約300年前の江戸時代から東近江市五個荘地区で受け継がれてきた郷土玩具「小幡人形(おばたでこ)」に感銘を受けた五個荘中学校創作部の生徒たちが、オリジナルの小幡人形を制作した。
その名も「五中でこ」。作品の数々が東近江市立五個荘コミュニティセンターのロビーに展示され、来館者の目を楽しませている。
展示期間: 11月12日ごろまで
場所: 東近江市立五個荘コミュニティセンター
東近江市五個荘小幡町318
↑写真:滋賀報知新聞より
小幡人形は東近江市五個荘小幡町が発祥とされ、現在、同町の9代目細居源悟さん一人が受け継いでいる。
4月に東近江市立五個荘図書館で細居さんの作品展示会が開かれ、教諭を通じて生徒たちも見学。「伝統を大切にしながら自分なりのオリジナルをつくりたい」と、夏休みを利用して制作に取りかかった。
実際に使用されている土や顔料の代用品として、身近な紙粘土とポスターカラーを使い、小幡人形の特徴でもある色彩美豊かで丸みのある様子を表現した。今年の干支「卯(うさぎ)」をモデルにしたものや、好きな動物やキャラクターをイメージしたものなど、自身の感性を生かした思い思いの作品が出来上がった。
部長の中村友香さん(3年生)は「展示で初めて小幡人形を知った。見ていても楽しく、滑らかなシルエットがかわいく素敵。様々な形で受け継いでいけたら」と思いを話す。