東近江市愛東地区のナシ農家が、ハーブの一種「ローゼル」の栽培にも力を入れている。鮮やかな深紅の色合いと、さわやかな酸味が特長。
今月にもローゼルの「がく」や、がくを加工したジャムを地元の直売館で販売し「あいとうローゼル」として知名度アップを目指す。
今月にもローゼルの「がく」や、がくを加工したジャムを地元の直売館で販売し「あいとうローゼル」として知名度アップを目指す。


↑写真:中日新聞より
ローゼルはアフリカ原産で温暖な気候を好む。オクラと同じアオイ科の多年草だが、日本では冬を越えられない。赤色はポリフェノールの一種アントシアニンに由来し、栄養の豊富さから美容や健康への効能も期待される。
ナシ農家の中嶋祐子さんは4年前、知人の紹介でローゼルを知り「色と効能にひかれて」育て始めた。1、2年目は芽が出なかったが、3年目に種を水に浸してからまくと、みるみる発芽。今年は地元でジャムをつくる仲間3人にも協力してもらい、ナシ園の近くで計200株を世話している。
6月に種をまき、支柱を立てて木が倒れないようにしたり、月に1度の追肥を行ったりした。今年は大きな台風も来ず、残暑も長引いたことで順調に生育。がく200kgの収穫を見込む。
がくはお湯だしして飲んだり、ジャムにしてヨーグルトに混ぜたりすると彩りと酸味を楽しめる。塩漬けしておにぎりの具にすれば梅干しのような味わい、酢漬けはちらしずしに混ぜ込めば色鮮やかに仕上がる。
用途は飲み物、総菜、菓子と幅広く、中嶋さんは「まずはローゼルについて知ってもらい、いろんな食べ方を楽しんでもらえたらうれしい」と期待を込める。
がくは10月15日以降、ジャムは今月末にも妹町の道の駅「あいとうマーガレットステーション」内の「あいとう直売館」で販売する。
問い合わせ: あいとう直売館(道の駅「あいとうマーガレットステーション」内)
東近江市妹町184-1
0749(46)0370
http://www.aito-ms.or.jp/facility2/index.html
<中日新聞より>