つれズレ愚抄

つれ：「野球殿堂に入るのは皆さん有名人ながら、今回は特に華やかなんじゃないかぃ」

 
ズレ：「つい先頃まで監督としても活躍してたラミちゃんはともかく、バース選手や古関裕而先生はとっくに殿堂入りしててもよかったんじゃねぇか」

 
つれ：「古関先生はNHKの朝ドラ直後ならタイムリーだったけど、平成になってから正岡子規先生が殿堂入りした振り遅れのホームランてな例もあるからねぇ」

ズレ：「選考の経緯は窺い知れないものの、なるべく記憶が新しいうちの方が野球人気の振興に資するんじゃねぇか」

つれ：「ほぼ毎日軟式ボールで遊んでた年代からは想像を絶するくらい、若い世代ほど野球離れが著しいようだよねぇ」

ズレ：「ジェフ・ベックさんの訃報で往年のギター小僧は挙って感慨に耽ったのに、若い衆はロックギターの神様を知らないどころかギターソロもスキップしてるみたいなギャップが野球でも生じるかもなぁ」

つれ：「野球小僧世代が悉く冥土入りする頃には、野球は日本でもマイナースポーツになっちまうのかねぇ・・」

つれ：「大阪湾に迷い込んで愛称がついた淀ちゃんは、外洋に戻る期待の甲斐なく臨終を迎えたんだってさ」

 
ズレ：「本来は深海を跋扈するマッコウクジラが淀川河口に至った時点でほぼ寿命は尽きてたんだろうから、この先は映画の題名をもじって”大鯨獣の後始末”ってとこさな」

 
つれ：「クジラだけでなくリュウグウノツカイが打ち上げられたり泳ぐダイオウイカが撮影されたりと、ここんとこ海の異変が続いてる感じじゃないかぃ」

ズレ：「特段今に始まったことでなく、誰もが発進手段を持ってるが故に取り上げられ易くなったってだけのことかもしれないけどよ」

つれ：「浅海でダイオウイカが泳いでるのを見たってだけで証拠の動画がなけりゃ、んなアホなと駄法螺扱いで一笑に付されそうだしねぇ」

ズレ：「とはいえ本当に天変地異の前触れってことがないとも限らないし、万一の心構えはしとくに越したこたぁなさそうだぜ」

つれ：「矢鱈と大騒ぎになる中朝の脅威より、黙して祈るばかりな自然災害の方が実はよっぽど差し迫ってるかもしれないもんねぇ・・」

つれ：「大統領選を巡って支持者が暴動を起こすとこまで、ボルソナロさんはトランプさんの写し鑑だねぇ」

 
ズレ：「意図的に真似してる訳じゃないとすりゃ、何か共通の土壌があるのかもなぁ」

 
つれ：「ブラジルさんの事情は存じ上げないけど、アメリカさんみたいな格差や人種問題を抱えてるのかねぇ」

ズレ：「強権的な指導者ほど熱烈な支持者が集まり易いんじゃねぇか」

つれ：「てことはプーチンさんや習皇帝も熱烈なファンに囲まれてるのかぃ」

ズレ：「個人としての強権と体制としての強権は別物で、専制国家のトップに人気は不要だから交代したって暴動が起きるこたぁあるめぇよ」

つれ：「むしろ在任中の暴動が起きないように、プーチンさんが一方的に停戦を宣言したり習皇帝がゼロコロナを放棄したりとガス抜きを図ってるのかねぇ・・」

つれ：「コロナ禍に続いて今年も中止になって、正月の風物詩だったお年玉年賀はがきの抽選会はこのまま取り止めるんだってさ」

 
ズレ：「年賀ハガキの発行数が年々減少してちゃ、もうイベント効果もないってっことらしいぜ」

 
つれ：「お年玉年賀はがき自体は続けるそうだけど、年賀状自体の役割が終焉を迎えつつあるのかもねぇ」

ズレ：「電波通信がデフォルトのご時世じゃ、墨痕鮮やかな葉書なんてなぁ流行りようもないしよ」

つれ：「スマホには追い付けない年寄りが細々と安否を伝える手立てに使ってくようかねぇ」

ズレ：「郵便を民営化したからには３０万円なんてケチなことを言わず、テコ入れに年末ジャンボ宝くじの向こうを張るくらいの一等賞にしたらどうでぇ」

つれ：「それじゃ奇貨を惜しんで誰もポストに投函しなくなっちまうだろうに」

ズレ：「葉書だけ売れて配達がなくなりゃ郵便局も目出度い限りなんじゃねぇか・・」

つれ：「今は１８歳が成人だけど、成人の日式典は従来どおり２０歳を対象にした自治体が多かったらしいねぇ」

 
ズレ：「法定年齢には遅れて成人式とは言いにくい苦肉の策で、二十歳の集いとか銘打ったようだわな」

 
つれ：「成人式だからっていきなり１８歳を集めたら、２年分が宙に浮いちまうしねぇ」

ズレ：「コロナで成人式をやれなかった時に２年分を繰り上げてりゃ帳尻は合ったのになぁ」

つれ：「或いはどっかの年で１８～２０歳の合同式にして辻褄を合わせるとこも出てくるかもよ」

ズレ：「１８歳は受験で式典どころじゃないてな事情もあって、むしろこのまま二十歳の集いスタイルが定着しそうだぜ」

