、野菜などを洗ったり着物を洗濯していました。
反対側の野添側は深い淵になっており、馬を洗ったり農作業の道具を
洗ったりしていました。
川は、夏になると子供達の水遊びの場所にもなっていました。
ところが川で子供や馬の命を失う不幸が続き、村人たちは大変悲しみました。
村人たちが集まり「あの淵には何かおるばい」となり、
化け物退治の話し合いがされました。
捕まえようとしましたが、なかなか化け物は姿をみせません。
一人の年寄りが言いました。
「あの淵にはガラッパがいるのかもしれん」
「ガラッパは相撲が好きだから、”はまどん”に頼もう
」
”はまどん”は色が黒く体格のよい男で、大変相撲が強かった。
ガラッパ退治にきた”はまどん”言った
「この川には、相撲が強かガラッパがいるようだ。本当に強いなら俺と勝負だ」
川からガラッパが出てきて「勝負だ勝負だ」
行司なし、仕切りなし、土俵なし、しこななし、見物人なしの
無制限の相撲が始まった。
ガラッパの体はヌルヌルしているので、力自慢の”はまどん”は
うまく相撲ができません。
その時です・・・
風が吹き、土手の竹枝がはまどんの顔をなでました。
はまどんは竹枝を掴むと足で、ガラッパの頭を蹴りたくりました。
ガラッパの頭の皿から水がこぼれてしまい、ガラッパは動けなくなってしまった。
はまどんは「ガラッパ。お前は子供や馬を川の中に引きずり込んだな。
お前も痛い目にあわせてやる。覚悟しろ
」
ガラッパは泣きながら
「お前たちが俺達の住んでいる川を汚すけん、人間をこらしめたんだ。
ばってん、もう悪い事はしません。堪忍して下さい。
私の命はいりませんが、お彼岸のサメにガラッパの子ども達が喜ぶ
『だご』を作って川に流してください」とガラッパは頼みました
。
心優しい”はまどん”はガラッパを逃がしてやりました。
それから春と秋の彼岸のサメに村人達は、祭壇をつくり
川を清めて水難がないよう、お祭りをするようになりました。
(注)サメ = 最終日
当日は、早朝より だご米集め、だご作り、竹切り、祭壇作りなどをし、
神官によって川を清め、桶に入れただごをガラッパに扮した若者が奪い合い、
見物人は水をかけながら、奪い合いをみるという珍しい水神様の祭りです。
その後、海東阿蘇神社で神事をし「だごなげ」を行い、各家庭から注文を受けた
「だご」を配り、座元でなおらいが行われ、だごなげ祭りは日没と共に終わります。
皆様、お読みくださりありがとございます

だご作り 米粉で直径3cm程の丸いダンゴを作る

川だごの入れ物

中も見せてもらいました。川で投げられるだご達

カケグリ 2本のカケグリをワラで結び80組作ります

海東阿蘇神社に祀られている河童様が出番を待っています。
通常はお堂の中にあるそうです。
那須基夫氏が寄贈。瓦の河童様です。

さぁ、祭りの準備じゃ~河原に祭壇が運ばれます

皆で祭壇・祓い所作りです。ささ竹4本を立てて・・・

ささ竹に祭壇がのりました

注連縄を竹に張り、注連縄二尋に御幣四垂れをつけます

神主の方がきて、いつの間にか神事が始まっています~

地獄葉(アオキの葉)10枚重ねてワラ結び、13皿作ります。
地獄葉に切り身1切れ、生だご1個、ご飯1掴みを
竹のはしを使ってお供えします。
カケグリには、お酒を注ぎ入れます。

いよいよ神事が始まりました。河童様も神主の横に鎮座

川に向かってお祓いです

神主の「ダゴー
」の掛け声で祭壇を押し倒し、
だご桶を川の中へ持ち込みダゴの奪い合いが始まりました

川の中でだご桶の奪い合いです

ダゴがばら撒かれると、一斉に子供たちがダゴを
見物人に向けて投げます?
いや、投げつけますかな?

川のダゴ投げが終わると、見物人は一斉に海東阿蘇神社に向かいます。

神社での神事後、「だごなげ」をします。
ケロも必死で袋に入っただごをキャッチ!
5袋だご袋が飛んできました
このダゴは 風邪に効くと言われています。
一番元気のいい子供達がたくさんダゴを受け取っていましたね
ご興味のある方は 来年の春のお彼岸に行ってみて下され~~
御礼
今回のブログ内容につきましては「はまどんとがらっぱの棲む郷創り会」の
だごなげ祭りの本を参考にさせていただきました。
また、今回、お祭りの担当されました地区の方々にもお世話になりました。
情報を頂きました「海東の駅」の白石様、大変お世話になりました。
昨年、むらまち探検隊で小川を散策した時、宇城市小川郷土資料館で見たビデオ

第7回飛騨高山映像祭ビデオコンクールで最優秀賞に輝いた
那須基夫氏の「だこなげまつり」
この映像を見て、来年は絶対行かねば~~~と、
やっと祭りを見ることができました。


