ズレ:「アメリカ社会の分断が指摘されてる昨今だけにトランプさんみたいな大統領が出現して内戦に至る経緯から描かれるのかと思いきや設定はいきなり内線末期から始まって、さしずめサイゴン陥落やチャウシェスク政権壊滅に立ち会うような戦場ジャーナリストのロードムービーっぽいストーリーになってるぜ。
今の戦場取材手法がどんな様子になってるかは定かならねどこの映画での扱い方は第二次世界大戦からベトナム戦争の頃を彷彿とさせる趣で、若手フォトグラファーが過酷な状況の中で次第に成長して逞しく活動する描写は年配の日本人なら漏れなくサムライフォトグラファー沢田カメラマンの生涯を思い起こすんじゃねぇか。
シビルウォーの意味するところは戦争による市民生活への悲惨な影響ってことらしく刺激的なシーンが続くものの、ウクライナ戦争やガザ紛争が続いてる現実の前ではなおフィクションとしてヌルめに表現されてると感じるくらいで作品の内容とは別につい暗澹たる気分になっちまうわな」