無病息災や厄除けなど、様々な思いが込められた郷土玩具。そんな由緒ある全国の郷土玩具を展示した企画展「疫病退散 縁起物郷土玩具展」が、東近江大凧会館(東近江市八日市東本町)で開かれている。

↑写真:滋賀報知新聞より
企画展「疫病退散 縁起物郷土玩具展」展示会
期間: 7月4日(日)まで。6月22日(火)と水曜日休館
場所: 東近江大凧会館(東近江市八日市東本町3-5)
入館料: 300円、小中学生150円。
入館料: 300円、小中学生150円。
問い合わせ: 東近江大凧会館(TEL 0748―23―0081)
新型コロナウイルス感染拡大の終息を願い、疫病退散などの思いが込められた郷土玩具や凧がずらりと館内に並ぶ。その数は261点にも及び、赤毛の牛がモチーフとなった会津の赤べこや、6つの俵型の羽根(6俵)で「無病」を意味する小坂井の風車(愛知県)、黄色い鮒で疫病除けを願う栃木県の黄鮒、滋賀県草津張り子の猩々(しょうじょう)、アマビエのだるま(福島県)など、47都道府県全ての郷土玩具が集められた。
そのほとんどが赤・朱色に染められており、子どもの健やかな成長を願うほかに、伝染病など厄除けの祈りも込められたという。館内では、金太郎や鍾馗(しょうき)が描かれた凧や鯉のぼりも展示し、疫病退散を祈願している。
これらの郷土玩具は郷土玩具愛好家の甲津義彦さん(竜王町在住)が提供した。甲津さんは「コロナ禍の現在、多くの人に見てもらおうと提供しました。みんなが同じ気持ちをもち、早期終息に向かえば」と話す。
<滋賀報知新聞より>