小川町を流れる砂川を二里ほど上がって行くと山間に海東村があります。
この村では、今から750年前から、海東地区(宮園・和田・竹中・嫐迫・野添・島越・城若市)
の7地区で、毎年2回春と秋に行われている「川だご」という川祭りがあります。
昔々・・・ちょっと長いですが読んで下され

宮園側は砂場の河原で、野菜などを洗ったり着物を洗濯していました。
反対側の野添側は深い淵になっており、馬を洗ったり農作業の道具を
洗ったりしていました。
川は、夏になると子供達の水遊びの場所にもなっていました。
ところが川で子供や馬の命を失う不幸が続き、村人たちは大変悲しみました。
村人たちが集まり「あの淵には何かおるばい」となり、
化け物退治の話し合いがされました。
捕まえようとしましたが、なかなか化け物は姿をみせません。

一人の年寄りが言いました。
「あの淵にはガラッパがいるのかもしれん」
「ガラッパは相撲が好きだから、”はまどん”に頼もう

”はまどん”は色が黒く体格のよい男で、大変相撲が強かった。
ガラッパ退治にきた”はまどん”言った
「この川には、相撲が強かガラッパがいるようだ。本当に強いなら俺と勝負だ」
川からガラッパが出てきて「勝負だ勝負だ」
行司なし、仕切りなし、土俵なし、しこななし、見物人なしの
無制限の相撲が始まった。
ガラッパの体はヌルヌルしているので、力自慢の”はまどん”は
うまく相撲ができません。
その時です・・・
風が吹き、土手の竹枝がはまどんの顔をなでました。
はまどんは竹枝を掴むと足で、ガラッパの頭を蹴りたくりました。
ガラッパの頭の皿から水がこぼれてしまい、ガラッパは動けなくなってしまった。
はまどんは「ガラッパ。お前は子供や馬を川の中に引きずり込んだな。
お前も痛い目にあわせてやる。覚悟しろ

ガラッパは泣きながら
「お前たちが俺達の住んでいる川を汚すけん、人間をこらしめたんだ。
ばってん、もう悪い事はしません。堪忍して下さい。
私の命はいりませんが、お彼岸のサメにガラッパの子ども達が喜ぶ
『だご』を作って川に流してください」とガラッパは頼みました

心優しい”はまどん”はガラッパを逃がしてやりました。
それから春と秋の彼岸のサメに村人達は、祭壇をつくり
川を清めて水難がないよう、お祭りをするようになりました。
(注)サメ = 最終日
当日は、早朝より だご米集め、だご作り、竹切り、祭壇作りなどをし、
神官によって川を清め、桶に入れただごをガラッパに扮した若者が奪い合い、
見物人は水をかけながら、奪い合いをみるという珍しい水神様の祭りです。
その後、海東阿蘇神社で神事をし「だごなげ」を行い、各家庭から注文を受けた
「だご」を配り、座元でなおらいが行われ、だごなげ祭りは日没と共に終わります。
皆様、お読みくださりありがとございます


だご作り 米粉で直径3cm程の丸いダンゴを作る

川だごの入れ物

中も見せてもらいました。川で投げられるだご達

カケグリ 2本のカケグリをワラで結び80組作ります

海東阿蘇神社に祀られている河童様が出番を待っています。
通常はお堂の中にあるそうです。


さぁ、祭りの準備じゃ~河原に祭壇が運ばれます

皆で祭壇・祓い所作りです。ささ竹4本を立てて・・・

ささ竹に祭壇がのりました

注連縄を竹に張り、注連縄二尋に御幣四垂れをつけます

神主の方がきて、いつの間にか神事が始まっています~

地獄葉(アオキの葉)10枚重ねてワラ結び、13皿作ります。
地獄葉に切り身1切れ、生だご1個、ご飯1掴みを
竹のはしを使ってお供えします。
カケグリには、お酒を注ぎ入れます。

いよいよ神事が始まりました。河童様も神主の横に鎮座

川に向かってお祓いです

神主の「ダゴー

だご桶を川の中へ持ち込みダゴの奪い合いが始まりました

川の中でだご桶の奪い合いです

ダゴがばら撒かれると、一斉に子供たちがダゴを
見物人に向けて投げます?
いや、投げつけますかな?

川のダゴ投げが終わると、見物人は一斉に海東阿蘇神社に向かいます。

神社での神事後、「だごなげ」をします。

5袋だご袋が飛んできました

一番元気のいい子供達がたくさんダゴを受け取っていましたね
ご興味のある方は 来年の春のお彼岸に行ってみて下され~~

御礼
今回のブログ内容につきましては「はまどんとがらっぱの棲む郷創り会」の
だごなげ祭りの本を参考にさせていただきました。
また、今回、お祭りの担当されました地区の方々にもお世話になりました。
情報を頂きました「海東の駅」の白石様、大変お世話になりました。