今夏、東京オリンピックの「近代五種」競技で、「異様な光景」に出くわしました。
これは、個人競技です。昔は団体でしたね。
五種競技の内訳は、水泳、フェンシング、馬場馬術、射撃、そしてランニング。
この中で一番厄介なのは、馬術です。もちろん、馬が噛んでいるからです。
「馬場馬術」専門の競技に使われる馬は、普通、自分の国から態々持ってきた、「自分の馬」です。
だから、騎手と馬との呼吸がピッタリしていますね。
ですから、どんな馬術でも、そんなものだと思っていたのです、私。
しかし、それは、「思い違い」もいいところだと、すぐに判明しました。
この近代五種の馬術種目に使われる馬は、「あてがいぶち」で、自分の馬ではありません(因みに、騎手と馬との、組み合わせをを決めるのは、何でも籤引きなんだとか)。
そして、ここで大切なことが一つ。
騎乗開始前、騎手と馬の「馴染むための時間」というのが設けてあります。しかし、それがたったの20分なんですって。
私が見た「異様な光景」というのは、ドイツの女性騎手とその彼女にあてがわれた馬との絡みでした。
彼女、騎乗こそしていましたが、その後、馬が少しもいうことをきいてくれないのです。
こんな柵を飛び越えるなんて、誰がやってやるものか、。
彼女、泣きべそをかいていました。挙句の果て、失格。
本当は、その馬を、撃ち殺してしまいたいほどの気持ちだったと思います。
そんなことってあるんですね。
われわれ、競馬なんていうのも、何の気なしに見ていますが、そうすると、あれは、レース前に、馬と騎手との呼吸が合っていないと、なりたたないということですよね。
それとも、競馬というもの、ただ、できるだけ速く走るだけですから、馬は、それくらいのことなら、それほど嫌でないのかもしれません。でも、障害競走というのもありますね。ジャンプ。
まあ、プロの騎手だと、初見の馬を「手なづける」ことなど、いとも簡単だということでしょうか。
この辺り、馬術にお詳しい方の、専門的ご意見を仰ぎたく存じます。
それにしましても、この夏は、なんとも稀な光景に出くわしたものです。
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