ノーやん日記パート2

葉牡丹にそろり水やり

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 晴れのち曇り。きょうも終日寒い。あさ、葉牡丹にそろり水やり。会う人みなさん朝も昼も、「さぶいですね」のひとこと。詩にすれば「寒」の一音。用事しながら正岡子規の「獺祭書屋俳話」を読む。

 「和歌と俳句」の章。「別墅(べっしょ)の竹房」(竹林のある屋敷)「最合井(もやいのゐ)」(共同の井戸)「釣瓶縄(つるべなわ)」(井戸の水汲み縄)「掃溜」(はきだめ)など子どもの頃耳で覚えたことばが活字になって登場する。疎開先・猿投村の光景が髣髴する。いまでは「ミーハー」とよぶ「みいちゃんお花ちゃん」の新語も知る。

 「嗚呼何ぞ将棋、三絃、俳句の相似て、碁、筝、歌の相類するや」の一文が目に止まる。六技の分類。「前者は下等社会に行はれ、後者は上流社会に行はる」と。えらい上下社会分析やなあ、と思いつつ読みすすむと、前者は「新し」、後者は「古し」と。さらに俚耳に入り易いのが前者で、雅客の興に乗るのが後者ともいう。いまではそんな分け隔てはしないぞ。と思いつつ読むとー“三絃(三味線)の糸は筝(琴)より少いが音は筝より多い、俳句は歌(和歌)より短いが変化は歌より多い”とか。複雑なよみ解き。そのオチは、俳句は入り難いが上達し易く、歌は入り易いが上達しがたい、と。ほんまかいな。

 若い時だからこそできた大胆な分類と思う。しかし、そういうチャレンジ精神は老いも学ぶべし。写真上=津雲台の寒空。下=千里局花壇のハボタン。
          ちぢみ居る葉牡丹に水そろりやる 昇龍子

 

コメント一覧

ノーやん
https://55926699.at.webry.info/
{%笑いwebry%}葉牡丹はキャベツの親類なので冬強く滅多凍死はしませんが人情でそろりです。
fm
「ちぢみ居る葉牡丹に水そろりやる」

料理の水加減もマニュアルあってもこわごわの私です。葉牡丹となると一層大変でしょうね。
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