”スローライフ滋賀” 

観光ニーズに応えた施設へ整備検討 「能登川水車とカヌーランド」(東近江市)

 湖辺の豊かな自然景観が楽しめる施設「東近江市能登川水車とカヌーランド」(東近江市伊庭町)の今後の利活用を目的としたサウンディング型の市場調査がこのほど実施され、東近江市は調査結果を発表した。

東近江市能登川水車とカヌーランドの利活用に係るサウンディング型市場調査

↑写真:滋賀報知新聞より

 サウンディングとは、公的施設を有効活用する際に、市場にノウハウのある民間事業者からの意見や提案を取り入れるというもの。観光客のニーズの変化などに対応するためにも、観光施設の活用を検討した開発事業がサウンディングを通して期待されている。

 1992年4月に竣工した同施設(指定管理)には、水辺景観が楽しめる芝生広場と能登川地区の歴史文化が学べる水車資料館がある。東近江市と賃貸借契約を結ぶ貸船店、釣り具販売店、飲食店のほか、広い敷地面積を生かした各種イベント開催など多方面で利用され、2025国体のカヌー競技会場にも内定している。
 
 しかし開園から30年近くが過ぎ、シンボルの直径13メートルの大水車は老朽化のため昨年5月から稼働を停止している。そのほか修繕や施設の維持管理費など財政的な面が課題となってきたことから今回のサウンディング調査を実施。事業者対象の現地説明会が昨年末に開かれ、うち5事業所から提案があった。
 業種は、飲食店やグランピング、教育支援、ドローンスクールを運営する事業所など。調査結果によると、これまで通り市民の憩いの場として維持するほか、ウォータースポーツの体験施設や学習拠点、景観を生かした湖上カフェなどの飲食事業やグランピング施設ドローンの体験や訓練施設などの活用案が寄せられた。

 課題の一つとなっている大水車の取り扱いについては、3月の市議会でも辻英幸市議会議員から再稼働と維持存続を願う声があった。調査結果では、再稼働や修繕には多額な資金が必要であることから稼働に対しては消極的で、モニュメントとして保存・活用する提案が目立った。

 施設を管理する東近江市商工観光部観光物産課の担当職員は「提案をもとに今年度中に活用方針や整備に必要な予算化を検討し、来年度を目処にハード面を進めていきたい。控えている2025年の滋賀国体の受け入れを含めた整備も同時に考えていきたい」と話している。

能登川水車とカヌーランド(伊庭内湖
東近江市伊庭町1269番地

<滋賀報知新聞より>  
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