つれ：「するってぇとこのままじゃ看板に偽りだから、来年にも成人の日をハタチの日に改称するようかねぇ・・」

ズレ：「ミュージカルとは違うけどミュージシャンの伝記ものは当然に楽曲は不可欠だから、映画のストーリーに加えてその曲を聞いてた頃の自分のストーリーが重なってくるのが独特の醍醐味になってるわな。
　近頃の作品を振り返るとフレディ・マーキュリー、エルヴィス・プレスリー、ホイットニー・ヒューストンの若くして世を去ったお三方が続いて、画面から溢れ出る名曲の魅力に浸るほど神様も色艶のある歌声がお好みで早くお側に召してるんじゃないかてな思いも湧いてくるようでぃ。
　原題は I WANNA DANCE WITH SOMEBODYながら個人的にホイットニー・ヒューストンさんと聞いて思い付くのはボディガードのI Will Always Love Youとスーパーボールの国歌斉唱で、改めてジャージの演出と超絶技巧のアレンジで途方もない感動を呼んだアメリカ国歌がいささか羨ましくなっちまうぜ」

つれ：「異次元の少子化対策てぇ岸田さんの仰りようには、かなりのツッコミが殺到したみたいだよ」 

ズレ：「言葉のイメージとして、異次元と少子化対策の組み合わせ自体が異次元な語感だしなぁ」 

つれ：「よもや小池さんの１８歳まで月５千円サービスてぇお年玉に対抗すべく、中身は後回しで咄嗟に思い付いたフレーズじゃあるまいねぇ」

ズレ：「どっこい小池さんの方も突然の隠し玉で、下々の事務方は慌ててるのかもしれねぇぜ」

つれ：「一時金ならまだしも継続的な持ち出しとなると、いかに裕福な都の財布と雖も負担は少なくないだろうしねぇ」

ズレ：「少子化対策てぇと即給付になりがちだけど、根本的な少子化の原因をじっくり究明しないことには有効な対策も打てないんじゃねぇか」

つれ：「少子化が解消しなくとも、バラ撒いて票が集まりゃまずは重畳なんじゃないかぃ・・」

つれ：「跳ねる卯年で御祝儀相場もありそうなのに、大発会は大幅な下げだったんだねぇ」 

ズレ：「まだ卯年の先は長いんだから跳ねないと決まった訳じゃないものの、あんまり明るい材料はなさそうだわな」 

つれ：「コロナとウクライナ戦争が落ち着かないことには、世界経済も上向く気がしないもんねぇ」

ズレ：「病気同様景気も気からで、塵のような細かい利ザヤ稼ぎでも積もれば山が動かないとも限らないけどよ」

つれ：「なんだかんだ言っても世界の中じゃ安定してる日本買いが進むんじゃないかてぇ見立てもあるらしいよ」

ズレ：「日本単体じゃパッとしなくても、相対的な優位性に活路を見出すようかもなぁ」

つれ：「ウサギも跳ねる前には耳を長くして周りの気配を窺ってそうだしねぇ・・」

つれ：「コロナで爆竹も封じられてた鬱憤晴らしのように、中国じゃマジな花火を巡って暴動が起きたんだってさ」 

ズレ：「花火規制への反発は単なるキッカケで、根底には習専制への不平が一触即発に充満してるのかもしれねぇぜ」 

つれ：「習皇帝が盤石に見えても、本当のところはなかなか伝わってこないお国柄だしねぇ」

ズレ：「さすがに三代目を真似して機関砲でミンチにする訳にはいかないし、逆に言うと無視できないほど不平分子を抱えてるからこそ独裁強化を急いでるとも見えるわな」

つれ：「それもあってアメリカ企業が発表した２０２３年１０大リスクで、ロシアさんの次に中国さんが挙げられてるのかねぇ」

ズレ：「露中枢軸のリスクもさることながら、フェイク技術高度化やらを踏まえてＡＩを３番目のリスクに据える辺りはかなりの慧眼なんじゃねぇか」

つれ：「利便性向上で一山当てるべく平和利用は当然として盲目的な開発が進むほど、悪用すればプーチンさんの核恫喝なんぞより深刻な隠れたリスクかもねぇ・・」

つれ：「春節の爆竹代わりか、北の三代目は正月から花火の打ち上げに勤しんでるんだねぇ」 

ズレ：「それなりにカネの掛かるもんをせっせと発射して、他人事ながら懐具合は大丈夫かと心配するようだわな」 

つれ：「そのお蔭で本邦も反撃能力保有に懐が痛むんだから、他人事とは言ってられないよ」

ズレ：「憲法は放ったらかしで歴史的転換とハシャいでも、大艦巨砲主義みたいな無駄遣いになるだけなんじゃねぇか」

つれ：「むしろ無駄に終わってこそ抑止力を発揮したってことなんじゃないかぃ」

ズレ：「それを証明する科学的根拠はないんだから、持ってれば安心と売り込まれて霊感商法の壺に大枚はたくのと同然だぜ」

つれ：「日本に散財させるべく、北朝鮮さんとアメリカさんがマッチポンプで手を組んでる訳があるまいに・・」