私、昨日だかに、「ちょっといい話」という題名で、ここで記事を書いた。
50年ほど前にアメリカに渡られた日本人カップル。その消息を知りたいと思ったのがきっかけである。
Facebookなどを使い、なんとか探し当て、お互いが、メールで往き来できるまでになった。
ただ、今住んでおられるところは、当初のNYではなく、その近辺のコネティカット。
お写真を送って来られたので、大体の様子は分った。コネティカットがどんなところか知らないが、なんでも、2エーカーという広い土地を買われ、そこに家を建てて、住んでおられるとのこと。
私と同年輩なので、もう退職しておられるが、今は、そこで、養蜂とか、植物の有機栽培とかをして、楽しく暮らしておられるのだそうである。
しかし、私、こんどNYに行くことがあっても、このお二人にお会いするために、態々コネティカットに行くことはないと思う。ちょっと、お顔を見るだけに行くにしては。遠すぎる。
だって、非常にドライなんですもの。
お電話番号を教えてもらったので、それに電話してはみたけれど、話ができないようになっているし、。一言お声を聴きたいと思うのは、ごく自然なことだと、私は思うが、それをメールでいうと、メールの方がいいとおっしゃるし、。
このお二人、50年ほど前に日本で知ってはいたが、それほど親しかったわけではない。だから、元々、そういう「割り切った」人たちだったのかもしれない。
50年もアメリカに住んでおられ、それから今あるまで、生き抜いて来られると、そのようになってしまうのであろうか。
我々の間に、共通の友人が日本にある。私は、この人(女性)の方が、はるかに親しい。昨年、帰国した折、滋賀県に、彼女を訪ねた。ご主人を亡くされたばかりで、ずいぶん寂しそうにしておられたが、お会いしてよかったと思う。
アメリカのお二人が、彼女の住所を教えて欲しいと仰るので、もちろん、快くお教えした。当然のごとく、お二人は、彼女のご主人が亡くなったことはご存知なかった。それまでに交信がなかったのであろう。
しかし、そのことに関して、私に、このご夫婦からは、何のお礼もない。
私は、毎年、日本に帰っていて、日本に友人もたくさん。よくスカイプで喋る。
私も、ドライなところはあるが、この広々としたコネティカットに住んでおられるお二人ほどではない。はるかにウエット。
来年あたり、事情が許せば、NYに行くと思うが、このお二人にお会いしたいとは、もう思わなくなってしまった。お会いしても、がっかりするだけかもしれない。
お二人からお誘いがあれば別であるが、まず、ないであろうし、。
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