つれズレ愚抄

つれ：「排気量が５０ｃｃじゃ採算的に環境基準をクリアできないから、ホンダさんがスーパーカブの生産を終了したんだってさ」

ズレ：「他のメーカーさんも追随して、原付が路上から姿を消すのは時間の問題ってこった」

つれ：「５０ｃｃの未満のバイクがなくなっても運転免許の原付区分は残って、５０ｃｃ以上でも出力を抑えて原付枠として扱うみたいだよ」

ズレ：「文字通り自転車に原動機を付けただけの二輪車を前提にした制限速度や二段階右折やらはスーパーカブ登場で淘汰されてもいいくらいの時代遅れなんだし、道交法の方を進化させたらどうでぇ」

つれ：「原付規制を反則金のドル箱にしてた交通警察さんとすりゃ、法制はいじらずに荒稼ぎを続けたいんじゃないかぃ」

ズレ：「自転車も青切符対象にしたし電動の乗り物も増えてるからには、新たに電動機付てな免許区分を設けて取り締まる手だってありそうだぜ」

つれ：「小型原動機が絶滅種となる一方で、スーツケースまで電動で走り回る世の中だからねぇ・・」

つれ：「今年は遅れめだったのが、水無月のうちには列島がすっぽり梅雨入りしたらしいよ」

ズレ：「関東地方は平年よりきっちり２週間遅かったそうだぜ」

つれ：「来るべき梅雨明け十日の激暑を思うに、いつまでもグズグズと梅雨空が続いてほしいくらいじゃないかぃ」

ズレ：「去年より厳しい暑さとの予報どおり既に晴れ間は真夏の陽気で、梅雨の合間にも猛暑が襲ってくるんじゃねぇか」

つれ：「降り出しが遅れた分を埋め合わせるように雨となるとそこそこに降ってるから、暑さを凌ぐにも水が足りないてぇ心配はなくなるかねぇ」

ズレ：「短い期間で雨量の帳尻を合わせるべく、梅雨末期の集中豪雨で被害が出るのを心配するようかもなぁ」

つれ：「過ぎたるは猶及ばざるが如しとは言うものの、酷暑と大雨は及ばざる方が助かるねぇ・・」

つれ：「１年を経ずして将棋タイトル八冠独占が崩れるのは、諸行無常の響きありだねぇ」

ズレ：「勝負事は頂点に立つ以上に立ち続けるのが難しいってこったな」

つれ：「藤井七冠になってもまだ弱冠２１歳なんだから、八冠復帰の目は十分にありそうだけどさ」

ズレ：「八冠達成まではチャレンジャーだったのがチャンピオンとなればチャレンジャーに研究される立場だけに、奪取より奪還の方がハードルは高そうだぜ」

つれ：「タイトル維持は心技体が充実してればこそだろうから、これからのご活躍こそ真骨頂になるんじゃないかぃ」

ズレ：「初タイトルから一気呵成に僅か３年で八冠に輝いた日の出の勢いが一息ついたところで、焦らずじっくり仕切り直したっていいんじゃねぇか」

つれ：「七冠御本人ってより一挙手一投足に過熱気味だった周辺の方が落ち着けば、贔屓の引き倒してな心配もなくなるしねぇ・・」

つれ：「スッタモンダしつつも政治資金規正法改正が成立して、岸田さんは初の党首討論も余裕だったかねぇ」

ズレ：「改正案が通ってなけりゃ、野田政権の時みたいに党首討論でヤケクソ解散宣言が飛び出したかもしれねぇぜ」

つれ：「野党が不信任案を出したのが最後っ屁で、一連のキックバック騒動もこれにて一件落着ってことになるのかぃ」

ズレ：「批難と自省のポーズは示したし多少窮屈になっても集金パーティーは続けられるしで、政界的には与野党共に丸く収まったってこったな」

つれ：「移り気な国民はじきに忘却の彼方だろうと見透かされてるようなのが癪だけど、世界が三次大戦に向かおうかって時に日本のトップニュースが政治資金ってのもいかがなもんかとは思うよねぇ」

ズレ：「政治と金の縁は切っても切れない以上それを騒ぎ立てれば議員は仕事してるように見える鉄板ネタで、もっと重要な難しい審議をサボる口実にも使えるからなぁ」

つれ：「政治資金のお手盛りには目を瞑る代わりに、国会で議論すべき課題を国民がリクエストできる制度でも設けて貰いたいもんだょ・・」

つれ：「七夕決戦の都知事選は５６人が立候補したんで、心配どおりポスター掲示枠が足りなくなってペラペラの付け出しパネルじゃ不公平だと騒ぎになってるねぇ」

ズレ：「過去最多だった前回から一躍２．５倍超たぁ、さながら牽牛と織女を隔つ星の数てな趣だわな」

つれ：「ビックバンの膨張みたいに各方面に向けて各人士が自由に主張を展開できるのも、民主主義が安泰ならばこそだねぇ」

ズレ：「そのうちの半数近い２２人はＮ党系だそうで、掲示枠を譲渡する掲示板不要運動をアピールするための立候補となるといささか剣呑っぽいけどよ」

つれ：「当世選挙の在り様への問題提起と捉えれば、掲示板の是非を問うのはつばさの党さんの激しい実力行使よりはだいぶ穏健なんじゃないかぃ」

ズレ：「いずれも人口が集中してる東京ならではの現象とすりゃ、従前スタイルへの疑義が出ないまま実質的な信任投票や無投票にもなる他の首長選との格差も問題になってきそうだぜ」

