つれ:「荒涼とした風景のなか寡黙な主人公が狼藉を重ねる荒くれ者と対決する・・とくればまんまマカロニウェスタンの世界、とは言ってもアメリカやメキシコを舞台にした西部劇ながらイタリア界隈で撮影してたのとは違ってこちらの景色は紛う方無きフィンランドそのもの。
フィンランドが舞台でナチスドイツとの抗争となると時節柄ウクライナ戦争との暗喩もあるのかと思いきやそんな堅苦しさは微塵もないアクションに徹してて、フィンランド映画ながら台詞はほとんど英語ってとこにも世界市場を意識して娯楽に徹した作品てのが窺えるよねぇ。
世知辛い世の中だけにウクライナ戦争に続いてガザ紛争も深刻化するなかで戦争娯楽作はいかがなものかてな声が上がるかもしれないけれど、戦車や飛行機はリアルな再現でなく有り物を流用したようなアバウトさも含めてツッコミどころ満載のヒーローもの時代劇として楽しんでいただきたいもんだょ」