ノーやん日記パート2

被爆65年・ヒロシマ

画像
 きょうは広島に原爆が落とされてから65年目。原爆死没者慰霊式・平和祈念式が広島市の平和記念公園で遺族、74カ国の代表らが参列する中行われた。TV中継で見た。8時15分黙とう。ついで秋葉忠利市長が平和宣言をした。「こがなあいびせえこたあ、ほかの誰にもあっちゃいけん」。被爆者の声を代弁して、政府に非核三原則の法制化と核の傘からの離脱、核兵器廃絶へ行動の先頭に立つことを求めた。被爆者の願いをそのまま世界に伝え、核兵器のない世界を実現しようとよびかけた。潘基文国連事務総長の顔、菅直人首相の顔が映し出された。二人の胸の内を想像した。一方は真摯に被爆者の眼の黒いうちに核兵器のない世界をめざそうという聡明な眼。他方は核兵器が散らばっている現実にたって引き続きその傘の下にいるのが安全だというトロンとした眼。ぼくにはそう見えた。ぼくにそう見えるくらいだから、被爆者の眼にはもっとシニカルに映ったに違いない。

 核兵器が大量殺戮の残虐兵器であることは誰も否定できない。なくすべきことも否定はしない。なのに、原爆投下の「おかげ」で第二次世界大戦が終わったとか、核兵器の「おかげで」核戦争を防いでいるというけったいで馬鹿げた議論が1954年以来、米ソ両大国の「抑止と均衡]による平和の理屈として積み重ねられてきた。いまでは、そんな議論を正面から振りかざす人はごく少数だろう。その種の議論を一時期信奉したが間違っていたと反省する人もいる。核兵器をなくすかどうかは技術的な問題ではない。為政者の意思にかかる。しかし、為政者の態度を待ち望んでいるだけではことはすすまないだろう。NPT再検討会議が高く評価した「市民社会」の草の根の力が世界を動かす。ぼくもその中の一匹の虫。蝉には負けるが、賀茂の鶴で乾杯できる日をめざして詠い続けよう。

<句集原爆忌より>
日本中を祭壇にして原爆忌 虎三
癌のごと雲むら立ちぬ原爆忌 若水
漁火殖ゆはよし原爆の忌なりけり 柑風

白雲へ白鳩発ちぬ原爆忌 愚句



放射能兵器劣化ウラン?核の戦場 ウラン汚染地帯
技術と人間
劣化ウラン研究会

ユーザレビュー:
恐ろしい劣化ウランの ...

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 放射能兵器劣化ウラン?核の戦場 ウラン汚染地帯 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル

SAS戦術・兵器実戦マニュアル
原書房
スティーブ クローフォド

ユーザレビュー:

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by SAS戦術・兵器実戦マニュアル の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル

コメント一覧

ノーやん
https://55926699.at.webry.info/
{%ふつうの顔webry%}ありがとうございます。大江健三郎著「ヒロシマ・ノート」を読み返しています。原水爆禁止第9回世界大会の模様をリアルに書いていますが、現場の模様を思い出しつつ時代の変化を感じています。
fm
「白雲へ白鳩発ちぬ原爆忌」

核兵器を持てという声は何のためらいもなく主張される昨今です。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「インポート」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事