ズレ:「どこがどうウケるのかは定かならねど日本人の忠臣蔵好きはテッパンだから手を変え品を替え繰り返しドラマや映画になるのは年末の風物詩みたいなもんで、話の性質上自ずからシリアスになりがちなところを今回は久々のコメディタッチを存分に楽しませていただいたぜ。
だいぶ以前にビートたけし師匠が内蔵助を演じたテレビドラマも新鮮な切り口で大いに感心した記憶があるけれど、まずは播州赤穂は関西でしょ~と全編に亘って関西弁と関西芸人チックなノリに溢れてるのがかつてないリアリティなんじゃねぇか。
何をするにも銭勘定が先に立つのは十分に貨幣経済が発達した往時も既に当世と変わらず討ち入りの顛末を忠義だけでは語り尽せないとなれば、戦前にもそういう発想がありゃ感情的な精神論であたら無謀な開戦に至ることもなかったろうにと空想を逞しくするようでぃ」