”スローライフ滋賀” 

【滋賀・近江の先人第310回】栃木で醸造業に成功した・竹村茂兵衛(東近江市)

竹村茂兵衛 たけむら-もへえ(享保17年-文化10年)(1732-1813年) 江戸時代中期-後期の近江商人。醤油・醸造業。


享保17年生まれ。近江国蒲生郡鋳物師村(東近江市)の貧農吉左衛門の子として生まれた。幼児から大坂に出て商家に丁稚奉公する。その後、独立して関東方面に行商した。

努力の結果、32歳で下野国(栃木県)芳賀郡谷田貝で醤油醸造業を始め「天満屋」と号した。
醤油の醸造改良更に醤油粕御試油製法所を作り、醤油粕から油を絞る工夫で灯油として販売、残り粕は肥料に販売した。
また、醤油を得意先に使用量だけ月末に集金する掛け売り販売を行い事業拡大した。
故郷では水確保のための溜池(下山池)を作り農民を救っている。

文化10年3月6日死去。82歳。

<東近江の商人群像より>


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