時が経てば心の傷が癒えるわけでもなく、記憶が無くなるわけでもなく。
ぼくは現地へ行くと未だにゾッとするし、普段でもふとした瞬間にフラッシュバックすることもある。
小さい頃からのいろんな思い出があるからなのかもしれないが、これほど心の奥深くに残るとは思わなかった。
震災のひと月後に現地で見たもの、聞いたもの、感じたもの、五感全てで得たものは死ぬまで忘れることはない。
忘れるということを知らないぼくは忘れたくても忘れられない。
被災地で見る青空は嘲笑っているようで未だに憎たらしい、かと言って小雪混じりだとそれはそれでもっと切ない。