12月3日(火)午前曇り空の師走に、近江国蒲生郡小房村(現東近江市桜川西町)出身の近江商人の「外池宇兵衛」本家を尋ねて見た。東近江市立蒲生医療センター交差点近くに大きな外池宇兵衛本家や分家の大きくて立派な屋敷が残っていた。
外池宇兵衛家は江戸期の宝暦年間(1751〜63年)に、現在の栃木県・茨城県方面で薬種行商を展開し、その後は清酒醸造業、酒屋・運送店などを中心に発展。
文化・文政の頃(1804〜29年)には江戸に進出し、柳屋油店を買収・承継した。戦後、柳屋のポマードで一世を風靡し、現在も東京日本橋で柳屋総本店、柳屋ビルディングを継続経営する起業400年の老舗である。
但し、現在も残る大きな旧本家の邸宅は近年に修繕されたが隣接する分家の建屋も含めて現在は住んでいないようである。立派な外池邸は外池宇兵衛商人館のような文化財として一般公開があれば有意義であると思う。
「外池宇兵衛」については、後日このブログの「滋賀・近江の先人」で紹介する予定である。
↓外池本家
↓隣接する分家らしき屋敷