つれ：「人口や予算の少ない地方ほど、掲示板廃止には密かにエールを送ってるのかねぇ・・」

つれ：「ゼレンスキーさんの平和サミット連合に対抗して、プーチンさんは訪朝で三代目との枢軸強化に努めてるようだねぇ」

ズレ：「外交上は先に三代目がプーチン大帝に朝貢した答礼ながら、正味の話はもそっとまともな兵器をよこさんかぃてぇ取り立てっぽいぜ」

つれ：「三代目は三代目で、衛星技術の出し惜しみもいい加減にせぇと食い下がってるのかねぇ」

ズレ：「熱烈歓迎を演出すればするほど、舞台裏でのエグい折衝を糊塗してるようにも見えてくるわな」

つれ：「表面上は水も漏らさぬ蜜月ぶりだから、蚊帳の外の習皇帝がやっかんでるてな見立てもあるみたいだよ」

ズレ：「ってぇかウクライナ戦争で漁夫の利を狙ってる習皇帝とすりゃ、連合側の手前プーチンさんとの距離感をどうしたもんか測りかねてるんじゃねぇか」

つれ：「北朝鮮からベトナムを回って中国は素通りって辺りは、プーチンさんも習皇帝との距離感に戸惑ってるのかもねぇ・・」

つれ：「イスラエルの戦時内閣が解散したそうで、ネタニアフさんはお膝元が政争状態なのかねぇ」

ズレ：「ガザの惨状ほどには伝わってこないけど、最近の動向から拝察するにシビアな路線対立を抱えてる気配だわな」

つれ：「表立つのはネタニアフさんながら、ガザの根絶やしに固執してるのはイスラエルの極右勢力みたいだよねぇ」

ズレ：「イスラム原理主義みたいには騒がれないものの、かなり過激なユダヤ原理主義的思潮もあるんじゃねぇか」

つれ：「超正統派だけは兵役を免除するのしないのてぇ話が聞こえてくると、ユダヤ教内の熾烈な宗派対立も窺えるようだしねぇ」

ズレ：「有史以来ユダヤを迫害してきた欧州の贖罪意識からかイスラエル建国以来のヤンチャぶりは大目に見られてきたのが、ガザ紛争が長引くにつれ危険な宗教国家てぇ見方に変わってくかもしれねぇぜ」

つれ：「ホロコーストの被害者が加害者に回るんじゃ、被爆国日本が核兵器で敵基地を攻撃するようなもんだからねぇ・・」

つれ：「G7サミットから雪崩れ込む形での世界平和サミットを提唱するたぁ、ゼレンスキーさんのプロモーターぶりは健在だねぇ」

ズレ：「国際社会の後ろ盾がないことには継戦もままならない現況を物語ってるとも言えるんじゃねぇか」

つれ：「直前のG7でロシアさんの凍結資産活用とか中国さんの後方支援牽制とかの対決姿勢を打ち出したのは、ゼレンスキーさんへの引出物ってことかぃ」

ズレ：「それに色を成したか、プーチンさんはウクライナ東部４州の領土割譲てぇ停戦条件をふっかけたみたいだぜ」

つれ：「プーチンさんと言やぁ、このタイミングで二人の娘さんが表舞台に出てきたのにも何らかの意図があるのかねぇ」

ズレ：「姉君の口から日本語が出てくると本邦こそ身構えちまうけど、健康不安や影武者説まで囁かれてる中じゃプーチン王制世襲への布石とも映るわな」

つれ：「リア王といい北の三代目といい、民主社会の後ろ盾を望めない専制君主が頼れるのは愛娘だけなのかもねぇ・・」

つれ：「蓮舫さんに後れをとってはならじと小池さんも出馬表明して、都知事選は駒が揃ったみたいだよ」

ズレ：「キャスター出身の女傑対決でガップリ四つの力相撲が今回の目玉になりそうだわな」

つれ：「これこそ１番でなけりゃ意味がないし、今は五輪やコロナてぇ差し迫った課題がないとなりゃイメージの優勝劣敗を争う選挙になりそうだねぇ」

ズレ：「蓮舫先生のヒトとナリは巷間十分に伝わってるから、未知数のダークホースが土俵に上がってくるよりは小池さんとすりゃ横綱相撲の構えなんじゃねぇか」

つれ：「首長選挙は現職有利が定石とはいえ、浮動票が大きく物を言う東京都だけに座布団飛び交う大番狂わせもあるかもよ」

ズレ：「現状への不満と人物への期待が挑戦者の得票関数とすると、現職の横綱から金星を挙げるのは容易じゃなさそうだぜ」

つれ：「蓮舫さんが１番なら先に立候補したのが立合先手を取ったとなるけれど、２番以下なら横綱を引き立てる露払いを務めた格好になっちまうねぇ・・」

つれ：「保護司制度が危機に瀕してる時に保護司殺害事件が起きて、被害者のご無念と関係各位のショックはいかばかりかねぇ」

ズレ：「無報酬の篤志頼みに加えて身の危険まで付いてくるとなっちゃ、担い手の先細りが加速するのは必至だからなぁ」

つれ：「明治に入って更生保護事業が始まった頃は身分制度があって、余力のある篤志家も多かったんだろうけどねぇ」

ズレ：「福沢諭吉先生以来身分制度は専ら親の敵として語られるものの、ノーブレス・オブリージュ的な美風とセットになるのが本来の姿だったのかもしれねぇぜ」

つれ：「事柄の性質からして、更生支援の志がなけりゃ報酬だけで釣るって訳にもいくまいねぇ」

ズレ：「身分制度がない当世に上級国民と目される判事や検事には、退職後の一定任期は保護司としての活動を義務付けるてな手もあるんじゃねぇか」

つれ：「いずれ保護司になると思えば、更生まで見据えた求刑判決になるかもねぇ・・」