発句の作者名は伏しているが、
「三尺の鯉くゞりけり柳影」
右の句第十五番の座へ引下ゲ申たく候。
「失ふた杖も闇の夜時鳥」
右の句を第二位ニ出し申たく候。
「『三尺の鯉』句、眼前之実景にて真率なる句ニ候へども是はさのみ作者の粉骨も見えぬ句にて、不用意の句にて候。あしき句ニてはなく候へども、骨を折たる作者の意を失ひ候」と順番下げの理由を書いている。
蕪村が句の良しあしを判断するモノサシのようなものが分かる。愚老の句は骨なきくらげのような句ばかりだが、ときには鰯くらいの骨と滋味がある句をつくってみたいね。写真上=千里南町・天竺川堤の梅の花、下=桃山公園花壇のデージー。
ストックの雄蕊吸いつく指の先 昇竜子
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ノーやん
fm
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